いよいよセリエAが開幕! 王者ユーヴェの序盤戦3試合をプレビュー
サッカーキング2018年8月18日(土)17時0分
リーグ8連覇と23年ぶりのCL制覇を目指すユヴェントス [写真]=NurPhoto via Getty Images
クラブ史上最強布陣とも言える陣容がここに整った。全世界の注目を集めたクリスティアーノ・ロナウドの獲得のみならず、各ポジションを抜け目なく補強。エムレ・ジャン、ジョアン・カンセロといった代表クラスを迎え入れ、さらにはレオナルド・ボヌッチの帰還も成功させた。得点源のゴンサロ・イグアインが去りはしたものの、2チーム分は十分に賄える戦力だ。もはやクラブの目標は明確。23年ぶりとなる欧州制覇にほかならない。
そんなユヴェントスは今日、セリエA開幕戦でキエーヴォと対戦する。前人未到の8連覇へ向けて、絶対王者は序盤戦でどのような戦いを見せてくれるのだろうか。
■第1節vsキエーヴォ(A)
インターナショナル・チャンピオンズ・カップでは欧州覇者のレアル・マドリードに1-3と敗れはしたが、“真打ち”C・ロナウドの登場で流れは一変した。下部組織のプリマヴェーラに5-0、そして、開幕前最後のテストマッチ、JuveU-23には8-0といずれも大勝。2戦連発のC・ロナウドは短期間でチームにフィットし、とりわけ、パウロ・ディバラとのコンビには目を見張るものを感じさせた。U-23戦では「4-2-3-1」が試され、C・ロナウドが1トップに起用されているが、実質はゼロトップを敷く攻撃で相手を錯乱させる攻撃を見せた。不正会計疑惑に揺れ、チーム作りが大幅に遅れたキエーヴォを相手に大量得点も期待がかかる。
■第2節vsラツィオ(H)
今シーズン初めて本拠地に迎える相手は、昨シーズンにスーペルコッパとリーグ戦で不覚を取り、1勝2敗と負け越したラツィオ。17-18シーズンは、最終節のインテル戦に敗れてチャンピオンズリーグ出場権を逃したが、優勝したユーヴェをも上回るリーグ最多の89得点を奪い、高い攻撃力を示した。その攻撃の核を担うのが、得点源のチーロ・インモービレ。昨シーズンはインテルのマウロ・イカルディと並び、29ゴールをマークしてトリノ時代に続く2度目の得点王に輝き、不動のエースの座を築いた。そして攻守に渡り不可欠な存在となったセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチもチームに残り、主力の退団は契約満了でインテルに移籍したステファン・デ・フライの一人に留めた。その代役としてフランチェスコ・アチェルビを迎え入れ、サイドアタッカーにはホアキン・コレアを獲得。新戦力と成り得る選手は少ないが、インモービレとミリンコヴィッチ・サヴィッチを残留させたことは大きな期待を抱かせるものだ。昨シーズンのスタイルが踏襲されることになれば、C・ロナウドをどう抑えるかという点に重点に置くというよりも、いかにしてユーヴェから点を取るかにこだわりを見せてくるだろう。
■第3節vsパルマ(A)
クラブ破産を乗り越え、4年ぶりにセリエA復帰を果たしたパルマ。セリエA在籍時は中位から下位を争うクラブとしてのイメージが定着していたが、90年代から2000年代初頭まではイタリアの強豪の一角として名を馳せた。その間、コッパ・イタリアを3度とUEFAカップを2度制し、91-92と01-02のコッパ・イタリア、94-95のUEFAカップでは、いずれも決勝でユーヴェを撃破し、タイトルを獲得。さらには、15年4月の最後の対戦でもユーヴェに1-0と勝利を収めた。しかし、12日に行われたコッパ・イタリア3回戦では、3部のピサに0-1と苦杯。圧倒的な戦力を誇るユーヴェを相手にどれだけ抗えるかが焦点となりそうだ。
文=佐藤徳和
そんなユヴェントスは今日、セリエA開幕戦でキエーヴォと対戦する。前人未到の8連覇へ向けて、絶対王者は序盤戦でどのような戦いを見せてくれるのだろうか。
■第1節vsキエーヴォ(A)
インターナショナル・チャンピオンズ・カップでは欧州覇者のレアル・マドリードに1-3と敗れはしたが、“真打ち”C・ロナウドの登場で流れは一変した。下部組織のプリマヴェーラに5-0、そして、開幕前最後のテストマッチ、JuveU-23には8-0といずれも大勝。2戦連発のC・ロナウドは短期間でチームにフィットし、とりわけ、パウロ・ディバラとのコンビには目を見張るものを感じさせた。U-23戦では「4-2-3-1」が試され、C・ロナウドが1トップに起用されているが、実質はゼロトップを敷く攻撃で相手を錯乱させる攻撃を見せた。不正会計疑惑に揺れ、チーム作りが大幅に遅れたキエーヴォを相手に大量得点も期待がかかる。
■第2節vsラツィオ(H)
今シーズン初めて本拠地に迎える相手は、昨シーズンにスーペルコッパとリーグ戦で不覚を取り、1勝2敗と負け越したラツィオ。17-18シーズンは、最終節のインテル戦に敗れてチャンピオンズリーグ出場権を逃したが、優勝したユーヴェをも上回るリーグ最多の89得点を奪い、高い攻撃力を示した。その攻撃の核を担うのが、得点源のチーロ・インモービレ。昨シーズンはインテルのマウロ・イカルディと並び、29ゴールをマークしてトリノ時代に続く2度目の得点王に輝き、不動のエースの座を築いた。そして攻守に渡り不可欠な存在となったセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチもチームに残り、主力の退団は契約満了でインテルに移籍したステファン・デ・フライの一人に留めた。その代役としてフランチェスコ・アチェルビを迎え入れ、サイドアタッカーにはホアキン・コレアを獲得。新戦力と成り得る選手は少ないが、インモービレとミリンコヴィッチ・サヴィッチを残留させたことは大きな期待を抱かせるものだ。昨シーズンのスタイルが踏襲されることになれば、C・ロナウドをどう抑えるかという点に重点に置くというよりも、いかにしてユーヴェから点を取るかにこだわりを見せてくるだろう。
■第3節vsパルマ(A)
クラブ破産を乗り越え、4年ぶりにセリエA復帰を果たしたパルマ。セリエA在籍時は中位から下位を争うクラブとしてのイメージが定着していたが、90年代から2000年代初頭まではイタリアの強豪の一角として名を馳せた。その間、コッパ・イタリアを3度とUEFAカップを2度制し、91-92と01-02のコッパ・イタリア、94-95のUEFAカップでは、いずれも決勝でユーヴェを撃破し、タイトルを獲得。さらには、15年4月の最後の対戦でもユーヴェに1-0と勝利を収めた。しかし、12日に行われたコッパ・イタリア3回戦では、3部のピサに0-1と苦杯。圧倒的な戦力を誇るユーヴェを相手にどれだけ抗えるかが焦点となりそうだ。
文=佐藤徳和
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