マンC、ペップ政権で1000ゴールを達成! 歴代最速の記録を深掘り
サッカーキング2023年5月5日(金)15時1分
ペップ政権で1000ゴールを達成したマンチェスター・C [写真]=Getty Images
プレミアリーグで3連覇を目指すマンチェスター・Cがペップ政権における「1000ゴール」を達成した。
今月3日に行われたウェストハム戦で、マンチェスター・CはエースのFWアーリング・ハーランドがネットを揺らすなど、3ゴールを奪って3-0で快勝した。その試合で85分にMFフィル・フォーデンがボックスの外から叩き込んだボレーシュートが、ジョゼップ・グアルディオラ監督下での公式戦通算1000ゴール目となった。
それでは2016年からチームを率いるグアルディオラ監督の下で生まれた「1000ゴール」を振り返ろう。
[写真]=Getty Images
■わずか404試合で
マンチェスター・Cを率いて7シーズン目のグアルディオラ監督は、3日のウェストハム戦がマンチェスター・Cでの通算404試合目だった。通算成績は294勝53分け57敗、1000得点331失点。1試合平均「2.47得点」という驚異的な攻撃力で、イングランドのクラブの指揮官として歴代最速での1000ゴール達成となった。
プレミアリーグ発足以降で見ると、ペップの「404試合」は元アーセナルのアーセン・ヴェンゲルが持っていた「554試合」という記録を150試合も更新する大記録となった。マンチェスター・Uで黄金期を築いたアレックス・ファーガソンでも1000ゴールまで601試合もかかったのだから、ペップの記録は異次元のレベルにある。
ちなみにファーガソン監督はマンチェスター・Uで通算1500試合を指揮して2769得点を記録しており、1試合平均「1.85ゴール」。ペップは今のペースで得点数を稼げば、わずか「1119試合」でファーガソン監督の2769ゴールに並ぶことになるぞ。
プレミアリーグ以前から見てもペップの「404試合」は歴代最速記録だ。英紙『The Times』によると、それまでの記録は1901年にジョージ・ラムジーがアストン・ヴィラで打ち立てた「411試合」だったという。そのためペップは122年間も破られることのなかった記録を更新したことになる!
■常に最多ゴール
ペップ政権の7シーズン、マンチェスター・Cはプレミアリーグのクラブとして毎シーズンのように公式戦最多ゴールを決めている。初年度の2016-17シーズンは、監督キャリアにおいて唯一の無冠を味わったペップだが、それでも公式戦122ゴールを奪い、アーセナル(121ゴール)を抑えて最多ゴールを叩き出した。
これまでペップ政権での最多ゴール記録は2018-19シーズン。マンチェスター・Cはプレミアリーグだけでなく、FAカップとリーグカップも制して史上初の国内三冠という大偉業を達成した。そして公式戦61試合で驚異の169ゴールを叩き出したのである。この「169ゴール」というのは、イングランドのトップリーグのクラブによる公式戦のシーズン最多ゴール記録にもなっているのだ。
今季もマンチェスター・Cはここまで52試合で136ゴール。2番目に多いマンチェスター・U(98ゴール)より38点も多くのゴールを奪っていることになる。ちなみに、今季プレミアリーグのクラブで最も公式戦のゴール数が少ないのはエヴァートン。ここまで37試合を行って30ゴールしか奪えていない。ハーランド一人のゴール数(51ゴール)を大幅に下回っている…。
■対戦相手
ペップ政権のマンチェスター・Cが最もゴールを稼いでいる相手はバーンリーだ。16度の対戦で「52ゴール」も奪っているのである。今季もFAカップ準々決勝で対戦してハーランドがハットトリックを達成するなど6-0で大勝した。ちなみに、そのバーンリーを率いているのはマンチェスター・Cの英雄である元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニだ。バーンリーは今季2部リーグで圧倒的な強さを発揮してすでに昇格を決めており、来季はプレミアリーグの舞台で師弟対決を見ることができそうだ。
バーンリーに次ぐ2番目の犠牲者はワトフォードだ。2019-20シーズンにはプレミアリーグで2度対戦し、マンチェスター・Cが8-0と4-0でワトフォードを蹴散らした。ちなみに、2戦合計「12-0」というのはプレミアリーグのホーム&アウェイを合わせた合計スコアの最高記録となっている!
