「2年連続のBクラスもある」最下位の巨人に球界OBが厳しい指摘!若手の出場機会増は「いないから来てるだけ」
不振の巨人を「明るさが全く見えない」と厳しく指摘した里崎氏は、一方でオコエを「イキイキしている」と評価した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は4月16日の中日戦(バンテリンドーム)に敗れ、セ・リーグ最速の10敗に到達。その後も波に乗ることはできずに、19日現在で6勝11敗の最下位に沈んでいる。
今季は中田翔が5本塁打11打点と打線を牽引する一方、侍ジャパンでも活躍を見せた岡本和真は打率こそ・338と上々ではあるが、1本塁打3打点と得点に結びついていない。とはいえ、岡本の前を主に打つ丸佳浩は打率・175、坂本勇人は打率・130など、チャンスメイクできていない状況もあり、中軸ばかりを責めるのは酷だろう。
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投手陣も、右肘の張りのために2軍調整が続く菅野智之を欠き、ローテーションを任されている投手の中で実績があるのは戸郷翔征のみ。現在ローテションにはグリフィン、ビーディの新外国人選手2人がある程度の安定感を見せているが、“データがない”という恩恵も少なからず好投の要因になっていることも想定される。
現在の巨人は野球解説者の目から見ても明るい兆しはほとんど見出せないようで、現役時代のロッテで活躍した里崎智也氏は、自身のYouTubeチャンネル『Satozaki Channel』に19日にアップした動画で、「巨人の未来は暗い。明るさが全く見えない」「若い活きの良いやつがほぼおらん」とバッサリ。しかし、「唯一活きの良いの1人いる」とし、オコエ瑠偉の名を挙げた。オコエは18、19日のDeNA戦でスタメン出場するもいずれもノーヒットだったが、打率・306、2本塁打と希望が持てる活躍を見せている。
ただ、巨人の明るい話題はここで終わり。打撃陣には「全体的にピリッとしない」と話し、投手陣についても「リリーフも大勢まで持っていくまでに苦労している」と評価する。さらには、横川凱や門脇誠など若手選手が出場する機会も増えてはいるが、「いるやつを倒して出てきたのが世代交代。(壁となる選手が)いないから(若手選手が)来てるだけ」と“若手の台頭”とは言い難い厳しい現状を指摘し、「2年連続のBクラスもある」と予想した。
19日のDeNA戦(佐賀・さがみどりの森球場)では、山崎伊織が7回1失点の好投を見せ、今季初登板にして初勝利を掴んだ。また、5試合ぶりにスタメンに復帰した吉川尚輝が決勝となる犠飛、ダメ押しとなる1号2ランを放ち、復調の兆しを見せている。
投打での若手の活躍が決して見られない、というわけではない。それでも、里崎氏が指摘する通り、下からの突き上げが乏しい状況であることは間違いない。岡本や戸郷に続く、20代での中心選手の台頭が待たれる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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