「メルセデスのDTM撤退で、若手ドライバーのF1への道が狭められる」とウェーレインが懸念
メルセデスがDTMドイツツーリングカー選手権からの撤退を決めたことで、若手ドライバーのF1への昇格の道がひとつ閉ざされることになると、パスカル・ウェーレインは懸念を示した。
先月メルセデスは2018年限りでDTMの活動を終了し、2019/20シーズンからフォーミュラEに参戦すると発表した。ドイツ最高峰のレーシングシリーズであるDTMで、ポール・ディ・レスタ、エステバン・オコン、そしてウェーレインは、F1に昇格する前に経験を積み、レーシングスキルを磨いた。
ウェーレインは2015年にDTMでタイトルを獲得したことで、F1への扉が開き、マノーでの2016年シート獲得へと繋がった。
DTMからF1というルートは一般的ではないにしても、今後メルセデスはジュニアドライバーの育成の場をひとつ失うことになるのは確かだとして、ウェーレインはそれを心配している。
「DTMから(F1に昇格する)というのは一般的なコースではない。F4やF3、F2、GP3から昇格していくのが一般的なんだ」とウェーレイン。
「僕の場合はだけど、GP2で走るのは不可能だった。僕には150万ユーロ(約1億9000万円)の予算がなかったから、F3の後に何ができるのか決断しなければならなかった」
「メルセデスからのオファーのおかげでDTMで走ることができ、報酬をもらえて、もう1年F3で馬鹿げた額のお金を使わなくてよかったんだ」と彼は続けた。
「さっきも言ったようにGP2に行くことは不可能だった。僕には唯一の選択肢がDTMだったし、そのチャンスをもらえたことがとても嬉しかった」
「勝ち続け、いい仕事をしていれば、F1に参戦するチャンスがまだあるはずだといつも分かっていた。幸運にも僕はDTMでタイトルを獲得して今、F1にいるけれど、これはメルセデスだからできることだと思うんだ」
「DTM活動をやめたら、メルセデスはドライバーをF3、GP3、F2に参戦させて、今後はもう2番目の方法をとろうとはしないのかもしれないね」
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