6月は打率.426、7本塁打の大暴れ! 快進撃続く「打者・大谷」に海外メディアも愕然「今のオオタニを止める術はない」
22号を放った直後にベンチを向かってアピールする大谷。調子の良さはこの表情からもうかがえる。(C)Getty Images
「ショウヘイは特別、本当に特別な選手だよ」
現地6月15日に敵地で行なわれたレンジャーズ戦、エンゼルスが5対2とリードした9回裏に無死満塁のピンチで登板したジェイコブ・ウェブは、押し出しによる1失点で切り抜けた試合後に主砲への畏敬の念を口にした。
【動画】打った瞬間の確信弾! 大谷翔平が放った4戦4発目の特大アーチをチェック
29歳のリリーバーが惜しみない賛辞を贈るのも当然だろう。この試合に今季14度目の先発登板を果たした大谷翔平は6回(99球)を投げて2失点と好投。さらに打っては8回表に2試合連続となる今季22号の特大アーチを左中間スタンドの2階席に放ったのだ。
振り返ってみれば、この6月はまさしく「大谷劇場」と言えるような快進撃を二刀流の天才は見せ続けている。とりわけ打撃面のスタッツは圧巻の一語だ。
【打率】.426
【本塁打】7本
【打点】16
【出塁率】.529
【長打率】.904
【OPS】1.035
【盗塁】3
かねてから「ミスター・ジューン」と評されてきた大谷。それだけに毎年6月に好成績を残す傾向はあった。とはいえ、だ。やはり多士済々のメジャーリーグにおいて、これだけのハイスタッツを投手として3試合に登板しながら残すのは異次元というほかにない。まさしくウェブの言い放った「本当に特別な選手」である。
年間の本塁打数は、メジャー日本人選手史上初の50本ペースで量産し、奪三振数も240個ペースで記録している。そんな圧倒的な格の違いを見せつける大谷には、海外メディアも驚きの声を挙げている。
ベネズエラのスポーツサイト『Meridiano』は「異常なパワーが発揮され続けている。過去7試合で6発を放ってメジャートップに並んだ今のオオタニを止める術はなく、とんでもない男となっている」と絶賛。さらに米老舗誌『Sports Illustrated』も「ショウヘイ・オオタニはまたもや逆方向への驚愕のホームランを放ち、自らを奮い立たせた」と賞賛。現在の快進撃について、次のように綴っている。
「オオタニは木曜日のレンジャーズ戦で22号のホームランを放ち、メジャートップのピート・アロンソに並んだ。彼はそのスター性でファンを驚かせ続けている」
完全に覚醒状態に入ったと言っていい。はたして、大谷はこの勢いをどこまで持続させられるのか。大いに注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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