中日の福永裕基と村松開人を球界OBが絶賛!一方で”新人頼み”の打線には不安も
中日が低迷打破の為に求められるのは、やはり経験豊富選手たちの奮起だ(C)photoAC
中日は5月30日のソフトバンク戦で13-5と大敗を喫する厳しい交流戦の幕開けとなった。パ・リーグ相手にも苦戦を強いられそうな予感がしたものの、その後の2試合は連勝。パリーグAクラスのソフトバンクに勝ち越した。波に乗っていきそうな雰囲気を見せた中日だったが、その後のオリックス3連戦では初戦は2-1と勝利したが、3日は1-5、4日は0-5と連敗。交流戦の勝率を5割に戻し、ヤクルトに抜かれて最下位に再度転落した。
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オリックス戦では計3得点しか上げられておらず、打線の奮起が期待される。そんな貧打の打線の中で、野球解説者が期待を寄せる打者は少なくない。現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏は自身のYouTubeチャンネルで中日対オリックスの3連戦を振り返る中、11回にサヨナラ勝ちをおさめた2日の試合に触れる。高木氏は「この試合で目立ったのが、やっぱ福永。ボールに食らい付いてくるんだよ」とドラフト7位で加入した福永裕基を評価。
続けて、「『打てない、打てない』って言いながら、チャンスは結構作ってんだよね」と中日打線の勝負弱さを指摘して、「今年入った村松とか福永、このルーキー2人が泥臭さというか、必死さを見せてくれるんだよね」と福永とともにドラフト2位で加入した村松開人の名前を挙げる。そして、「中日を変えていくんじゃないかなっていう、そんな感じがしている」と2人のルーキーが起爆剤になる可能性を提示した。
現在、福永は得点圏打率.133ではあるが、打率.294、出塁率.328とチャンスメイクに長けている。一方、村松は打率.226と低迷しているが、得点圏打率.345と勝負強い。それぞれのストロングポイントが徐々に見え始めており、実際に2日の試合では2アウトから福永が左安打で出塁して、最終的には村松のサヨナラタイムリーにつながっている。2人のルーキーが中日の得点パターンとして今後も機能するかもしれない。
とはいえ、長いシーズンを戦い抜くことは初めてのため、調子を落としてしまい、そのままシーズン終了、というケースも考えられる。中日はリーグ最下位の144得点、リーグ1位の得点数のDeNA(204点)とその差は大きい。現状の新人野手ばかりが目立っている状況が続ければ、打ち負ける試合は増えるだろう。ビシエドや大島洋平を始めとした実績のある選手、アキーノやアルモンテなどの助っ人の躍動がなければ、もう一度最下位脱出を図ることは難しい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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