浦和が“悲願”のアジア王者! 19年のリベンジと21年天皇杯から紡がれた選手たちの思い
サッカーキング2023年5月7日(日)6時46分
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第2戦が6日に行われ、本拠地・埼玉スタジアム2002にアル・ヒラル(サウジアラビア)を迎えた浦和レッズが1-0で勝利。2戦合計スコアを2-1として、2017年以来3度目となるアジア制覇を成し遂げた。
試合後、ミックスゾーンに現れた選手たちが口をそろえて発していたのが、ファンへの感謝と共に、この場にいない人たちへの思いだった。
浦和は2019年のACL決勝で、今回と同じ埼玉スタジアム2002でアル・ヒラルに敗戦。その試合に出場していたのが、GK西川周作であり、FW興梠慎三だった。同じく、そのピッチに立っていた槙野智章が浦和退団が決定している中で迎えた2021年の天皇杯決勝で、後半アディショナルタイムに劇的な決勝点を決めてACLの出場権を獲得。その前の準決勝では同じく退団が決まっていた宇賀神友弥の活躍もあり、功労者の置き土産とも言うべきACLの舞台だった。
そして迎えた2022年のACL。浦和はリカルド・ロドリゲス前監督の下で厳しいアジアの戦いを勝ち抜き、昨季終了後にチームを離れたFWキャスパー・ユンカーやMF江坂任、FW松尾佑介といった選手たちの活躍もあって決勝へと駒を進める。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、決勝は2023年にずれ込むことに。その結果、大会はシーズンを跨ぐことになり、決勝進出を決めたチームとは異なる編成で今回のファイナルを迎えた。
この日の試合でも最後の砦として好セーブを披露し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された浦和のGK西川周作は、昨季まではキャプテンとしてチームを牽引。今大会に関しては「このACLは特別で、こんなに長いACLはこれまでなかった。天皇杯の槙野のゴールから始まって、去年いたメンバーもそうですし、リカルドもそう、いろんな選手の戦いや思いが詰まったACLだったので、なんとしても獲りたかった」と、万感の思いを口にした。
「2019年に負けたことは4年経っても一度も忘れたことはないし、この日を待っていた」と語った興梠は、「会場に阿部ちゃんと槙野がいた。その仲間たちは2019年、悔しい思いをしたので、その人たちのためにもリベンジしたかったし、本当に勝てて良かった」と述べ、トロフィープレゼンターを務めた阿部勇樹氏と、解説者として来場していた槙野氏に勝利を捧げた。
また、昨季はコンサドーレ札幌に期限付き移籍していたこともあり、「今回は予選も戦っていない。19年は予選から厳しい戦いをして勝ち抜いての決勝だったので、個人的には19年の方が獲りたかったという気持ちはあるけど、今回は違って、槙野が天皇杯でゴールを決めてACLの出場権を得て、去年いた任やユンカーが予選で活躍して決勝まで導いてくれた。そして監督もリカということで、そういった色んな人の気持ちを背負っての決勝だった」と、期する思いがあったことも強調した。
そして、天皇杯優勝の立役者のひとり、宇賀神の背番号「3」を受け継ぎ、この日も中盤で攻守に存在感を示した伊藤敦樹は、「天皇杯からつながっている大会なので、ウガさんだったり、槙野くんだったり、去年だったら任さん、ユンカー、佑介くん、リカルドもそうですし、多くの今いない人たちが関わっている大会だったので、このタイトルの重みというのは素晴らしいものがあると思う」と、かつての盟友たちの存在に思いを馳せた。
その伊藤は、「今日も試合前にウガさんから連絡をもらって、『このピッチに立てるのは世界中で浦和レッズのユニフォームを着ている十数人しかいないんだから、その幸せと責任を感じながら楽しんでプレーしてくれ』って連絡をもらって、その思いを胸に試合ができましたし、本当に色んな人の思いが詰まったタイトルだったので最高のタイトルになりました」と、満面の笑みを見せていた。
