【名古屋vs川崎Fプレビュー】最少失点の名古屋と最多得点の川崎Fが激突…注目の対決を制するのは!?
サッカーキング2020年8月21日(金)20時47分
[写真]=兼子愼一郎、金田慎平
■名古屋グランパス 前回対戦未出場の金崎は攻撃の切り札となれるか
【プラス材料】
後半アディショナルタイムの得点で勝利を収めた前節・湘南ベルマーレ戦の結果は、連敗を避けただけでなく、積み重なる疲労の回復にも効果が期待できるところ。マッシモ・フィッカデンティ監督が「ここまで疲労を感じたことはない」とまで言った低調なチームは、ディフェンスに穴を開けずに粘り強く勝機を探り続ける強者の戦いを披露して成長の跡を見せている。
DF丸山祐市やDF中谷進之介らフル出場を続ける選手たちの消耗度は気がかりだが、前週にJリーグYBCルヴァンカップで対戦している首位をホームで迎え撃つにあたって、3位の好位置に順位を上げて臨めるのは精神面でもプラスに働くに違いない。
今季いまだ無敗の強力なチームに初めて土をつけるというモチベーションすら湧いてくる現状は、前回以上の好試合に期待も持てるのではないか。
【マイナス材料】
夏の補強で獲得したDFオ・ジェソクが前節・湘南戦でようやくデビューを果たし、選手層には少し余裕が出た感じもあるが、まだ足りない。ギリギリの状態を保つボランチの人選とサイドバックの“勤続疲労”は毎試合で見極めが必要な状況であり、前線の豊富なタレントも徐々に対策が練られてきてもいる。
その中で最大の武器であるサイドアタックに蓋をされた際の攻め手の構築が急務となっており、フィニッシュワークに変化をつけられる存在がFWガブリエル・シャビエルだけでは心許ない。負傷離脱中のMF阿部浩之が戻れば追い風も吹くが、相変わらず負傷者と選手層の厚みについての課題がゲームプランの選択肢を狭めている嫌いはある。
文:今井雄一朗
■川崎フロンターレ 自慢の攻撃力でリーグ最少失点チーム連破を狙う
【プラス材料】
前節は2位のセレッソ大阪に5-2で大勝。リーグ戦再開後から勝ち続けた連勝はついに「10」に達し、J1新記録を樹立した。
連勝を支えている最大の要因は、やはり攻撃力だろう。前節はそれまでの10試合で6失点とリーグ最少失点を誇っていたC大阪から大量5得点。「焦らずに、自分たちらしく90分やれば、必ずチャンスは作れるし、点は取れるだろうという話はしています」と鬼木達監督は胸を張る。先制されれば負けない相手の試合運びを2本のセットプレーでひっくり返し、後半に攻撃のギアをさらに上げて突き放した。これには敵将のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督も「後半にまたクオリティが上がった」と脱帽した様子だった。誰かひとりに依存することなく、チームとしての攻撃力を継続できれば、今節もおのずと得点は生まれるはずだ。
【マイナス材料】
今月のJリーグYBCルヴァンカップでの対戦では2-2のドロー。リーグ戦再開後の公式戦で、チームが唯一勝っていない相手である名古屋グランパスとの再戦となる。
この時の反省材料としては、序盤に相手の仕掛けてきたハイプレスに戸惑い、序盤で2失点したことだろう。前節のC大阪戦も立ち上がりに失点していることを踏まえると、ゲームの入り方は改善していく必要がある。
夏場の連戦が続く中、鬼木監督はうまくローテーションしながら選手を起用しているが、センターバックのDF谷口彰悟とDFジェジエウ、GKチョン・ソンリョンはこの過密日程でも先発出場が続いている。この3人は選手層の厚さを感じさせるチームにおいて、替えの効かない状態。彼らがどれだけ疲労を回復した状態で試合に臨めるかもポイントになりそうだ。
文:いしかわごう
【プラス材料】
後半アディショナルタイムの得点で勝利を収めた前節・湘南ベルマーレ戦の結果は、連敗を避けただけでなく、積み重なる疲労の回復にも効果が期待できるところ。マッシモ・フィッカデンティ監督が「ここまで疲労を感じたことはない」とまで言った低調なチームは、ディフェンスに穴を開けずに粘り強く勝機を探り続ける強者の戦いを披露して成長の跡を見せている。
DF丸山祐市やDF中谷進之介らフル出場を続ける選手たちの消耗度は気がかりだが、前週にJリーグYBCルヴァンカップで対戦している首位をホームで迎え撃つにあたって、3位の好位置に順位を上げて臨めるのは精神面でもプラスに働くに違いない。
今季いまだ無敗の強力なチームに初めて土をつけるというモチベーションすら湧いてくる現状は、前回以上の好試合に期待も持てるのではないか。
【マイナス材料】
夏の補強で獲得したDFオ・ジェソクが前節・湘南戦でようやくデビューを果たし、選手層には少し余裕が出た感じもあるが、まだ足りない。ギリギリの状態を保つボランチの人選とサイドバックの“勤続疲労”は毎試合で見極めが必要な状況であり、前線の豊富なタレントも徐々に対策が練られてきてもいる。
その中で最大の武器であるサイドアタックに蓋をされた際の攻め手の構築が急務となっており、フィニッシュワークに変化をつけられる存在がFWガブリエル・シャビエルだけでは心許ない。負傷離脱中のMF阿部浩之が戻れば追い風も吹くが、相変わらず負傷者と選手層の厚みについての課題がゲームプランの選択肢を狭めている嫌いはある。
文:今井雄一朗
■川崎フロンターレ 自慢の攻撃力でリーグ最少失点チーム連破を狙う
【プラス材料】
前節は2位のセレッソ大阪に5-2で大勝。リーグ戦再開後から勝ち続けた連勝はついに「10」に達し、J1新記録を樹立した。
連勝を支えている最大の要因は、やはり攻撃力だろう。前節はそれまでの10試合で6失点とリーグ最少失点を誇っていたC大阪から大量5得点。「焦らずに、自分たちらしく90分やれば、必ずチャンスは作れるし、点は取れるだろうという話はしています」と鬼木達監督は胸を張る。先制されれば負けない相手の試合運びを2本のセットプレーでひっくり返し、後半に攻撃のギアをさらに上げて突き放した。これには敵将のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督も「後半にまたクオリティが上がった」と脱帽した様子だった。誰かひとりに依存することなく、チームとしての攻撃力を継続できれば、今節もおのずと得点は生まれるはずだ。
【マイナス材料】
今月のJリーグYBCルヴァンカップでの対戦では2-2のドロー。リーグ戦再開後の公式戦で、チームが唯一勝っていない相手である名古屋グランパスとの再戦となる。
この時の反省材料としては、序盤に相手の仕掛けてきたハイプレスに戸惑い、序盤で2失点したことだろう。前節のC大阪戦も立ち上がりに失点していることを踏まえると、ゲームの入り方は改善していく必要がある。
夏場の連戦が続く中、鬼木監督はうまくローテーションしながら選手を起用しているが、センターバックのDF谷口彰悟とDFジェジエウ、GKチョン・ソンリョンはこの過密日程でも先発出場が続いている。この3人は選手層の厚さを感じさせるチームにおいて、替えの効かない状態。彼らがどれだけ疲労を回復した状態で試合に臨めるかもポイントになりそうだ。
文:いしかわごう
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