カルダレッリ駆る6号車ランボルギーニがスパ24時間のポール獲得。トップ3に3メーカーが並ぶ
7月29日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦/GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第7戦として開催されている『トタルエナジーズ・スパ24時間』のスーパーポールが行われ、予選で20台に絞られたマシンの中で最速タイムを記録したアンドレア・カルダレッリ駆る6号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(オレンジ1・KPAXレーシング)が第74回大会のポールシッターとなった。
28日(木)に実施された予選で、各チーム3〜4名のドライバーが出した平均タイムでベスト20に入ったマシンのみが進出を許されたこのシュートアウトセッションでは、暫定20番手となったクルマから順にコースインし、1名のドライバーが3回までのアタックの中で記録したベストタイムで決勝のグリッドが決定する。
西日に照らされたサーキットで定刻の19時から開始された同セッション。まずは予選で暫定20番手となった777号車メルセデスAMG GT3(アル・マナー・レーシング・バイ・HRT)のファビアン・シェラーが2分16秒774を記録し、これが最初のターゲットタイムとなった。真っ先にタイムを上回ってきたのは“復刻版マルティニカラー”をまとった221号車ポルシェ911 GT3 R(GPXマルティニ・レーシング)を駆るケビン・エストーレで、タイムは2分16秒702だった。
その後しばらく最速タイムを更新するクルマが現れなかったが、予選暫定11番手の54号車ポルシェ911 GT3 R(ダイナミック・モータースポーツ)をドライブするクラウス・バクラーが2分16秒446をマークして最速に。さらに、63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(エミル・フレイ・レーシング)のミルコ・ボルトロッティがセカンドベストを記録した。
前日の予選セッションで8番手につけた2号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・ゲットスピード)のルカ・ストルツが3番手に留まった一方、同じメルセデス陣営の88号車(AMTチーム・アコーディスASP)を駆るラファエル・マルチェッロは2分16秒375をマーク。この時点での暫定トップに躍り出る。
■3度目のアタックで逆転ポールをつかんだカルダレッリ
注目の予選トップ5勢のアタックでは、カルダレッリが乗り込んだ6号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボが暫定5番手に。マッティア・ドルディの12号車アウディR8 LMSエボII(アウディスポーツ・チーム・トレゾア)が7番手に入った一方、GTWCヨーロッパ王者である32号車アウディR8 LMSエボII(アウディスポーツ・チームWRT)のドリス・ファントールはタイムを伸ばせず14番手に沈む。
予選ワン・ツーを記録したフェラーリ勢がアタックに入った頃、カルダレッリが3周目の計測で2分16秒221の全体ファステストをマークした。これに対しニクラス・ニールセンの51号車フェラーリ488 GT3エボ(アイアン・リンクス)は13番手、予選をトップで通過した71号車フェラーリ488 GT3エボ(アイアン・リンクス)のアントニオ・フォコも11番手に留まったため6号車ランボルギーニのポールポジションが確定した。
2番手は88号車メルセデスAMG GT3、2列目のグリッドに54号車ポルシェと2号車メルセデスAMGが並ぶことになった。3列目には63号車ランボルギーニと221号車ポルシェがつけ、トップ6にランボルギーニ、メルセデスAMG、ポルシェのマシンが2台ずつ入る結果となっている。
アウディ勢の最上位は7番手の12号車だ。トップ20シュートアウトに唯一臨んだBMW M4 GT3の98号車(ローヴェ・レーシング)はニッキー・キャツバーグのアタックで16番手に。同じく1台のみのアストンマーティンとなった95号車バンテージGT3(ビーチディーンAMR)は、地元出身のマキシム・マルタンがアタックを担当するも17番手に終わっている。オーバオールとともにこのスーパーポールでポールが争われることになったシルバーカップでは、予選20番手だった777号車のシェラーが他2台を退け総合9番手でクラス最速の座を射止めてみせた。
24時間にわたる長い長い戦いが繰り広げられる決勝レースは、現地30日土曜の16時45分(日本時間23時45分)にスタートが切られる予定だ。このレースの模様はJ SPORTSとJ SPORTSオンデマンドで生中継される。
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