F1第11戦ハンガリーGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2021年F1第11戦ハンガリーGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはエステバン・オコン(アルピーヌ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だ。
レース後、2位でフィニッシュしたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が技術規則違反により失格の裁定を受けた。しかしアストンマーティンが正式に上訴の意思を表明したため、現時点でリザルトは暫定扱いとなっている。
■アルピーヌF1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝=暫定5位
長くてタフなレースだった。最初から最後まで必死に戦ったんだ。スタートが結果を左右したと思う。いくつかポジションを落としたので、少しついてなかったと思うが、僕よりずっと不運なドライバーも何人かいたね。スタートによってレースが少しうまくいかなくなったけれど、それでもトップ5は今年ここまでの自己ベストだ。チームにとっては優勝は過去最高のリザルトだしね。
このサーキットにはたくさんの歴史があるんだ。僕は2003年にルノーでここで初優勝した。そして今日はエステバンがアルピーヌのドライバーとして優勝を飾った。彼やチームの皆のことを考えるととてもうれしい。
僕たちは何度か不運な目にも遭ってきたけれど、今日はラッキーだった。幸運が訪れたときには最大限に生かさなければならない。運が味方してくれるときには完璧に近いレースができる。今まで、浮き沈みを経験してきたが、これから未来を見据えて、この成功を積み重ねていくことができるだろう。モチベーションがますます高まるね。皆が笑顔でサマーブレイクを迎えることができる。
■スクーデリア・フェラーリ
カルロス・サインツ 決勝=暫定4位
まさにクレイジーなレースだった。15番手からスタートしながら、ポディウムに上がるチャンスは十分にあったのだから。
最初のピットストップの後、ピットレーンの渋滞でウイリアムズとアルファタウリに対してポジションを失ったことが大きな痛手になった。その時点までは優勝を狙っていたのに、あれでトップを争える可能性が事実上消滅してしまった。
スリックでの最初のスティントでは、クリーンエアになってからのペースがものすごく速くて、(ニコラス・)ラティフィと角田(裕毅)をオーバーカットできた。
残念ながら、終盤の数周で(ルイス・)ハミルトンに追いつかれた時には、もうあまり抵抗する余力が残っていなかった。かなり使い込んだハードタイヤを履いていたし、燃料の心配もしなければならなかったんだ。そして、ちょうどメインストレートエンドでマクラーレンに追いついてしまったこともあって、3位の座を守りきれなかった。
シャルル(・ルクレール)は気の毒だったね。自分は何も悪くないのに、巻き添えでリタイアなんて。2台揃ってフィニッシュすれば、もっと多くのポイントが稼げたはずだ。
僕にとって、フェラーリでの最初のシーズンの前半は、全体としてポジティブなものだった。まだ苦手なタイプのコーナーやコンディションがあって、クルマをより深く理解する必要があるけど、正しい方向へ進んでいるのは確かだと思う。これからもプッシュし続けて、夏休み明けにはフル充電で戻ってくるよ。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=暫定3位
まず最初に、アルピーヌチームと(初優勝した)エステバン(・オコン)におめでとうと言いたい。彼は昔から光り輝く存在だった。ようやくここまで辿り着いたことを、僕も本当にうれしく思う。アストンマーティンがここまでのベストリザルト(2位)を獲得したのも素晴らしいことだ。彼らはこの先、さらに活躍するようになるだろう。
今週末の観客の皆さんは素晴らしかった。応援してくれて心から感謝する。
今日は本当にタフな一日だった。リスタートの時、僕一台だけなんて、クレイジーだよね。でも予測不可能なレースでは、こういうことも起こり得る。学ぶべきことをしっかり学ぶつもりだよ。
今日は全力を出し切って走った。走り終えた時には、僕の中に何も残っていなかった。
週末の前には、今回どれぐらいのパフォーマンスを発揮できるのか、予想できずにいた。今日の状況を考えれば、3位でよしとするよ。
■アストンマーティン・コグニザント・フォーミュランワン・チーム
セバスチャン・ベッテル 決勝=暫定2位
(※失格が発表される前のコメント)
2位は素晴らしい結果だ。チームとして、このパフォーマンスを誇りに思っていい。ただ、あれほど優勝に近かっただけに、どうしてもあと一歩だったという気持ちは残る。
レースのスタートでは、前方で接触が起きているのが見えたので、インサイドのラインを取った。すると、いつの間にか自分が先頭集団のひとりになっていたんだ。それからは70周の間ずっと、何とかうまく仕掛けてトップに立てないかと考え続けていたけど、このサーキットではオーバーテイクはとても難しいんだ。レースの大半を通じて、僕の方が本来のペースは速かったと思う。でも、それはオーバーテイクが可能なほどの差ではなかった。ダーティエアの中で、前のクルマにぴったり付いていくのはほとんど不可能なんだ。だから、エステバン(・オコン)にプレッシャーをかけてミスを誘おうとしたけど、彼はひとつのミスも犯さなかった。
エステバン、おめでとう。今日は天が彼に味方した。僕も自分のことのようにうれしいよ。彼はこの勝利に相応しいドライバーだ。僕も全力を出し切ったから、今夜はぐっすり眠れそうだ。チームは中団グループの中で、アルピーヌやアルファタウリといい戦いをしている。この夏休みはしっかり休んで、ベルギーでの戦いの再開に備えるつもりだ。
■アルピーヌF1チーム
エステバン・オコン 決勝=暫定1位
自分がF1グランプリウイナーだなんて、信じられない。まだ実感がわかないよ。最高の瞬間だ。フランス、万歳!
最初から最後までクレイジーなレースだったね。たくさんの判断を迫られたが、チームはとてもうまくこなしたし、メカニックの皆のピットストップもすごかった。そのおかげでセバスチャン(・ベッテル)の前にとどまれたようなものだ。
リードしながらペースをうまくコントロールして走ることができた。今日はとてもうまくいったよ。
フェルナンドの戦いもすごかったね。終盤、驚くべきチームワーク(ルイス・ハミルトンを抑え続けたこと)を発揮してくれたことが、今日優勝するうえで重要なカギになった。彼とこの瞬間を共有することができてとてもうれしい。
チームの努力とサポートにはいくら感謝しても十分ではない。彼らのハードワークが今日、報われた。エンストンとビリーのファクトリーの皆に、心から感謝する。この勝利は皆のものだよ!
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