アルピーヌF1、今週末のアゼルバイジャンGPで新フロアを投入。今後は定期的なアップデートを実施へ
アルピーヌは今週末のF1第4戦アゼルバイジャンGPから本格的にアップグレードのサイクルを開始し、A523に新フロアを投入する。その後は定期的なアップグレードが予想されている。
アルピーヌは今シーズン最初の2戦のバーレーンGPとサウジアラビアGPではある程度のポイントを獲得したが、オーストラリアGPはまったくの失敗に終わった。ピエール・ガスリーはレースの2回目のリスタートの混乱に足を取られ、チームメイトのエステバン・オコンとともにウォールに追い込まれてしまったのだ。
オーストラリアGP後、アルピーヌの第一の懸念は、両方のマシンが大破したことによる開発プログラムへの影響だ。これによりスペアパーツの生産スケジュールが厳しくなった。
「前回のオーストラリアでの不運なインシデントで両方のマシンにダメージがあったのは明らかだ」とアルピーヌのテクニカルディレクターを務めるマット・ハーマンは説明した。
「この結果について慎重に取り組まなければならなかった。この春の休みの間に状況を挽回すべく、すべてを迅速にまとめて非常にうまく対応した」
「我々の開発プランと戦略には何の影響もなかったことをうれしく思う。両方のファクトリーにおける絶え間のないハードワークのおかげだ。2台のマシンは準備万端で、バクーへの用意はできている」
バクーではほぼすべてのチームでアップデートが投入されることになりそうだ。ハーマンは、アルピーヌの短期的な開発サイクルのスケジュールについて次のように語った。
「バクーでは、空力やメカニカルアイテムとともに、新しいフロアを投入する。そして次のマイアミ、その後のイモラではさらに開発を持ち込む」
「この一貫したペースはシーズン中続く。ほとんどのイベントでさらにアップグレードが予定されている」
またハーマンは、新たなコンポーネントはA523のパフォーマンスに「適度な」影響を与えると説明した。
「短期的には、バクー、マイアミ、イモラに持ち込むものは妥当なステップだが、この数週間のメディアの憶測ほど大規模なものではない。期待されるパフォーマンスに向けて前進したいのなら、この積極的な開発率を維持することが重要だ」
「ビリーとエンストンの両ファクトリーの舞台裏で行われている作業は称賛されるべきだ。開発目標は達成されているし、マシンを速くするための改善点が見いだされている」
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