ホンダ、3台がリタイア。ザルコはスタート直後からマシンに不具合。原因は調査中/第3戦アメリカズGP 決勝
4月14日、2024年MotoGP第3戦アメリカズGP MotoGPクラスの決勝がサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは16位、ジョアン・ミルはリタイアとなった。
また、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)と中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)はともにリタイアで終えている。
土曜日に行われたスプリントではミル、ザルコと中上が転倒を喫し、3台がリタイアとなり、完走はマリーニのみと厳しい結果となった。不調が続く中でも、少しでも巻き返しを図りたいホンダ勢だが、決勝レースも厳しい結果となってしまった。
決勝レースにおいて、ホンダ勢のミル、マリーニ、ザルコがミディアム/ミディアムのタイヤを選択し、中上だけがミディアム/ソフトで挑んでいた。中上は抜群のスタートを切って13番手に浮上するが、翌周には17番手まで後退してしまう。その後方ではザルコが19番手、マリーニが21番手、ミルが22番手でスタートを切っていた。
マリーニは序盤、思うようにペースを上げることができなかったが、3周目からは2分4秒台のタイムを刻み、そのペースを最終ラップまでコンスタントに守った。終盤はアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)とポイント圏内である15位争いを繰り広げる。ラスト4周でアレックス・マルケスに抜かれ、わずかの差で16位で終える。惜しくもポイント獲得には届かなかった。
ミルはスタートがうまくいかず、一時は最後尾までポジションをダウン。その後は、ホンダ勢のトップへ浮上し、マリーニと同様に2分4秒台でラップを刻み、8周目には2分3秒台へとペースを上げる。しかし、直後の9周目に第6コーナーで転倒し、リタイアに終わった。
ザルコは、スタート直後からリヤに振動が発生。4周目までは2分4秒台で走行したが、5周目には2分10秒台までペースを落としてしまう。スタート時から状況が悪化していたことから、6周目にピットに戻りリタイアとなった。なお、振動の原因については現在調査が行われている。
そして、中上は7周目にフロントのグリップを失い、転倒リタイアに終わった。
■ルカ・マリーニ(決勝:16位)
「ポイント獲得を目指してベストを尽くした。残念ながらわずかの差で目標を果たすことはできなかったけれど、エンジニアに多くのデータを提供することができた。現状、僕たちは本来いるべき位置にいない。しかし、これまでと今大会のデータ比較はとても重要で、改善に役立つことを期待してるよ。方向性はとても明確だけど、もう少し時間が必要だ」
■ジョアン・ミル(決勝:リタイア)
「厳しいレースウイークだった。今日はスタートがうまくいかず、オープニングラップは最後尾まで落ちたけど、その後はペースをつかみ、ほかのホンダ勢の前に出ることができた。それから前を走るグループについていったけれど、残念ながら第6コーナーでリヤから転倒してしまった。これ以上、今日のレースに付け加える言葉はないよ。チーム全員が全力で取り組んでいて、次のレースに向けて気持ちを奮い立たせているよ」
■中上貴晶(決勝:リタイア)
「難しい週末でした。スプリントと決勝でともに転倒と、期待した結果を残せなかったです。前日のスプリントではオープニングラップに転倒したので、次戦のスペインGPにつなげるためにも決勝レースは完走したかったのですが、フロントのグリップを失って転んでしまいました。今大会は、とても厳しい戦いを強いられました。スペインGPは得意な大会のひとつなので、今大会のデータをしっかり分析して挑みたいです 」
■ヨハン・ザルコ(決勝:リタイア)
「スタートして1周目からマシンのリヤ側に振動を感じた。その状態でベストを尽くしたけれど、状況はさらに悪化してタイムを落とさなければならず、リタイアを決めた。なにが起こったのかを調べているけど、次戦に向けて原因を追究し改善しなければならない」
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