ハースの2台が予選失格に。新型リヤウイングの設定ミスで違反が発生、最後尾からの決勝スタートが許可/F1モナコGP
F1第8戦モナコGP予選後、ハースVF-24のDRS(ドラッグ・リダクション・システム)の設定がレギュレーションに準拠していないことが判明し、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンは予選失格となった。ふたりには決勝を最後列グリッドからスタートする許可が与えられた。
予選でヒュルケンベルグは12番手、マグヌッセンは15番手を獲得した。しかし予選後の検査で、VF-24のリヤウイングエレメント間の距離が、左端と右端のエリアにおいて、規定された最大値の85mmを超えていたことが判明し、スチュワードが調査を行った。
その結果、スチュワードは規則違反があると正式に判断し、2台を予選失格とした。
「テクニカルデリゲートは、検査の結果、リヤウイング最上部エレメントの調整可能な位置が、技術レギュレーション第3.10.10.h条で許容されている最大値の85mmを超えていることを発見した」とスチュワードは述べている。
「チームは、これはウイングフラップのギャップを設定する際の不注意な誤りの結果であると説明した。使用されていたウイングは、モナコで初めて使用された新しいデザインのものだった」
「旧デザインは、ウイング中心から測定された最大ギャップが規則に準拠するよう設定されていた。新しいデザインでは、最大ギャップはウイングの端にあったが、チームはメカニックに対し、新デザインに従ってギャップを設定するよう訓練していなかったため、不適合が発生した」
「チームは、この規則違反によりパフォーマンス上の利点を得てはいないと示唆した。しかし国際モータースポーツ競技規則第 1.3.3条は、それは無関係であることを明確にしている」
「チームは率直に誤りを認めた。ウイングはその他の点では技術レギュレーションに準拠しており、FIA技術チームは、チームのこの誤りに関する説明に納得した」
スチュワードは、レギュレーション違反が認められたため、ヒュルケンベルグとマグヌッセンを予選失格にした。ふたりはプラクティスで十分なタイムを記録していたために決勝出走が認められ、土曜に発表された暫定グリッドでは、ヒュルケンベルグ19番グリッド、マグヌッセン20番グリッドが与えられた。チームは、ふたりはピットレーンからスタートする予定であると述べている。
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