レッドブルF1代表「ガスリーは慣れないマシンで進歩の途上。中国GPのファステストラップが自信になるはず」
ピエール・ガスリーは、まだチームの新車RB15に完全に慣れたわけではないが、F1第3戦中国GPで一歩前進したと、レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは語っている。
ガスリーは、メルボルンでのシーズン開幕以来、予選と決勝でもチームメイトのマックス・フェルスタッペンに大差をつけられてきた。
しかし、上海では今季初めて予選トップ10入りを果たし、決勝では6位でフィニッシュするなど、ガスリーのパフォーマンスは著しく改善された。
「中国GPで彼は一歩前進したと思う。だが、現時点ではまだ完全にマシンに慣れていないだろう」とホーナーは語った。
「乗り心地の観点だけではなく、マシン特性から最適なパフォーマンスを引き出すためのスタイルを改善しなければならない。しかし、いまは進歩の途上だ」
「これは彼にとってのチャレンジだが、着実に改善しつつある。また、レース終盤にファステストラップを記録したことが自信につながるだろう」
ガスリーは、レース終盤で7番手のダニエル・リカルドと大きく距離が離れていたため、フリーピットストップを行なって新しいソフトタイヤに交換。ファステストラップの記録にチャレンジすることができた。
「我々はピットから出ていくピエールと連絡をとっていたので、彼はどの程度のラップタイムをたたき出す必要があるか分かっていた」
ガスリーがファステストラップを狙う前には、37周目にフェラーリのセバスチャン・ベッテルが1分34秒836のファステストラップを記録していた。レース終盤に記録したガスリーのタイムは、1分34秒742でベッテルに対しコンマ1秒上回ることができた。
「メルセデスとフェラーリは、(レース中盤の)ピットストップ時に予選のセッティングに戻したように見える。なぜなら、セバスチャン(ベッテル)が1分34秒836のワンラップを記録したあと、1分36秒台にペースが下がったからだ。そのときのセバスチャンの走りは、非常に際立った周回のひとつだった」
ホーナーはガスリーの進歩を称賛する一方で、レッドブルRB15のパフォーマンス向上にも満足している。
「間違いなく我々はバーレーンから一歩前進している。今週末はより競争力があった」
「セクター1とセクター2のオーバーレイを見ると、我々は良い状態にある」
「セクター3では、まだいくつかやるべきことがあるが、それを改善するためのアップデートが近いうちに予定されている。だからその点では、おおむねポジティブな週末だったよ」
セクター3は上海の長い1.4㎞のバックストレートが含まれているため、ホンダPUの性能も重要な要素となっていた。
「アップデートの計画が進行中だが、その他のことはまだ進展がない」
「進化がすべてだ。今年の目標はメルセデスとフェラーリとの差を縮めることがすべてで、まさにそうしているところだ」
「中国GPで我々はフェラーリのひとりを引き離し、明らかにメルセデスのペースに近づいた。今からシーズン中盤までの間に、アップデートの効果が出て差が縮まるはずだ」
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