BMW M4 GT3、クラッシュによりニュルブルクリンク耐久での実戦デビューを取りやめ
ドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)で6月26日(土)に行なわれたNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ第4戦で実戦デビューを予定していたBMW M4 GT3だったが、前日25日に発生したプラクティス中のクラッシュを受け、レース当日になって参戦取りやめが決定された。
金曜夕方のセッション終盤、シェルドン・ファン・デル・リンデがドライブするM4 GT3は「技術的な問題」によりコースを外れて損傷を受け、夜間に修復が行なわれた。
BMW Mモータースポーツは土曜日の朝に、NLSの4時間レースに参加しないことを宣言した。今回は、2022年のグローバルなカスタマー展開に先駆けた、ホモロゲーションされていないクルマでの最初のレースとなる予定だった。
BMWは開発中のM4 GT3を、6月22〜23日にスパ・フランコルシャンで行なわれた『トタルエナジーズ・スパ24時間』の公式テストに持ち込み、その後はレースコンディションでさらなるマイレージの獲得を目指し、ニュルブルクリンクへと移動してきていた。NLSでは、ホモロゲーションされていないマシンが出場できるSP-Xカテゴリーで競う予定だった。
「それまで非常にうまくいっていたBMW M4 GT3のテストウイークが、予定よりも早く終わってしまうこと、そして我々全員がとても楽しみにしていたクルマのレースデビューを延期しなければならないことは、非常に残念だ」とBMW Mモータースポーツのボスであるマイク・クラックは述べている。
「インパクトによりクルマがダメージを受けたので、土曜日のNLSのレースから撤退することにした」
「我々はこの決定を安易に下したわけではない。しかしながら、我々の現在の優先事項は、クラッシュの原因を正確に特定することだ」
「新車の開発段階で、技術的な問題が発生することは珍しくない。それこそが、これらの集中的なテストの目的だ。つまり、開発段階で潜在的な弱点を特定し、将来のためにそれらを排除することだ。我々はいま、それをやろうとしている」
BMWは今回のレース参戦以前の4月に、ノルドシュライフェでM4 GT3をテストしている。2021年のNLSのスケジュールにはあと5回のレースがあるが、今回の代わりにM4 GT3が参戦するかどうかはアナウンスされていない。
ファン・デル・リンデは土曜日のイベントにおいて、ファクトリードライバーのイェンス・クリングマンとともにステアリングを握る予定だった。
「金曜日は、ノルドシュライフェにおけるBMW M4 GT3の2回目の走行機会だった。最初のラップから、クルマは非常に快適に感じられた」とクリングマンは語っている。
「前回のポジティブな印象をしっかりと確認し、その時からのさらなる開発によって、クルマは明らかに良くなっていた。BMW M6 GT3では弱かったセクターにおいて、M4 GT3では明確な進歩が見られた」
「同時に、M6の長所を維持もしている。とてもポジティブに感じているよ。クルマのフィーリングは良く、1周目から自信を持って走ることができる」
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