関口雄飛 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート
関口雄飛
PRESS RELEASE
2017年8月1日
2017年スーパーGT第4戦「SUGO GT300km RACE」で、雨に翻弄されたLEXUS TEAM WedsSport BANDOHは苦戦を強いられ、関口雄飛と国本雄資が12位完走するも、連続入賞記録は21戦でストップ
トヨタ、ニッサン、ホンダの各メーカーがニューマシンを投入し、新時代を迎えた2017年のスーパーGT第4戦が、宮城県、スポーツランドSUGOにて7月22〜23日に開催されました。
このレースに先立ち6月18日に実施されたスポーツランドSUGOでの公式テストでは、関口雄飛がトップタイムをマークしており、チームとしては優勝を意識してここ菅生に臨みました。
いつもどおりチームより一足先にサーキット入りした関口雄飛は、ヨコハマタイヤと相性いいこのサーキットに、いつも以上に今シーズン初優勝への自信を秘めていました。
天気予報は週末の雨を予想していましたが、土曜日のフリー走行は、猛暑といえるほどの晴天となりました。朝のフリー走行が始まる頃には路面温度が50度に達する勢いのなか、まずは関口雄飛がステアリングを握ってコースインです。3周目に1分13秒568で2番手タイムをマークし、8周をこなして国本雄資選手に交代し、ロングランを意識したセットアップに集中しました。
前回のテストを欠席している国本雄資選手により多くの走行時間を使ってもらい、チームは決勝への自信を深めていきました。
午後の予選Q1は、GT300クラスの走行開始を前にして天候が急転。ポツリ、ポツリと雨が降り始め、主催者側は「WET宣言」を早々と出しました。しかしGT300クラスの予選が終わる頃には雨雲も去り、なんとかドライコンディションでのアタックとなりました。
アタッカーは関口雄飛です。関口雄飛はチームの期待どおり1分11秒597をマークし、予選Q1をトップと0.018差の2番手で通過。余裕を持って国本雄資選手にバトンを渡します。
そして国本雄資選手はレクサズ勢のトップとなる1分11秒669をマークし、一瞬総合トップに立ちましたが、最終的にはウェイトハンディの軽いホンダ勢3台に次ぐ、4番手グリッドとなりました。しかし2列目4番手グリッドは、十分に決勝レースで優勝が狙えるポジションです。
明けて日曜日、朝からサーキットは雨。しかし時折雨があがり、曇ったり降ったりという悩ましい天候に、決勝レースの波乱を予感させました。スタート時間が近づく頃には、一旦、雨も上がり、みるみる路面が乾きはじめました。
決勝スタート直前まで、グリッド上では各チームがタイヤ選択に頭を悩ませていましたが、LEXUS TEAM WedsSport BANSDOHは最終的にスリックタイヤをチョイス。
我々を含めた4台を除く11台はウエット路面を予想して、スタート直前にレインタイヤに交換しました。しかしパレードラップ、フォーメーションラップと進むにつれ、無情にも雨が次第に強く降り始めたのです。
そしてスタートする頃には路面は完全にウエット状態となっており、スリックタイヤを装着した19号車を含む4チームは一気にポジションダウンを強いられることになりました。
7周目にGT300クラスの事故によりセーフティカーが入り、10周目に再開。コース上に留まることもやっとの19号車はピットに飛び込みウエットタイヤに交換し、レースに戻りましたが、この時点で2周遅れの14位になってしまいました。
その遅れを取り戻すべくハイペースで周回を重ねた関口雄飛でしたが、12番手まで浮上したところで、ふたたびアクシデントによりセーフティカーが導入され、42周目に国本雄資選手に交代。スリックタイヤでコースに戻りました。
しかしその直後にGT300クラスのマシンがクラッシュし、3回目のセーフティカーが出たことによって、タイヤ交換のタイミングも含め、レースの順位は大きく変動しました。
53周目に再スタートが切られると、残り10周でふたたび雨が降り出し、ピットに緊張が走るものの、国本雄資選手はスリックタイヤのまま危なげなくマシンをゴールまで運び、そのまま12位でチェッカーを受けました。
■関口雄飛のコメント
「本当に残念な結果です。天気が好転すると思ってスリックタイヤでスタートしたのですが、逆に雨が強まってきたことで、予想以上に厳しい戦いとなってしまいました」
「ウエットタイヤに交換したあとではペースを戻したのですが、すでに周回遅れにされており、セーフティカーのタイミングも自分たちにとっては運が悪かったです」
「国本選手に交代した時点では、すでに優勝の権利を失っていましたから、気持ちを切り替えて、この先のレースを見据えてデータ収集に専念すべく、そのためのタイヤ選択をして戦いを続行しました」
「国本選手のドライ路面でのタイムは問題なく、今後に向けて良いデータが取れたと思います。タイトルを狙う意味で、ほんの小さなことでも有効的に時間を使いたいですし、その積み重ねが次の富士で生きてくると思います。今日は残念な結果に終わってしまいましたが、皆さん、雨のなか、応援ありがとうございました」
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