プルタミナ・プレマ・セオドール・レーシング FIA F2第6戦オーストリア レースレポート
オーストリア/レッドブルリンクでの厳しい週末
2018年7月2日(月)
オーストリア/レッドブルリンク
予選(6月29日/金曜日)
オーストリア/レッドブルリンクでのFIA F2の予選。レッドブルリンクは高低差の大きいテクニカルなサーキットで、残念ながらプルタミナ・プレマ・セオドール・レーシングにとっては厳しい週末となりました。
ドライバーの#3 ショーン・ゲラエル、そして先週のポール・リカールで初勝利を飾った#4 ニック・デ・フリースの両ドライバーは、ともにFPでは良いフィードバックを得ており、予選で戦えることを確信していました。
しかし、期待とは裏腹に予選本番では非常に厳しい時間となり、レース1は#4 ニック・デ・フリースが9番手、#3 ショーン・ゲラエルは15番グリッドからのスタートとなります。
予選は芳しくない結果でしたが、セッション終了後に改善の可能性のある部分がいくつか見つかり、チームはより高いパフォーマンスを出せるよう改善しレースに挑むことになった。
レース1(6月30日/土曜日)
プルタミナ・プレマ・セオドール・レーシングにとって非常に厳しい結果となった予選。無情にも、それはレース1でも続くこととなった。予選終了後からマシンを作り込み、レースで勝負できる環境を作ったチームでしたが、デ・フリースは後続のマシンに接触を受け右リヤタイヤをパンク。そのままリタイア。
一方、プライムタイヤでのロングラン戦略を取ったショーンは、2度のセーフティカーによりその戦略の恩恵を受けることができず、14位でレースを終えました。
レース2(7月1日/日曜日)
後方からスタートしたショーン、デ・フリースの二人は、またしても困難に直面します。今回、特別にローリングスタートの導入によりスタート時のポジションアップが望めなくなり、また全車両がDRSを使える状況だったため、その効力は下がり、オーバーテイクの機会が減少。
結果、デ・フリースは14位、ショーンは12番手争いの中で後続のマシンと接触しリタイアとなりました。
※#3 ショーン・ゲラエルは#20 ルイ・デルトラ(Charouz Racing)との接触により、次戦シルバーストンでは3グリッド降格処分となりました。
#3 ショーン・ゲラエルのコメント
「僕たち2台のマシンはもっと上のグリッドでレースに挑めると考えていました。実際には厳しい結果となりました。タイムが出なかった理由のために確認すべきところがいくつかあると感じました。マシンのバランスは僕もニックもとてもよかったですし、でも実際には期待通りのタイムを出すことはできていないからです」
「レース1ではペースはよく、マシンも勝負できる状態でした。しかし僕たちが取ったプライムタイヤでのロングラン戦略は、結果的には見誤った戦略だったようです」
「レース2のペースは決して良いものではありませんでした。タイヤマネジメント、デグラデーションとの戦いでした。天候もマシンの状態もレース1と比較して、特に変わった部分はありません」
「みなさんにとって非常に退屈なレースだったかもしれません。最後ポジション争いでのバトルがありそこで接触・リタイアとなりました。現在それについて審議が行われています。本当に厳しい週末でしたが、結果を待ちたいと思います」
#4 ニック・デ・フリースのコメント
「今回の予選の結果がなぜこうなったのか、低いパフォーマンスだったのか。その理由を説明する明確な根拠はないんだ。率直に僕のラップは良かったように感じたんだけど、どうも僕たちにはスピードが足りなかったようだ。レース1になぜタイムが出なかったのか詰める必要があった」
「ポール・リカールの後、これから調子が上がるんだと感じていた。でもまだなにか不運が付き纏っているみたいだね。間違ったことはしてないよ。僕たちがチームで取り組んだことは間違っていないんだ。レース1では後続の車両に当てられて、パンクしてしまった。こんな不運でリタイアしてしまったのは本当に残念だよ」
「レース2も昨日同様にローリングスタートで始まった。他のマシンもひとかたまりになってレースが始まるということは、みんなDRSが使える状態だということ。これはあまり意味がないように感じた。僕たちにとっては非常に厳しいレースだった。ポジションをいくつか上げることはできたけど、望んだ結果には程遠いものでした。後続が入れ替わらない列車のようなレースだったね」
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