フェルスタッペンがフロントロウ獲得、ポールはハミルトン。好調だったフェラーリは2台にトラブル/F1ドイツGP予選
2019年F1第11戦ドイツGP予選は、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2番手、ピエール・ガスリーは4番手に入っている。
7月27日現地時間午後3時、ドイツGPの予選が行なわれた。雨の予報もあった土曜日のホッケンハイムだが、未明の雷雨以降は本格的な雨が降らないまま、晴れ間が出て強い陽射しが降り注ぐコンディションで予選を迎えた。気温は27度、路面温度は42度と金曜より10度ほど低いコンディション。しかし雷雨の予報もありセッション中の降水確率は60%と高い中での予選開始となった。
予選開始から各車がソフトタイヤでコースインしクールダウンラップを挟みながら連続アタックを行なう中、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はタイムを記録する前に「何かがブローしたみたいだ、エアが抜けてパワーを失った」とスローダウンしてピットに戻ってしまう。
ガレージ内でカウルを開けて作業を始めるが、ベッテルは4分を残してマシンから降り、コース復帰は叶わず地元レースの予選をノータイムで終えることとなってしまった。
まずシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分12秒229でトップに立ち、フェルスタッペンが0.364秒差で2番手に続く。他車よりも遅くコースインしたメルセデスAMG勢はトラフィックに阻まれながらもハミルトンが3番手、バルテリ・ボッタスが5番手につけ、4番手にはキミ・ライコネン(アルファロメオ)がフロントのバイブレーションを訴えながらも0.837秒差でつけた。
そこにセッション終了直前にガスリーが0.762秒差のタイムで4番手に飛び込み、金曜FP2のクラッシュ後にモノコック交換を行なったメカニックたちの努力に応えた。
アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)は最後のアタックでマクラーレンのランド・ノリスに前を阻まれ、17番手でQ1敗退。ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)は15番手で辛くもQ2進出を果たした。16番手ノリス、18番手・19番手にウイリアムズ勢、最下位はノータイムのベッテルという結果になった。
Q2ではメルセデスAMG勢とルクレール、フェルスタッペンだけが決勝のスタートタイヤを考えてミディアムタイヤでQ2通過を目指す。ハミルトンが1分12秒149のトップタイムを記録し、1周目のタイムがトラックリミット違反で取り消しとなったルクレールは0.195差の2番手、ソフトのガスリーが0.236秒差の3番手につけ、フェルスタッペンはアタックの途中で「ストレートでパワーを失った!」と訴えてノータイムのままピットに戻る。
FP2でも発生したキャリブレーション起因の問題だったようで、フェルスタッペンはすぐにコースへ戻るがQ2敗退のリスクは避けるためにソフトを履いてアタックに臨む。
極めてスローなアウトラップの後にアタックを行なったフェルスタッペンは、イギリスGP予選以上に「ほぼ全てのコーナーでラグだらけだ」と訴えながらも0.278秒差で4番手タイムを刻みQ3進出を決める。
この後に各車が2回目のアタックを行ない、8番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)から14番手クビアトまで0.033秒にひしめく大接戦の中で、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)は辛うじて10番手タイムを記録してQ3進出。
11番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)は0.01秒差でQ3進出を逃し、12番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、13番手ダニエル・リカルド(ルノー)、14番手クビアト、15番手ランス・ストロール(レーシングポイント)というQ2敗退組となった。
Q3は各車がソフトでアタックを開始する中、なんとルクレールも燃料系にトラブルが発生しコースインすることなくマシンから降りてしまう。1回目のアタックでハミルトンが1分11秒767を記録してトップに立ち、再びパワーユニット(PU/エンジン)のセッティングに変更を行ったフェルスタッペンは0.346秒差の2番手、ボッタスは0.455秒差で3番手に留まった。
最後の2分でルクレール以外の9台が新品のソフトでアタックを行なう。ここでハミルトンはタイムを更新することができなかったがフェルスタッペンも同様にタイムは更新できず、ボッタスはタイムを縮めたもののフェルスタッペンには0.016秒とどかず3番手、ガスリーは0.755秒差で4番手。中団トップの5番手にはライコネンが0.771秒差でつけ、以下は6番手ロマン・グロージャン(ハース)、7番手カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、8番手ペレス、9番手ヒュルケンベルグ、10番手ルクレールという結果になった。
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