「最高額を提示したとしても及ばない」大谷翔平とエンゼルスの”再契約”の可能性に米識者が言及 球団の対応に疑問も
右わき腹を痛めて2試合を欠場した大谷。検査の結果次第では、日本時間7日の試合で出場する可能性もあるという(C)Getty Images
エンゼルスの大谷翔平は現地時間9月4日(日本時間5日)のオリールズ戦の試合前に右わき腹を痛めたことで、2試合を欠場した。右肘の故障もあり、シーズン終盤にきて試合への出場が困難な状況に追い込まれている。
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一方で、今オフFAとなる大谷には現在も、多くの球団が獲得を目指していると報じられており、来シーズンも打者での出場が見込まれている。FA市場での大谷を巡る話題は引き続き、熱を帯びてゆくはずだ。
その上で、米スポーツサイト『FANSIDED』では、ライターのザカリー・ロットマン氏が、エンゼルス球団の大谷への対応について、ある疑問を投げかけている。
現地時間9月5日(同6日)のに配信となったトピックでロットマン氏は、シーズンオフに大谷の巨額契約が予想されている中、エンゼルスが再契約を結べるのは5億ドルまでと見通しており、その上で「5億ドルが彼ら(エンゼルス)の限界だとしたら、なぜ彼を(トレード期限で)引き留めたのかということだ。もし彼が健康であれば、今シーズン終了後、彼を引き留める可能性はゼロに等しかった」と指摘した。
また「たとえエンゼルスが彼に最高額の金額を提示したとしても、優勝候補と考えられる他のチームにはまだ及ばないと私は信じている。オオタニは勝ちたいと思っているが、エンゼルスは勝てるという証拠を何も示していない」として、今季も低迷が続いているエンゼルスのチーム状況にも言及。
加えて「契約が5億ドルを超え、エンゼルスが再契約を辞退することになれば、チャンスがあったときになぜ移籍させなかったのかを疑問視することになる」と夏のトレード期限までの放出に踏み切らなかったことについて、見解を述べている。
ロットマン氏は「エンゼルスによる、彼を引き留めることができるという自信が確かなものであることを祈りたい」と述べるとともに、マネーゲームが「5億ドルを超える場合、ドジャース、ジャイアンツ、パドレス、そしておそらくマリナーズが、オオタニにとって断ることのできないオファーを提示しようとするだろう」との見込みも示した。
若手の有望選手が獲得できるトレードとは異なり、FAでの移籍となればエンゼルス球団は現役選手の見返りなどは得られない。その中で、ロットマン氏の指摘の通り、エンゼルスに大谷引き留めへの「勝算」がどれだけあるのか。大谷、エンゼルス、双方にとって今オフは大きなターニングポイントとなり、その動向はこれまで以上に注目を集めることとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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