中日の見切りはもったいなかった?快進撃続ける日本ハムでささやかれる「意外なキーマン」
マルティネスに期待を寄せる新庄監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
23日から再びリーグ戦が再開する。各チーム戦力整備を進める中、現在パ・リーグ4位、首位のオリックスと7・5ゲーム差につける日本ハムに注目が高まっている。
交流戦は10勝8敗と健闘、最後は4連勝締めと勢いを加速させている。交流戦から4番に定着した万波中正は現在リーグトップの13本塁打をマークするなど好調を維持している。新庄監督は投打ともに整ってきたチームに手ごたえを感じており、どんな手を使ってチームを浮上させるのか、興味を惹いている。
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リーグ戦再開後のキーマンの一人とされるのは昨年中日を退団し、今季からチームに加わった「強打の捕手」アリエル・マルティネスにもある。
昨年は自己最多の82試合に出場し、打率・276、8本塁打、24打点とキャリアハイの成績を残していた。
このマルティネスに関して球界内からも様々な考察の声が出ている。
日本ハムOBで野球解説者の岩本勉氏は20日に更新した自身のユーチューブチャンネルでマルティネスの活躍について触れている。
まず外国人捕手のメリットに関しては体の大きさもあり、投手の立場としては捕球に安定感を感じるのではないかとした。
その上でデメリットとしては言葉の壁があることで通訳を介するにしても「詳細を伝えにくい」面があるかもしれないとした。ただ、今後出場試合が増えてくれば「目で会話できるようにもなる」とコミュニケーションにも支障がなくなるはずと指摘する。
一方、リード面においては追い込んでからも「即、勝負にいってるね」とシンプルな配球が目立つとした。さらに大きなメリットとしては「打つ」と打撃面の貢献も大きいとした。ベンチ裏ではノートをつけていたりなど、野球に真摯に取り組んでいる姿勢も評価した。
そのマルティネスは交流戦最終カードとなった17日の古巣、中日戦でも6回に逆転9号3ランを放つなど、意地を見せた。
バッテリーを組んだこともある藤嶋健人からの技ありの一発に「いい投手なのでアグレッシブにいった。当たれば飛ぶと思った」と投球内容を熟知しているからこその一発だったと振り返った。
今季はここまで55試合に出場し、打率・258、9本塁打、26打点とすでに6月にして、本塁打&打点は昨年の成績を超えている。
FAでオリックスから移籍してきた伏見寅威に代わってマスクをかぶる機会も増えてきたマルティネスが逆転Vのキーマンとなるか。今後も攻守にわたっての奮闘を期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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