巨人・西舘勇陽、2戦連続の救援失敗で浮上する勝ちパターン”候補” 期待される「新戦力」とは
泉は現在まで6試合に登板して防御率0.00と好成績を収めている(C)産経新聞社
巨人は4月30日、ヤクルトに3-4で敗れた。
3-2と1点リードで終盤を迎えた巨人は、7回に西舘勇陽をマウンドに送り、勝利の方程式を投入して逃げ切りを図ろうとする。
【動画】西舘は7回二死満塁のピンチを迎え、サンタナに逆転適時打を浴びた
しかし、西舘は先頭の代打・西川遥輝にヒットを許し、さらに2つの四球が絡んで二死満塁のピンチを招くと、リーグトップの打率を誇るドミンゴ・サンタナに2点タイムリーヒットを打たれて逆転。チームはその後、得点できずに逆転負けを喫した。
西舘はこの試合の敗戦投手となったが、前回登板の26日のDeNA戦でも救援に失敗して黒星を喫している。DeNA戦では1点リードの8回裏の場面で登板したが、佐野恵太に同点タイムリー、牧秀悟に勝ち越しタイムリーを浴びた。2試合連続で負け投手となり、無双を続けてきたドラ1右腕を心配している巨人ファンは少なくない。
巨人は開幕前に勝利の方程式として期待されていた中川皓太が、14日に左膝痛のために登録抹消。それでも、西舘がセ・リーグ新人記録に並ぶ10試合連続ホールドをマークするなど、安定感ある投球を続けていたために中川の穴は目立たなかった。
阿部慎之助監督は引き続き西舘の起用を続けていく方針を示しているものの、リリーフ陣の再編を迫られる可能性がないとは言えない。とはいえ、状態の良い投手はブルペンに揃っており、あまり慌てる必要はなさそうだ。
充実のリリーフ陣にあって、面白い存在のひとりが、トレードでソフトバンクから加入した泉圭輔だろう。開幕は2軍スタートとなったが、ファームで6試合に登板して防御率0.00と結果を残して1軍合流。僅差のリード時ではなくビハインド時での登板が多いが、現在まで6試合に登板して防御率0.00と好成績を収めている。
また、奪三振率も10.29と高く、何よりソフトバンク時代の2020年にシーズン40試合に登板した実績もあり、頼りになる存在と言って良い。仮に西舘やバルドナードといった勝ちパターンの投手が不調に陥ったとしても、泉がその穴を埋めてくれそうだ。今後、阿部監督がどのようなシチュエーションで泉をマウンドに送り込むのか注目したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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