F1バルセロナテストには多くの若手が参加。メルセデスはマゼピンが1日を担当予定
F2ドライバーのニキータ・マゼピンは、今週火曜日からバルセロナで始まる2日間のF1インシーズンテストにおいて、バルテリ・ボッタスとともにメルセデスのテストを担当する予定だ。
ロシア出身で20歳のマゼピンは、過去にフォース・インディアでもテストを行なっており、今回はメルセデスのW10での走行を1日任されることになる。しかしメルセデスは、どちらの日に彼にテストを行なわせるかをまだ決定していない。
2018年のGP3選手権で2位だったマゼピンは、メルセデスとの協業および彼の父親であるドミトリー・マゼピンの資金援助によって、現在プライベートテストのプログラムに従事している。ドミトリー・マゼピンはベラルーシ出身のロシアの富豪で、大手化学会社ウラルケムおよびウラルカリの中心的株主である。
ウラルカリを通じて2018年にフォース・インディアのスポンサーを務めていたドミトリー・マゼピンは、昨年夏にチームを買収しようとしていた。
しかしながらフォース・インディアの管財人はマゼピンのオファーを辞退し、ローレンス・ストロール率いる投資家集団による、より有利な申し出を受け入れた。これによりチームはレーシングポイントとして始動することになった。
メルセデスでのニキータ・マゼピンのトレーニングプログラムは、2017年仕様のW08をさまざまなコースで12日間走行させるというものだ。
今週のテストでF1マシン走行のチャンスを与えられたF2、もしくは若手ドライバーはマゼピンひとりではない。
マクラーレンはジュニアドライバーのセルジオ・セッテ・カマラにF1での走行機会を与えると見られている。また現在F2選手権で首位に立つニコラス・ラティフィも、ウイリアムズで走行を担当する予定だ。
フェラーリは元フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであるアントニオ・フォコをラインアップに加えている。また、フェラーリのジュニアドライバーであるカラム・アイロットは、アルファロメオでテストを行なう。
ジャック・エイトケンはルノー、ピエトロ・フィッティパルディはハース、ダン・ティクトゥムはレッドブル・レーシングで、それぞれバルセロナでF1での経験を広げるチャンスが与えられるようだ。
レーシングポイントは、シミュレータードライバーで現在はGTレースのキャリアを積もうとしている、ニック・イエロリーにRP19を託す。28歳のイエロリーは、2018年のポルシェ・スーパーカップ・シリーズを2位でフィニッシュしている。
レーシングポイントとフェラーリの両チームは、ピレリの開発プログラムのために、火曜日と水曜日に追加でマシンを走行させる予定だ。
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