【福岡vs柏プレビュー】クラブ初のJ1リーグ戦4連勝が懸かる福岡…連勝止まった柏は相性の良さを生かせるか
サッカーキング2021年5月8日(土)17時34分
[写真]=J.LEAGUE、宮地輝
■アビスパ福岡 持ち前の組織的な守備が本領を発揮。懸念材料は相性の悪さ
【プラス材料】
今節はJ1での4連勝を懸けた一戦。JリーグYBCルヴァンカップを含む11連戦の最終戦となるが、公式戦6試合負けなしと好調だ。
リーグ戦から11人全員を入れ替えて臨んだ5日のルヴァンカップ第5節は、鹿島アントラーズと1-1の引き分け。グループステージ突破はならなかったが、「連戦で個人もチームも成長している」と、長谷部茂利監督は手応えを口にする。組織的な守備に磨きがかかり、負けなしの6試合で3失点しかしていないというのは、チームとしての成熟度を実感させるものだろう。
4月はここにMFジョルディ・クルークスとFWジョン・マリが合流。連戦の中でチーム戦術を落とし込みながら、J・クルークスはルヴァンカップで1得点、J・マリはルヴァンカップで2得点、リーグ戦で1得点と結果を出している。好調は続きそうだ。
【マイナス材料】
まずは2000年のJ1・2ndステージ以降、チームとして柏レイソルに勝てていない。J1での対戦は7連敗中。リーグ戦3連勝を飾ったなど柏の調子が上向いてきたことも、アビスパ福岡にとってはマイナス要因に挙げられる。
長谷部監督は「外国籍選手が合流してから、チームの構成も変わりつつある。自分たちのゲームに持っていけなければ、大量失点する可能性もある」と、柏を警戒する。4月の公式戦で3得点を挙げたFW呉屋大翔を始め、FW神谷優太やMF江坂任ら既存の攻撃的な選手も活性化しているため、守備の意識をより高めなくてはならないだろう。
守備からいかに効率よくカウンターでゴールを奪うか、がポイントになる。「ボールを奪った後のパスで失わないこと」を長谷部監督は課題に挙げている。
文:新甫條利子
■柏レイソル 上り調子の新外国籍選手たちは課題克服の切り札となれるか
【プラス材料】
前節のベガルタ仙台戦は一瞬の隙を突かれて0-1で敗戦。連勝は「3」で止まった。ただ、前半から主導権を握り、決定機も作れていた。失点に関しても、負傷者が出て1人倒れている状況を狙われたその1回以外はチャンスを作られておらず、90分間が悪かったわけではない。
水曜日に開催されたJリーグYBCルヴァンカップ第5節の浦和レッズ戦も、後半アディショナルタイムの立て続けの失点により最後の最後で勝ち星を逃しているが、ネルシーニョ監督が「失ったものより得たもののほうが多い」と振り返るとおり、若い選手主体のメンバー構成で勝利目前まで迫ったことはポジティブに捉えていいだろう。
何より加入したばかりのMFアンジェロッティが3得点に絡み、MFドッジもその前の2試合に比べると明らかに調子を上げてきた。新外国籍選手の存在によって、課題の決定力不足も改善の兆しが見られる。
【マイナス材料】
攻撃面ではスピーディーなカウンターが威力を見せつつある反面、自分たちがボールを保持して相手の守備を崩す戦い方には依然として課題が残る。仙台戦も主導権を握りながら、1点のビハインドを背負った後は引いた相手のブロック攻略に攻めあぐね、その課題を露呈した。
昨季から逆転勝ちが少ない原因もそこにある。今季のリーグ戦も勝利を収めた試合はすべて先制しているが、先に失点した試合は1分7敗と大きく負け越している。
その攻撃面の課題を克服する切り札のひとりとなるはずだったFWペドロ・ハウルが、ルヴァンカップの浦和戦で負傷交代を余儀なくされた。詳細はリリースされていないが、少なくとも今節には間に合わないだろう。
文:鈴木潤
【プラス材料】
今節はJ1での4連勝を懸けた一戦。JリーグYBCルヴァンカップを含む11連戦の最終戦となるが、公式戦6試合負けなしと好調だ。
リーグ戦から11人全員を入れ替えて臨んだ5日のルヴァンカップ第5節は、鹿島アントラーズと1-1の引き分け。グループステージ突破はならなかったが、「連戦で個人もチームも成長している」と、長谷部茂利監督は手応えを口にする。組織的な守備に磨きがかかり、負けなしの6試合で3失点しかしていないというのは、チームとしての成熟度を実感させるものだろう。
4月はここにMFジョルディ・クルークスとFWジョン・マリが合流。連戦の中でチーム戦術を落とし込みながら、J・クルークスはルヴァンカップで1得点、J・マリはルヴァンカップで2得点、リーグ戦で1得点と結果を出している。好調は続きそうだ。
【マイナス材料】
まずは2000年のJ1・2ndステージ以降、チームとして柏レイソルに勝てていない。J1での対戦は7連敗中。リーグ戦3連勝を飾ったなど柏の調子が上向いてきたことも、アビスパ福岡にとってはマイナス要因に挙げられる。
長谷部監督は「外国籍選手が合流してから、チームの構成も変わりつつある。自分たちのゲームに持っていけなければ、大量失点する可能性もある」と、柏を警戒する。4月の公式戦で3得点を挙げたFW呉屋大翔を始め、FW神谷優太やMF江坂任ら既存の攻撃的な選手も活性化しているため、守備の意識をより高めなくてはならないだろう。
守備からいかに効率よくカウンターでゴールを奪うか、がポイントになる。「ボールを奪った後のパスで失わないこと」を長谷部監督は課題に挙げている。
文:新甫條利子
■柏レイソル 上り調子の新外国籍選手たちは課題克服の切り札となれるか
【プラス材料】
前節のベガルタ仙台戦は一瞬の隙を突かれて0-1で敗戦。連勝は「3」で止まった。ただ、前半から主導権を握り、決定機も作れていた。失点に関しても、負傷者が出て1人倒れている状況を狙われたその1回以外はチャンスを作られておらず、90分間が悪かったわけではない。
水曜日に開催されたJリーグYBCルヴァンカップ第5節の浦和レッズ戦も、後半アディショナルタイムの立て続けの失点により最後の最後で勝ち星を逃しているが、ネルシーニョ監督が「失ったものより得たもののほうが多い」と振り返るとおり、若い選手主体のメンバー構成で勝利目前まで迫ったことはポジティブに捉えていいだろう。
何より加入したばかりのMFアンジェロッティが3得点に絡み、MFドッジもその前の2試合に比べると明らかに調子を上げてきた。新外国籍選手の存在によって、課題の決定力不足も改善の兆しが見られる。
【マイナス材料】
攻撃面ではスピーディーなカウンターが威力を見せつつある反面、自分たちがボールを保持して相手の守備を崩す戦い方には依然として課題が残る。仙台戦も主導権を握りながら、1点のビハインドを背負った後は引いた相手のブロック攻略に攻めあぐね、その課題を露呈した。
昨季から逆転勝ちが少ない原因もそこにある。今季のリーグ戦も勝利を収めた試合はすべて先制しているが、先に失点した試合は1分7敗と大きく負け越している。
その攻撃面の課題を克服する切り札のひとりとなるはずだったFWペドロ・ハウルが、ルヴァンカップの浦和戦で負傷交代を余儀なくされた。詳細はリリースされていないが、少なくとも今節には間に合わないだろう。
文:鈴木潤
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