そしてマンチェスター・Cが3番目にゴールを奪っている相手が、今シーズンの優勝争いのライバルであるアーセナルなのだ。2016-17シーズンからカップ戦を含めて19度対戦して「46ゴール」。1試合平均「2.42ゴール」を決めている計算だ。今季もプレミアリーグでの2試合では、ケヴィン・デ・ブライネが3得点するなど計7ゴールを奪ってマンチェスター・Cが首位攻防を制している。
■ゴールスコアラー
2016-17シーズンのプレミアリーグ開幕戦でFWセルヒオ・アグエロがPKを沈めてから冒頭のフォーデンのゴールまで、これまでペップ政権の404試合では40名のマンチェスター・Cの選手がネットを揺らしてきた。最もゴールを決めてきたのは、クラブ歴代最多ゴール記録を持つ元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロだ。マンチェスター・Cで260ゴールを叩き出したアグエロは、ペップの下での5年間で「124ゴール」をマーク。「ペップのスタイルに合わない」と指摘された時期もあったが、自分のスタイルを進化させてスペイン人指揮官の元でゴールを奪い続けた。
次にゴールを決めたのは昨夏チェルシーに移籍したFWラヒーム・スターリングだ。快速ウィンガーはペップの元で292試合に出場して「120ゴール」。イングランド代表ウィンガーは、ペップの下でボールの持ち方やゴールへの意識を磨いて選手として進化を遂げた。
3位は今季からアーセナルで活躍しているブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスの「95ゴール」。控えに甘んじる時期もあったが、それでも236試合に出場して95ゴールを奪って4度のリーグ優勝に貢献した。
4位は「79ゴール」のMFケヴィン・デ・ブライネ、5位は「78ゴール」のリヤド・マフレズ、そして6位は1000ゴールを決めたフィル・フォーデンで「59ゴール」となっている。そして驚くべきはノルウェー代表FWハーランドだ。昨夏ドルトムントから加入した怪物は、今シーズン公式戦51ゴールを叩き出しており、ペップ政権下のゴールランクですでに9位に食い込んできている。
ペップ政権下のゴール数トップ10
1位:セルヒオ・アグエロ 124ゴール
2位:ラヒーム・スターリング 120ゴール
3位:ガブリエウ・ジェズス 95ゴール
4位:ケヴィン・デ・ブライネ 79ゴール
5位:リヤド・マフレズ 78ゴール
6位:フィル・フォーデン 59ゴール
7位:イルカイ・ギュンドアン 54ゴール
8位:ベルナルド・シルヴァ 53ゴール
9位:アーリング・ハーランド 51ゴール
10位:レロイ・サネ 39ゴール
(記事/Footmedia)
今月3日に行われたウェストハム戦で、マンチェスター・CはエースのFWアーリング・ハーランドがネットを揺らすなど、3ゴールを奪って3-0で快勝した。その試合で85分にMFフィル・フォーデンがボックスの外から叩き込んだボレーシュートが、ジョゼップ・グアルディオラ監督下での公式戦通算1000ゴール目となった。
それでは2016年からチームを率いるグアルディオラ監督の下で生まれた「1000ゴール」を振り返ろう。
[写真]=Getty Images
■わずか404試合で
マンチェスター・Cを率いて7シーズン目のグアルディオラ監督は、3日のウェストハム戦がマンチェスター・Cでの通算404試合目だった。通算成績は294勝53分け57敗、1000得点331失点。1試合平均「2.47得点」という驚異的な攻撃力で、イングランドのクラブの指揮官として歴代最速での1000ゴール達成となった。
プレミアリーグ発足以降で見ると、ペップの「404試合」は元アーセナルのアーセン・ヴェンゲルが持っていた「554試合」という記録を150試合も更新する大記録となった。マンチェスター・Uで黄金期を築いたアレックス・ファーガソンでも1000ゴールまで601試合もかかったのだから、ペップの記録は異次元のレベルにある。
ちなみにファーガソン監督はマンチェスター・Uで通算1500試合を指揮して2769得点を記録しており、1試合平均「1.85ゴール」。ペップは今のペースで得点数を稼げば、わずか「1119試合」でファーガソン監督の2769ゴールに並ぶことになるぞ。
プレミアリーグ以前から見てもペップの「404試合」は歴代最速記録だ。英紙『The Times』によると、それまでの記録は1901年にジョージ・ラムジーがアストン・ヴィラで打ち立てた「411試合」だったという。そのためペップは122年間も破られることのなかった記録を更新したことになる!
