ロブ・ハフ緊急離脱のレストラップ・レーシング「STCC開幕戦に向けあらゆる可能性を検討」
6月5〜6日の週末に開幕を迎える2021年のTCRスカンジナビアことSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権で、タイトル防衛を目指し4台体制に拡大することを表明していたLestrup Racing(レストラップ・レーシング)は、その直後にアナウンスされたWTCR世界ツーリングカー・カップの年間エントリーにて世界戦復帰を表明したロブ・ハフの選択により、チャンピオンの緊急離脱という厳しい状況に直面することに。
これを受け、レストラップ・レーシング共同創業者で自身もドライバーだったフレデリック・レストラップは「4台目のクルマを走らせないことから、タイトルを争うことができる代替ドライバーとの契約まで、すべての可能性を検討する」とした。
2020年参戦初年度でSTCCタイトルを獲得したハフは、この5月初旬にもチームとの契約延長を発表し、ディフェンディングチャンピオンとして2年目のシーズンを戦うことを決断。シリーズ連覇を目指す決意を表明していた。
しかしその直後、ハフは同じ週末にドイツ・ニュルブルクリンクでの開幕を予定するWTCRに向け、CUPRA(クプラ)陣営で同じく4台体制に拡大するZengő Motorsport(ゼングー・モータースポーツ)最後のラインアップに指名される事態となり、いわゆる2重契約の状態に陥っていた。
そのWTCRニュル戦とバッティングするSTCC開幕戦ユンビヘッド・パークに加え、第5戦ハンガロリンクと第3戦ゲラーローゼン・アリーナでの週末も日程がバッティングしており、ハフはレストラップやゼングーとともにプログラム衝突の対処が必要な状況となった。
結果、ハフは「レストラップとの相互の決断」としてWTCRのプログラムに集中し、STCCのタイトル防衛を断念する意思を固めた。
「昨年はレストラップ・レーシングと素晴らしいシーズンを過ごし、モータースポーツへの愛と情熱を再燃させることができた。チームの全員に心から感謝しているし、2021年に向け僕ら全員に最適なソリューションを見つけることができたことも良かった」と語るWTCC世界ツーリングカー選手権の2012年チャンピオン。
「彼らがこれからのシーズンに向け最善を尽くすことを願っているし、彼らは再びトップステップへの道を見つけることができると確信している」
■「ロブのチームへの貢献は素晴らしい」と別れを悲しむレストラップ代表
一方、元世界王者と決別するという不測の事態に陥ったレストラップ・レーシングは、ユンビヘッドの開幕戦では2年目のオリバー・セーデルシュトレームと、新人のロビン・クヌットソン、そして昨季にKågered Racing(カヤード・レーシング)からSTCCデビューを飾った48歳のミカエル・カールソンの3台を走らせることに。チームとしてはその開幕戦後にも、ハフの代役を務める才能を見つけることを望んでいる。
「我々はロブと素晴らしい2020年シーズンを過ごし、チーム史上初となるふたつのSTCCタイトルをともに獲得することができた」と語ったレストラップ代表。
「ロブのチームへの貢献は素晴らしく、2021年を目の前にして彼と別れるのは悲しいことだ。しかし、彼がCUPRAでのチャンスを活かし、WTCRで再び世界チャンピオンになりたいと望んでいることは理解している。今季の彼の幸運を祈るとともに、将来また新たに協力する機会が来ることを願っている」
わずか2週間足らずに迫ったSTCC開幕戦での代替人員補充は難しく「最初のレースウイークエンドでは3台のクルマに全力を注ぐことにした」と語るレストラップ代表だが、残るスケジュールに向けては4台体制への復帰を目指す意思も明らかにした。
「この発表の後、24時間以内にスウェーデンと海外の両方から、関心あるドライバーによる多くの問い合わせがあったよ」と続けたレストラップ代表。
「しかし多くの調整が必要で、もちろん時間の側面は物事を困難にしている。だからこそスケジュールに衝突のないドライバーを見つけることが重要なんだ。そのため、開幕戦前に潜在的なドライバー評価のためのテストを実施することを目指している。条件が整ったときにはさらに多くの情報を明らかにする予定だ」
「現時点で詳細は話せないが、TCRとSTCCの経験を持つドライバーにはもちろん大きな利点がある。我々は根本的な解決策に取り組んでおり、年間を通じて4台目を走らせないことから、タイトルを争うことができる代替ドライバーを見つけることまで、すべてのオプションを検討している。いずれの着地点を採るにせよ、今季もチャンピオンシップの上位3位に挑戦できると確信している」
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