【インハイプレビュー】“先輩”鎌田大地の背中を追い…ケガから復活した万能FW久乘聖亜が全国へ(東山)
サッカーキング2018年8月6日(月)22時56分
東山FW久乘聖亜 [写真]=安藤隆人
その力は、東山高校の先輩である鎌田大地(現・フランクフルト)に匹敵すると言われている。両足から放たれる正確なキックは、強烈な一撃から鮮やかなテクニカルショットまで幅広く、中盤でボールを受ければスルーパスも繰り出せる。まさに万能型ストライカーと言える久乘聖亜は、今大会の注目選手だが、今年に入るまでは無名な存在だった。
なぜなら、昨年8月に転倒から負った大ケガで3週間の入院と手術が必要になり、リハビリを経て復帰した10月には体重が10kgも落ち、コンディションを戻すため予想以上の時間を要したため、2017年の後半を棒に振ってしまったからだ。
その間にチームは選手権出場を逃し、陽の目に当たることはできなかった。だが、2018年はプリンスリーグ関西昇格を果たし、久乘のコンディションも着実に上がってきた。
3月には「ようやくコンディションが上がりつつあるのですが、僕が目指しているのはもっと上のレベルなので、このままだとマズいと危機感を持っています。これから全国に出て、もっと自分がストライカーとしての意識を持ってやらないといけないと思っています。もう今は出遅れたよりも『やってやる』という気持ちしかありません」と、力強く宣言していた通り、激戦の京都府予選を制して、初出場して以来となる6年ぶり2度目のインターハイに導いた。プリンス関西でもインターハイ前最後の第8節・近大附属戦で7-1の快勝。久乘はハットトリックを達成するなど、着実にその能力を発揮してきた。
「僕は右利きで、左足が苦手なんです。なので、普段の練習で3対3などをやると、みんな右のコースを消してくるんです。それで防がれてしまっていては、上で通用しないので、それを利用して重心フェイントで移動させてから縦へ行って、左足シュートを打つ練習をしていました」
冒頭でも触れたように、彼の左足は『苦手』と言うレベルではない。シャープなスイングから放たれるボールの質は非常に高い。そこまで引き上げられたのも、サッカーセンスの高さと、日々の練習の賜物だろう。
「目標はプロです。先輩である鎌田大地選手のようになりたいです」とはっきり口にする久乘。
「正直、鎌田さんのことをよく知っていたわけではなくて、東山に入ってから影響を受けました。ビデオで鎌田さんの高校時代のプレーを観たことがあるのですが、すべてのレベルが自分たちより上で、たくさん学ぶことが出来ました。東山から海外に行くのは凄いし、自分もそういう存在になりたいと思っています」
偉大な先輩の背中を追いかけて。遅れてきたタレントが待ち望んだインターハイで、その才を思う存分に発揮する。
取材・文=安藤隆人
なぜなら、昨年8月に転倒から負った大ケガで3週間の入院と手術が必要になり、リハビリを経て復帰した10月には体重が10kgも落ち、コンディションを戻すため予想以上の時間を要したため、2017年の後半を棒に振ってしまったからだ。
その間にチームは選手権出場を逃し、陽の目に当たることはできなかった。だが、2018年はプリンスリーグ関西昇格を果たし、久乘のコンディションも着実に上がってきた。
3月には「ようやくコンディションが上がりつつあるのですが、僕が目指しているのはもっと上のレベルなので、このままだとマズいと危機感を持っています。これから全国に出て、もっと自分がストライカーとしての意識を持ってやらないといけないと思っています。もう今は出遅れたよりも『やってやる』という気持ちしかありません」と、力強く宣言していた通り、激戦の京都府予選を制して、初出場して以来となる6年ぶり2度目のインターハイに導いた。プリンス関西でもインターハイ前最後の第8節・近大附属戦で7-1の快勝。久乘はハットトリックを達成するなど、着実にその能力を発揮してきた。
「僕は右利きで、左足が苦手なんです。なので、普段の練習で3対3などをやると、みんな右のコースを消してくるんです。それで防がれてしまっていては、上で通用しないので、それを利用して重心フェイントで移動させてから縦へ行って、左足シュートを打つ練習をしていました」
冒頭でも触れたように、彼の左足は『苦手』と言うレベルではない。シャープなスイングから放たれるボールの質は非常に高い。そこまで引き上げられたのも、サッカーセンスの高さと、日々の練習の賜物だろう。
「目標はプロです。先輩である鎌田大地選手のようになりたいです」とはっきり口にする久乘。
「正直、鎌田さんのことをよく知っていたわけではなくて、東山に入ってから影響を受けました。ビデオで鎌田さんの高校時代のプレーを観たことがあるのですが、すべてのレベルが自分たちより上で、たくさん学ぶことが出来ました。東山から海外に行くのは凄いし、自分もそういう存在になりたいと思っています」
偉大な先輩の背中を追いかけて。遅れてきたタレントが待ち望んだインターハイで、その才を思う存分に発揮する。
取材・文=安藤隆人
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