阪神が球団記録更新も視野の5月15勝、地獄だった昨春と一転した快進撃
好調を維持する阪神。交流戦でも快進撃に期待したい(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
歴史的な猛虎の5月となりそうだ。阪神が早くも独走態勢を築きつつある。5月25日のヤクルト戦まで5連勝。特に24日は1点ビハインドの9回2死無走者からの逆転劇。25日は延長10回に2死無走者からの4得点で勝ち越しと、2試合続けて劇的な形で勝利し、チームにますます勢いをもたらした。
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すでに首位のまま交流戦を迎えることが確定。貯金は14に膨れ、2位DeNAには4ゲーム差をつけている。5月はこれで月間15勝。残り5試合に全勝すれば、1964年8月と1968年8月の月間19勝という球団記録を更新することも可能な勢いだ。
ではプロ野球の月間勝利数で最多はいつの、どの球団なのだろうか。
プロ野球記録は月間22勝で、つい最近記録された。2022年のソフトバンクで、10月に22勝4敗1分けの勝率・846をたたき出した。
月間21勝は過去3度ある。その中で最高勝率は1954年の中日で、8月に21勝4敗、勝率・840という驚異の数字を残した。他2件は1953年の巨人と、2002年の西武で、どちらも21勝5敗の勝率・808。ちなみに3例ともシーズンは優勝を飾っている。
なお月間20勝は5チームが記録。1960年6月大毎(3敗)、2019年5月広島(4敗)、1967年8月巨人(5敗)、1997年8月横浜(6敗)、1973年8月阪急(7敗)で、全て勝率は7割以上だ。
19勝は前述した阪神の2例も含めて、延べ12回。その中でも最高勝率だったのが1968年8月の阪神で19勝2敗と、勝率は圧倒的な・905。月間勝利数記録22勝のソフトバンクよりも高い勝率を誇っていた。
なお、現時点でパ・リーグの5月最多勝はというと、実は意外にも新庄日本ハムで12勝9敗という数字を残している。ロッテ、ソフトバンク、オリックスというAクラスの3チームが10勝で並んでいる。
思い返せば虎党にとって、昨年の春先には悪夢の思い出しか残っていない。開幕9連敗を喫するなど、どん底からの始まり。開幕17試合を終えた時点で1勝15敗1分けという、プロ野球史上ワーストの船出だった。同17日には借金は16まで膨れ上がった。
その後は巻き返しをみせ、前半戦で借金は完済はした。終わってみればシーズン2位。それでも多くのファンは「あの春先の異常な負けっぷりがなければ…」と忸怩たる思いを抱いていた。
去年のことがあるから、逆に?油断はできないのかもしれない。それでもゴールデンウィークも挟んだこの5月、どこの球団のファンよりも幸せな時間を満喫できたのは阪神ファンに間違いあるまい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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