FE第9戦ベルリンePrix:母国レースで躍動したアプト。アウディが1-2達成
ドイツ・ベルリンで開催された2017/2018フォーミュラE第9戦。ポールポジションからスタートしたダニエル・アプトがメキシコePrixに続く今季2勝目を挙げ、2位にはルーカス・ディ・グラッシが入りアウディ・スポート・アプト・シェフラーがワン・ツー・フィニッシュを達成した。
テンペルホーフ空港に設営された特別サーキットで開催されるベルリンePrix。
アウディ・スポート・アプト・シェフラーの2台が予選から速さを見せ、2台共にスーパーポールに進むと、アプトはさらにタイムを更新し1分9秒472をマークして通算2度目のポールポジションを獲得した。2番手にオリバー・ターベイ(NIOフォーミュラEチーム)、3番手にはランキングトップのジャン-エリック・ベルニュ(テチーター)が入る。
迎えた決勝レースでもアプトは躍動。ホールショットを決め序盤をリードする。2番手にターベイ、ターベイにけん制されたベルニュは、アウトからジェローム・ダンブロジオにオーバーテイクされ4番手に。
好スタートを見せたマヒンドラのフェリックス・ローゼンクヴィストもターン1のアウトからポジションアップを狙ったが、オーバランし順位を落としてしまう。
ベルニュはすぐにダンブロージオを抜き3番手に復帰。アプトが逃げるなか、ターベイを先頭にベルニュ、ディ・グラッシ、そしてセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)が続く。
11周目、ディ・グラッシがベルニュをオーバーテイクし3番手に浮上。さらにブエミをベルニュを強襲し4番手にアップする。ここまで2番手を死守していたターベイだったが、ディ・グラッシのアタックには成すすべもなくポジションを奪われてしまう。
ポジションを落としたベルニュだったが、ブエミのインを差し接触しながらもオーバーテイクに成功。マシン交換前に4番手を取り戻した。
22周目終わりでまずはターベイがピットイン。各車続々とマシン交換に向かい、アプトがトップ、ディ・グラッシ、ターベイ、ブエミ、ベルニュという順でレースは後半戦へ。
アプトはディ・グラッシとの差を徐々に広げていく。一方、3位争いが熱を帯びる。
33周目にブエミが一瞬の隙をついてターベイのインを差し3番手に。さらにホームストレートでベルニュがターベイに並びオーバーテイク。その勢いでブエミも交わし3番手に浮上する。
アプトは、ディ・グラッシを最後まで寄せ付けない完璧な走りを披露し今季2勝目のチェッカーフラッグを受ける。ディ・グラッシは4戦連続で2位表彰台となった。3位はベルニュが入り、着実にチャンピオンへと歩みを寄せた。
母国での完勝劇に「夢のようだね。スーパースペシャルだよ。今週はずっと良いことがあると言い続けてきた。母国レースでずっとこの気持ちでいたんだ。ルーカスと1-2フィニッシュをゲットできたのもアウディやチームにとって特別なことだね」と喜びをあらわにした。
ファステストラップも獲得しフルポイントの29ポイントを獲得したアプトはランキング4位に浮上。トップのベルニュは15ポイントを獲得し、ランキング2位のサム・バード(DSヴァージン・レーシング)との差を40ポイントに開いた。残りは3戦で、チャンピオン獲得に王手をかけた状態でベルニュはチューリッヒePrixに挑む。
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