「絶対やっちゃいけない」エース失格の「烙印」 球界OBから指摘される日本ハム・上沢直之の「異変」とは
メジャー挑戦も公言している上沢。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
開幕ダッシュを目標に掲げていた日本ハムが苦しんでいる。
16日の西武戦(エスコンフィールド)を2−6と敗れ、2カード連続の負け越し。この日は9回二死満塁から抑えの石川直也が2度の暴投で3失点と何とも締まらない展開となった。開幕から14試合を消化し、4勝10敗で借金は今季最多となる6まで膨らんだ。昨年同様、開幕直後から低空飛行となってしまっている。
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低迷の要因の一つには投手陣の不振もあげられる。注目されたのは15日の西武戦(エスコンフィールド)に先発した上沢直之の投球にもあった。
3回まで1人の走者も出すことなく、完璧な投球内容だったが、4回に制球が乱れた。先頭の愛斗に左前打を浴びると、一死二塁で迎えた外崎修汰にはカーブがすっぽ抜け、頭部死球を与えた。幸い、その後、外崎は大事に至らず治療後、プレーを続行したが、この回3失点。さらに6回にも先頭の外崎に四球を与えると、1死から3連打で失点。なおも満塁から2連続で押し出し四球を与えるなど、制球を乱し、6点目を与えたところで降板となった。結局6回途中7安打4四死球9失点(自責8)。この日の投球に関して球界内からも様々な考察の声が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は16日に更新した自身のユーチューブチャンネルで、3連戦の各球団の戦いぶりを振り返る企画の中で、15日の上沢の投球内容についても言及している。
9失点4四死球の内容に関して、特に点を奪われた後の姿に着目したという高木氏。「どこか痛めたのかと思うほど、ふわっとしか投げなくなった」と大量失点した後の覇気のない姿が気になったという。
当日は本拠地エスコンフィールドで、相手エース・高橋光成との投げ合いということで日本ハムファンは熱戦を期待して、足を運んでいる。そこを壊してしまったとあって「あの上沢の姿は絶対やっちゃいけない」、「がっかりしたファンもたくさんいたと思うよ」と続けた。
かつてはエース格ともいわれたが、開幕投手を任された左腕の加藤貴之、侍ジャパンにも選出された右腕の伊藤大海など選手も育ってきている。メジャー挑戦もすでに公言しているが、チーム内のエースポジションに関しては「今はもう全然加藤だと思っている」と高木氏は総合的な力で、加藤に軍配が上がるとした。
降板後の上沢は逆襲を誓っていたが、果たして信頼を取り戻せるか。打線の調子がいいだけに投打がかみあっての快勝劇をファンも期待している。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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