映画『アライブフーン』の完成報告イベントが開催。野村周平がドリキン土屋圭市とグランツーリスモでバトル

AUTOSPORT web2022年5月22日(日)21時0分

 5月22日、ドリフトエンターテイメント映画『ALIVEHOON(アライブフーン)』の完成報告イベントが東京・銀座で開催され、主演を務める野村周平を筆頭に豪華俳優陣が登壇した。イベントの後半では野村が、映画の監修を努めた土屋圭市と、eスポーツ監修の山中智瑛とグランツーリスモを使用してバトルが繰り広げられた。


 アライブフーンは、eスポーツ日本一のレーサーがリアルドリフトの頂点を目指すというオリジナルストーリーで展開されるドリフトエンターテイメント映画。下山天監督が企画構想に3年を費やし、主演に野村、共演に吉川愛、陣内孝則青柳翔、福山翔大といった俳優陣が出演し、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』でもテクニカル・アドバイザーを務めた“ドリフトキング”の土屋が監修を努め、CGゼロの大迫力リアルドリフトを描いていることで話題を集めている。


 6月10日の公開日を前に、そんなアライブフーンの完成報告イベントが東京のコナミクリエイティブセンター銀座内にある『esports銀座studio』で行われた。舞台上には野村、吉川、陣内、青柳、福山といった俳優陣のほか、監修を努めた土屋、山中、そして下山監督が登壇した。


 主演の野村は「本日は完成披露試写会ではないですが、ここから6月10日まで走り続けていきたいなと思います。本当に面白いとしか言いようがない映画なので、どうぞよろしくお願いいたします」とまず挨拶を行った。


 また陣内は、映画内にもドリフト審査員として登場する土屋の演技が「自然だった」と驚いた様子だ。


「土屋圭市さんのお芝居があまりにも自然で、自由に解説者席のみなさんが(お芝居を)していたのでびっくりしました。あのリアルなお芝居を自然にできるということはちょっと勉強になりました」


 陣内から演技について称賛された土屋は「ドリフトの審査員を30年ほどやっておりましたので、そのままのイメージを出したという感じです。(共演の)織戸(学)が良かったんです」と笑顔をみせた。

アライブフーンで主役を務めた野村周平
アライブフーンの完成報告イベントに登壇した土屋圭市


 またイベントでは、アライブフーンは“eスポーツ日本一のレーサーがドリフトの頂点を目指す”というストーリー展開ということで、映画内に登場するプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』で、バーチャルとリアルの垣根を越えたゲーム対決も行われた。


 グランツーリスモ対決はまず1回戦として、登場キャストを代表して主演の野村と、ドリキン土屋の対決が行われ、その勝者がFIAグランツーリスモ・チャンピオンシップのマニュファクチャラー部門世界チャンピオンでもある山中と決勝戦を戦う。


 会場にハンドルコントローラーを含むコックピットが用意され、S13型ニッサン・シルビアでの筑波サーキット2周バトルの準備が整う。スタートでは野村が好ダッシュをみせ先行、土屋もS字から第1ヘアピンまで追いすがるも、追い抜くには至らず。


 リード奪った野村はその後も快走をみせ、徐々に土屋を引き離して最終ラップに突入。3秒差をつけ、このまま野村の勝利かと思われた矢先、第2ヘアピンでオーバースピードから無念のコースアウトを喫してしまう。その間に横を駆け抜け行った土屋が逆転でトップチェッカーを受けるというまさかの展開で第1回戦が終了する。

野村周平と土屋圭市によるグランツーリスモを使用したバトル


「本当に本当に油断していました」とレース後の野村。対して勝利した土屋は「メディアがいるから、決勝戦は野村と山中で(笑)」と大人の対応を披露する場面も。


 続いて行われた決勝戦では、世界王者でもある山中に対して「5000回転縛り!(土屋)」というハンディキャップも与えられたなかでレースがスタート。加速の優位を活かした野村が1コーナーを先頭でクリアするも、第1ヘアピンでまさかのハーフスピンを喫してしまう。


 これで楽々と野村をかわした山中だが、ハザードを点灯させて野村を待つ余裕をみせつける。その後は最終コーナーで再び野村が先行すると、バックストレートまで先行した野村が「僕は7500回転まで回せる」とエンジン回転数の優位を活かして山中を引き離しフィニッシュ、見事勝利を収めた。


 バトル後の野村は「(山中さんの方が)全然勝っていましたよ(苦笑)。でもやっぱり楽しいですね!」とレースを振り返った。


「本物のクルマでレースをするとクラッシュとかもできないじゃないですか。それが結構全力で走ることができたり、1日コースを走るのも値段が高かったりするけれど、こういったゲームやeスポーツでコースを覚えることができるので本当に勉強になります。また友だちと遊んでも楽しいので一石二鳥ですね」


 まさかのハンデで敗れた山中も「こんな結果になるとは思っていなかった」としつつ、グランツーリスモを筆頭とするeスポーツの魅力を「eスポーツでも本当にリアルなレースが繰り広げられていて、みなさんにも是非一度見ていただきたいなとすごく思います」と語った。


 そして決勝戦を見た土屋も「(eスポーツは)面白いですよね。だからこそリアルな世界に来られるのだと思います。eスポーツのレベルが上ったことによって、リアルな世界でも通用するドライバーが増えてきたということが近頃の世界です」と、改めてeスポーツのレベルの高さを振り返った。


 eスポーツとリアルレースの融合もテーマに掲げられている映画『アライブフーン』は2022年6月10日(金)から全国公開が予定されている。豪華出演陣と実車を使用したCGゼロの大迫力リアルドリフトをぜひ劇場で見てみてはいかがだろうか。

ハンドルコントローラーを握る野村周平
ハンドルコントローラーを握る土屋圭市
決勝戦の争いを野村周平に譲る土屋圭市
第1ヘアピンでハーフスピンを喫する野村周平
決勝戦のバックストレートではエンジン回転数が勝負の分かれ目に
ハンドルコントローラーを使用する野村周平と、後ろから見守る陣内孝則
アライブフーンの完成報告イベントに登壇した吉川愛
アライブフーンの完成報告イベントに登壇した陣内孝則
アライブフーンの完成報告イベントに登壇した青柳翔
アライブフーンの完成報告イベントに登壇した福山翔大
アライブフーンの完成報告イベントに登壇した山中智瑛

【タイトル】『ALIVEHOON アライブフーン』
【コピーライト】©2022「アライブフーン」製作委員会
【配給】イオンエンターテイメント
【公開日】6月10日(金)より全国公開
出演:野村周平 吉川愛 青柳翔 福山翔大/本田博太郎 モロ師岡 土屋アンナ きづき/土屋圭市(友情出演)/陣内孝則 
監督・編集:下山天
エグゼクティブプロデューサー・企画立案:影山龍司
監修:土屋圭市


© 2019 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Polyphony Digital Inc.

「ベント」をもっと詳しく

「ベント」のニュース

スポーツニュースランキング