「本物のスイングを見せてくれた」 阪神サトテル7打点の大暴れ!球界OBが指摘する「復活のポイント」
グランドスラムを含む1試合2発と若き主砲がのってきた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
阪神は14日のDeNA戦(甲子園)に15−7と勝利。今季最多となる21安打15得点の猛攻が効いたが、中でも佐藤輝明はグランドスラムを含む2発を放ち、自己最多となる7打点の大暴れ。首位攻防戦を3戦3勝で終え、4連勝でチームは4月19日以来となる単独首位に立った。
「サトテル劇場」が開幕したのは、初回だ。2死一、二塁の好機にフルカウントまで追い込まれるも、平良拳太郎のスライダーを一閃(いっせん)。右翼スタンドへの先制3ランを放ち、これが自身節目の50号となった。
【動画】一気に打点トップに!佐藤輝明がこの日2本目となるグランドスラム弾を三嶋から放った場面
さらに勢いは止まらない。4回、大山悠輔の押し出し四球で勝ち越した直後の2死満塁の場面。相手2番手、三嶋一輝の浮いた直球を完璧に捉え、右中間へ。これには満員の甲子園の虎党からも大歓声、完璧なホームランとなった。
1試合2発は今季2試合目。この日の7打点でDeNA・宮崎敏郎に並ぶ打点トップタイ(22)と一気に復調気配を見せてきた。
チームを勝利に導いたこの日の豪快弾には球界内からも様々な考察の声が出ている。
現役時代、中日、阪神、西武で活躍、楽天の初代監督も務めた田尾安志氏は14日に更新した自身のユーチューブチャンネルで佐藤輝の活躍について触れている。
現役時代、通算1560安打をマークするなど強打者として知られた田尾氏は「2本のホームランを見ていて感じたこと」として、悪いときはグリップと手の位置が遠かったことでボールにうまく力が伝えられていなかったが、この日の2発の打撃の形は「トップに入ってフォローに入る軌道が、ずっと体の近くを通っていた」と評価。
バットの軌道が体の近くを通ることでよりバットのヘッドが効きやすくなり、ボールに力が伝わりやすくなったことで生まれた本塁打との考察を示した。球団OBでもある田尾氏は以前から後輩の様子を気にかけており、この日の打撃には「本物のスイングを見せてくれた」と今後の活躍にも太鼓判を押す。
佐藤輝自身、ここまで打撃の形に悩んできた経緯がある。今季でプロ3年目、様々な重圧に苦しみつつも、バットでしっかり結果を残せたことは大きい。
これでチームも4連勝、貯金を今季最多の「7」まで増やした。投打ともにかみ合ってきた岡田阪神が再び台風の目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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