31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが今季初ポールポジションを獲得【スーパーGT第3戦鈴鹿300クラス予選】
スーパーGT2020年シーズン第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』は8月22日(土)の午後に公式予選が行われ、31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが今季初のポールポジションを獲得した。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開幕戦そして第2戦に引き続き、無観客での開催となった第3戦鈴鹿。予選は前戦を終えた時点のランキング順でA組、B組に割り振られる組み分け方式で行われた。各15台がそれぞれ10分間のQ1セッションに挑み、上位各8台、計16台がQ2へ進出する。
■31号車プリウスPHVが好調を魅せる
【Q1 A組】
気温33℃、路面温度が48℃、湿度は74%という公式練習から気温、路面温度ともに上がったなかで15台による公式予選Q1 A組がスタートした。
コースがオープンになると同時にHOPPY Porscheの佐藤公哉を先頭に各車が続々とコースイン。各陣営、タイヤのおいしいところを引き出そうと入念にタイヤのウォームアップを進めていく。
セッションが7分を経過し、各車がアタックを開始。まず、SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が1分59秒921を記録する。続いてTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの中山友貴が1分59秒059を記録しトップタイムを塗り替える。
セッション残り時間が1分30秒となったところでUPGARAGE NSX GT3の小林崇志がA組2番手タイムとなる1分59秒175を記録した。その直後、31号車の中山は1分58秒621を記録して自己ベストタイムを更新。Q1A組をトップで通過するという幸先のいい出だしとなった。
2番手はUPGARAGE NSX GT3、3番手リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、4番手Hitotsuyama Audi R8 LMS、5番手は75kgのウエイトを積んだ埼玉トヨペットGB GR Supra GT、6番手Studie BMW M6、7番手TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R、8番手ARTA NSX GT3までがQ2進出。
SUBARU BRZ R&D SPORTは最後のアタックにかけるもARTA NSX GT3に対し0.067足らずQ1敗退となった。
【Q1 B組】
8分間のインターバルを挟み、15台による公式予選Q1 B組がスタートした。
A組同様、セッションが7分を経過してころ、各車がアタックを開始。まず、たかのこの湯 RC F GT3の三宅淳詞がターゲットタイムとなる1分58秒959を記録。
各車のアタック合戦が本格化し、目まぐるしく順位が入れ替わるなかRUNUP RIVAUX GT-Rの柴田優作が1分59秒033を記録、その直後ダンロップタイヤを装着するTANAX GT-Rの安田裕信が1分58秒911でトップに浮上した。
Q1脱落圏内だったADVICS muta MC86の小高一斗は最終ラップで7番手タイムとなる1分59秒363を記録し、Q2進出を果たしている。
2番手はたかのこの湯 RC F GT3、以下3番手Modulo KENWOOD NSX GT3、4番手301号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT、5番手K-tunes RC F GT3、6番手ADVICS muta MC86、7番手シンティアム・アップル・ロータス、そして8番手LEON PYRAMID AMGまでがQ2進出を決めた。
なお、3番手タイムを記録していたがRUNUP RIVAUX GT-Rだったが、4輪脱輪のためベストタイムが抹消され、Q2進出となはならなかった。
■嵯峨、前戦の悔しさを跳ね除けるポールを獲得
【Q2】
GT500のQ1を挟み、15時23分にセッション開始となった予選Q2。
セッション開始時点で気温が32℃とスタートの時点からわずかに下がるも、路面温度は48℃と変わらず。
コースがオープンになると同時にたかのこの湯 RC F GT3の久保凜太郎を先頭に各車が続々とコースイン。各陣営、タイヤのおいしいところを引き出すべく、Q2でも入念にタイヤのウォームアップを進めていく。
残り3分30秒、たかのこの湯 RC F GT3久保が1分58秒889を記録し、以降各車が続々とアタック開始。久保に続いてARTA NSX GT3大湯都史樹が1分58秒430を記録しトップに浮上するが、その直後、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの嵯峨宏紀が計測3周目で1分58秒189を記録し、トップに浮上した。
第2戦の覇者、シンティアム・アップル・ロータスの柳田真孝は1分59秒511を記録、60kgのウエイトを積んでQ2進出は見事だが、やはり上位グリッドを狙うにはハンデの影響が大きいか。
残り1分半。リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分58秒053を記録を叩き出し、トップに浮上。これでリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rのポールポジション確定かと思われたが、アタックラップのターン14で『総路外走行によるアドバンテージあり』の判定が下されてしまい、ベストタイムを抹消。
リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rより前にトップタイムを記録していた31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが繰り上げとなり、第2戦富士でABSのトラブルでQ2最下位となった悔しさを跳ね除けるポールポジション獲得。Q2を担当した嵯峨宏紀にとっては久しぶりで通算3度目となるポールポジション獲得となった。
2番手にはARTA NSX GT3、3番手リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、4番手たかのこの湯 RC F GT3、5番手SAITAMATOYOPET GB GR Supra GTというトップ5となった。
明日行われるスーパーGT2020年シーズン第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースでは、GT300クラスはタイヤの4本交換義務が撤廃され、第2戦とは様相の異なったレースが見られるはずだ。明日、8月23日(日)13時から52周の決勝レースが幕を開ける。
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