【日本ハム】さらに上位を目指すためにも…自力V消滅の日に厳しい目が向けられた「選手の名前」
今季は故障で一時、チームを離れていた清宮(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
日本ハムは5日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に1−5と敗れた。
前日は4発の花火を打ち上げ、10得点で快勝となった翌日に1得点で敗れた。
新庄剛志監督が試合後に苦言を呈したのは、5点を追う3回のプレーだった。二死一、二塁から松本剛の中前適時打の際に、一走・清宮幸太郎が三塁で憤死した場面だ。
【動画】先発の鈴木は初回に近藤に適時打を浴びるなど、粘れなかった
このシーンに関して「サードに走る必要は全くなくて。野球センスを磨かないと」と新庄監督はコメント。結局、この回は前日も本塁打を放ち、好調な4番・万波中正につなげられず、得点機を逸したとあって厳しい目を向けた。
流れを断つ走塁ミスに清宮本人も猛省したが、この日はサブマリン右腕の鈴木健矢も初回に近藤健介に適時打を浴びるなど、2回途中で5失点KOと投打でほころびが目立った。
この1敗で、76試合目での自力優勝の可能性が消滅した。それでも新庄監督は「大丈夫です。1つずつ勝っていって、何か見えてくるものがある。上位もどうなるか分からないし」と前向きに受け止めた。
実際に昨年とは大きく状況も変化している。昨季は5月6日、33試合目の時点で自力V消滅となり、シーズン通してほぼ最下位が定位置となり、多くの選手を一軍で起用しながら、適性を見極めた1年だった。
迎えた就任2年目の今季、最近では4番を任される万波がキング独走の15号をマーク、清宮、野村佑希を始め、逆輸入ルーキーの加藤豪将や中日からトレードで新加入した郡司裕也など新戦力も躍動、チームの核を着々と形成している。
ただ、ここから上位を狙うためには、いかにスキのない野球を展開できるか、細かいミスを減らすことも求められる。その意味で指揮官も爆発力は認めながら、ときにボーンヘッドも目立つ清宮に対して、お灸をすえたという意味もあるようだ。
最近では評論家陣の間からも「12球団一、見ていて楽しい」と好評価が続く日本ハム。若手の成長過程を見守れるのも楽しみの一つとされる。今後も巻返しを目指していく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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