【巨人】絶対守護神・大勢 セーブ失敗の「舞台裏」 見透かされていた「ウィークポイント」
安定した力を発揮してきた大勢が打たれた(C)CoCoKARAnext
巨人は12日の広島戦(東京ドーム)に4−9と敗れた。9回に1点差で登板した大勢が崩れ、今季初の救援失敗。後を継ぐリリーフ陣も打ち込まれた。絶対守護神の「弱点」が指摘されている。
あと一歩だった。先発の横川凱は制球に苦しみながらも6回1失点と試合を作り、6回には一時逆転となる丸佳浩の2ランが飛び出した。最近は失点が続いていた8回も左腕・高梨雄平が無失点で切り抜けると、8回裏には主砲・岡本和真の適時打で1点を勝ち越し、あとは守護神が抑えるだけだった。
【動画】大勢が9回一死二塁から、松山に痛恨の同点タイムリーを浴びた場面
3−2で迎えた9回、セーブシチュエーションの状況でマウンドに上がった大勢は一死から代打・韮沢雄也に左中間二塁打を浴びると、続く代打・松山竜平にも左前適時打を浴びて同点に追いつかれた。大勢がリードを守れなかったのは今季初めてとなった。
延長10回は菊池大稀とロペスで計6失点。試合後はベンチで落ち込む姿を隠せなかった大勢。
厳しい試合結果となったが、原監督は「若い人たちを大きな期待の中で送ってます。反省と対策。明日につながればと思ってます」と前を向いた。
一方、打ち込まれた大勢には気になるデータが出ている。この日、安打を許した韮沢、松山は4月28日の広島戦でも安打を許しており、共に左打者。何かしらの傾向をつかまれている可能性が高い。
試合を見守った阿波野投手チーフコーチも「(大勢は)アンラッキーじゃなく捉えられている。左打者というのは勝ち切る投手としてはつぶさなきゃいけない」とコメント。右の被打率・143に対し左の被打率は・276と急上昇していることを受け、今後の対策に取り組むことになった。
昨年はルーキーイヤーながら、新人最多タイ記録となる37セーブを記録、新人王を獲得するなどチームを支える大きな力となった。プロ2年目となった今季は整備しながら、さらなる進化を目指していくシーズンとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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