「高いなと思ったんですけど…」スポクラ設定問題で森秋彩が示した"回答"に「だから彼女は伸びるんだ」
森の果敢に攻める姿勢は感動を呼んだ(C)Getty Images
パリ五輪が閉幕してから時間が経過してなお、注目を集めているのは、スポーツクライミングの設定問題にもある。
パリ五輪の終盤、現地時間8月10日に行われたスポーツクライミング女子複合決勝で、森秋彩(もり・あい)が135.1点で4位となり、惜しくもメダルを逃したシーンだ。
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ボルダーの第1課題最初のホールドに手が届かず、0点に終わったことが波紋を呼んだ。154cmの森はホールドに対し何度も助走をつけてチャレンジするも、手が届かず落下を繰り返す。結局、制限時間中にのぼることができなかったことで日本のネット上でも意見が噴出した。「出た、森イジメ」「途中で泣きそうになった」「ルートセッターの基準は?」など、出場選手中、最も低身長だった森に関して同情の声が高まったのだ。
その森は27日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系列)に同じくパリ五輪に出場した競泳の瀬戸大也とともにゲスト出演。ボルダーの第1課題で最初のホールドが高い位置に設定されていたことについて問われる場面があった。
森は、MCの明石家さんまからホールドの位置について「パッと見てどう思ったん?最初は?」と率直な問いをむけられると「高いなと思ったんですけど…スタート。でも自分の脚力があれば行けると思った。自分の実力不足です」とキッパリ。さんまの「世界のルールやもんな」との声にも「はい」としっかりとうなずいた。
森は競技後も「(ボルダーで)得意なスラーブを登れず、なるべくしてなった成績だと思うので、素直に受け入れようと思います」と前向きに結果を受け止めていたが、帰国後すぐに収録に向かったとされる同番組の中でも同様の意見をのべた。
この森の受け止め方にはネット上でも「潔すぎ!」「だから彼女は伸びるんだね」と支持する声も。
ボルダーで大きく出遅れた森だったが、得意のリードでは完登目前まで攻め、会場を沸かせた。全体最高の96.1点を叩き出す猛追を見せたのだ。
今回はメダルにこそ手が届かなかったが、スポーツクライミングに関心が高まったことには違いなく、森自身も次回のロス五輪を見据える。今後も注目の人物となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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