王者・野尻智紀がトップタイム。山下・宮田が首位に肉薄/第3戦鈴鹿土曜フリー
4月23日(土)、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の土曜フリー走行が行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN)がトップタイムをマークした。
今季のスーパーフォーミュラは、4月9〜10日に富士スピードウェイで“1イベント2レース制”で開幕。2022年シーズンの2イベント目となるこの鈴鹿は土曜予選・日曜決勝の1レース制で、第3戦のレースが開催される。
1レース制の今週末は、土曜朝に90分のフリー走行、午後にQ1/Q2のノックダウン式予選、日曜朝に30分間のフリー走行、午後に31周(または75分)の決勝というスケジュールだ。
9時50分、薄曇り、ホームストレートに対して強い追い風が吹くなか、気温20度/路面温度は27度というコンディションで、90分間の土曜フリープラクティスがスタート。
ニュータイヤでアウト/インを行うチーム、最初から連続走行に入っていくチーム、しばらく様子をみるチームなど序盤の動向は分かれるが、開始15分過ぎには全車が計測を始めていく。
序盤にベンチマークとなるトップタイムをマークしたのは宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)だ。宮田は1分38秒454を記録、これに僅差で坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が続く。
開始20分ほどで宮田のタイムを塗り替えたのは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。1分38秒049で暫定首位へに立ち、野尻智紀(TEAM MUGEN)も牧野に続く2番手へと浮上してくる。
セッション後半に入り、次第にサーキットに日差しが注ぐなか、牧野のタイムをわずかに0秒029上回りトップに躍り出たのは笹原右京(TEAM MUGEN)だった。
残り20分ということろで、三宅淳詞(TEAM GOH)がダンロップコーナーでスピン、グラベルへと飛び出すものの、その後コースへと復帰、自走でピットへとマシンを戻している。
セッション終盤に入ると、まずは野尻が1分37秒729の最速タイムをマーク。このタイムをターゲットに残り6分を切って次々の最終アタックが行われた。
各車が続々タイムアップを果たすなか、上位では山下健太(KONDO RACING)が1分37秒792で2番手に浮上するも、野尻には届かない。チームメイトのサッシャ・フェネストラズも直後に山下に続く3番手へと飛び込むが、さらにこれを宮田が上回り3番手に割って入った。
結局、野尻智紀がトップをキープしたままセッションは終了。山下、宮田、フェネストラズと続き、5番手に笹原、6番手に牧野と続くトップ6のオーダーとなっている。
第3戦の決勝グリッドを決する予選は、このあと15時10分にQ1・A組のセッションがスタートする。
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