■常に最多ゴール
ペップ政権の7シーズン、マンチェスター・Cはプレミアリーグのクラブとして毎シーズンのように公式戦最多ゴールを決めている。初年度の2016-17シーズンは、監督キャリアにおいて唯一の無冠を味わったペップだが、それでも公式戦122ゴールを奪い、アーセナル(121ゴール)を抑えて最多ゴールを叩き出した。
これまでペップ政権での最多ゴール記録は2018-19シーズン。マンチェスター・Cはプレミアリーグだけでなく、FAカップとリーグカップも制して史上初の国内三冠という大偉業を達成した。そして公式戦61試合で驚異の169ゴールを叩き出したのである。この「169ゴール」というのは、イングランドのトップリーグのクラブによる公式戦のシーズン最多ゴール記録にもなっているのだ。
今季もマンチェスター・Cはここまで52試合で136ゴール。2番目に多いマンチェスター・U(98ゴール)より38点も多くのゴールを奪っていることになる。ちなみに、今季プレミアリーグのクラブで最も公式戦のゴール数が少ないのはエヴァートン。ここまで37試合を行って30ゴールしか奪えていない。ハーランド一人のゴール数(51ゴール)を大幅に下回っている…。
■対戦相手
ペップ政権のマンチェスター・Cが最もゴールを稼いでいる相手はバーンリーだ。16度の対戦で「52ゴール」も奪っているのである。今季もFAカップ準々決勝で対戦してハーランドがハットトリックを達成するなど6-0で大勝した。ちなみに、そのバーンリーを率いているのはマンチェスター・Cの英雄である元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニだ。バーンリーは今季2部リーグで圧倒的な強さを発揮してすでに昇格を決めており、来季はプレミアリーグの舞台で師弟対決を見ることができそうだ。
バーンリーに次ぐ2番目の犠牲者はワトフォードだ。2019-20シーズンにはプレミアリーグで2度対戦し、マンチェスター・Cが8-0と4-0でワトフォードを蹴散らした。ちなみに、2戦合計「12-0」というのはプレミアリーグのホーム&アウェイを合わせた合計スコアの最高記録となっている!
そしてマンチェスター・Cが3番目にゴールを奪っている相手が、今シーズンの優勝争いのライバルであるアーセナルなのだ。2016-17シーズンからカップ戦を含めて19度対戦して「46ゴール」。1試合平均「2.42ゴール」を決めている計算だ。今季もプレミアリーグでの2試合では、ケヴィン・デ・ブライネが3得点するなど計7ゴールを奪ってマンチェスター・Cが首位攻防を制している。
■ゴールスコアラー
2016-17シーズンのプレミアリーグ開幕戦でFWセルヒオ・アグエロがPKを沈めてから冒頭のフォーデンのゴールまで、これまでペップ政権の404試合では40名のマンチェスター・Cの選手がネットを揺らしてきた。最もゴールを決めてきたのは、クラブ歴代最多ゴール記録を持つ元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロだ。マンチェスター・Cで260ゴールを叩き出したアグエロは、ペップの下での5年間で「124ゴール」をマーク。「ペップのスタイルに合わない」と指摘された時期もあったが、自分のスタイルを進化させてスペイン人指揮官の元でゴールを奪い続けた。
次にゴールを決めたのは昨夏チェルシーに移籍したFWラヒーム・スターリングだ。快速ウィンガーはペップの元で292試合に出場して「120ゴール」。イングランド代表ウィンガーは、ペップの下でボールの持ち方やゴールへの意識を磨いて選手として進化を遂げた。
3位は今季からアーセナルで活躍しているブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスの「95ゴール」。控えに甘んじる時期もあったが、それでも236試合に出場して95ゴールを奪って4度のリーグ優勝に貢献した。
4位は「79ゴール」のMFケヴィン・デ・ブライネ、5位は「78ゴール」のリヤド・マフレズ、そして6位は1000ゴールを決めたフィル・フォーデンで「59ゴール」となっている。そして驚くべきはノルウェー代表FWハーランドだ。昨夏ドルトムントから加入した怪物は、今シーズン公式戦51ゴールを叩き出しており、ペップ政権下のゴールランクですでに9位に食い込んできている。
ペップ政権下のゴール数トップ10
1位:セルヒオ・アグエロ 124ゴール
2位:ラヒーム・スターリング 120ゴール
3位:ガブリエウ・ジェズス 95ゴール
4位:ケヴィン・デ・ブライネ 79ゴール
5位:リヤド・マフレズ 78ゴール
6位:フィル・フォーデン 59ゴール
7位:イルカイ・ギュンドアン 54ゴール
8位:ベルナルド・シルヴァ 53ゴール
9位:アーリング・ハーランド 51ゴール
10位:レロイ・サネ 39ゴール
(記事/Footmedia)
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