今回の優勝により、浦和は今季のACLにプレーオフから参加することが決定。今度は、自らの手で権利を掴みとった選手たちがどのようなストーリーを紡ぎ出してくれるのか、注目だ。
試合後、ミックスゾーンに現れた選手たちが口をそろえて発していたのが、ファンへの感謝と共に、この場にいない人たちへの思いだった。
浦和は2019年のACL決勝で、今回と同じ埼玉スタジアム2002でアル・ヒラルに敗戦。その試合に出場していたのが、GK西川周作であり、FW興梠慎三だった。同じく、そのピッチに立っていた槙野智章が浦和退団が決定している中で迎えた2021年の天皇杯決勝で、後半アディショナルタイムに劇的な決勝点を決めてACLの出場権を獲得。その前の準決勝では同じく退団が決まっていた宇賀神友弥の活躍もあり、功労者の置き土産とも言うべきACLの舞台だった。
そして迎えた2022年のACL。浦和はリカルド・ロドリゲス前監督の下で厳しいアジアの戦いを勝ち抜き、昨季終了後にチームを離れたFWキャスパー・ユンカーやMF江坂任、FW松尾佑介といった選手たちの活躍もあって決勝へと駒を進める。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、決勝は2023年にずれ込むことに。その結果、大会はシーズンを跨ぐことになり、決勝進出を決めたチームとは異なる編成で今回のファイナルを迎えた。
この日の試合でも最後の砦として好セーブを披露し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された浦和のGK西川周作は、昨季まではキャプテンとしてチームを牽引。今大会に関しては「このACLは特別で、こんなに長いACLはこれまでなかった。天皇杯の槙野のゴールから始まって、去年いたメンバーもそうですし、リカルドもそう、いろんな選手の戦いや思いが詰まったACLだったので、なんとしても獲りたかった」と、万感の思いを口にした。
「2019年に負けたことは4年経っても一度も忘れたことはないし、この日を待っていた」と語った興梠は、「会場に阿部ちゃんと槙野がいた。その仲間たちは2019年、悔しい思いをしたので、その人たちのためにもリベンジしたかったし、本当に勝てて良かった」と述べ、トロフィープレゼンターを務めた阿部勇樹氏と、解説者として来場していた槙野氏に勝利を捧げた。
また、昨季はコンサドーレ札幌に期限付き移籍していたこともあり、「今回は予選も戦っていない。19年は予選から厳しい戦いをして勝ち抜いての決勝だったので、個人的には19年の方が獲りたかったという気持ちはあるけど、今回は違って、槙野が天皇杯でゴールを決めてACLの出場権を得て、去年いた任やユンカーが予選で活躍して決勝まで導いてくれた。そして監督もリカということで、そういった色んな人の気持ちを背負っての決勝だった」と、期する思いがあったことも強調した。
そして、天皇杯優勝の立役者のひとり、宇賀神の背番号「3」を受け継ぎ、この日も中盤で攻守に存在感を示した伊藤敦樹は、「天皇杯からつながっている大会なので、ウガさんだったり、槙野くんだったり、去年だったら任さん、ユンカー、佑介くん、リカルドもそうですし、多くの今いない人たちが関わっている大会だったので、このタイトルの重みというのは素晴らしいものがあると思う」と、かつての盟友たちの存在に思いを馳せた。
その伊藤は、「今日も試合前にウガさんから連絡をもらって、『このピッチに立てるのは世界中で浦和レッズのユニフォームを着ている十数人しかいないんだから、その幸せと責任を感じながら楽しんでプレーしてくれ』って連絡をもらって、その思いを胸に試合ができましたし、本当に色んな人の思いが詰まったタイトルだったので最高のタイトルになりました」と、満面の笑みを見せていた。
今回の優勝により、浦和は今季のACLにプレーオフから参加することが決定。今度は、自らの手で権利を掴みとった選手たちがどのようなストーリーを紡ぎ出してくれるのか、注目だ。
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