ロッテの佐々木朗希がオリックス戦で実戦復帰 奪三振タイトルを大逆転で取れるか
佐々木朗は3回1失点で降板。チームは打線が沈黙し、0−2で敗れた(C)Getty Images
9月10日にZOZOマリンスタジアムで行われた首位オリックスとの直接対決に、左脇腹の肉離れで戦列を離れていたロッテの佐々木朗希が先発登板し、3回45球を投げて1失点で降板した。痛めた左内腹斜筋は、特に投手は完全に治さないと再発しやすい部位ながら、医療サイドから完治したとの診断を受け、実戦投入された。
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佐々木朗は7月24日のソフトバンク戦で故障し、翌日に出場選手登録を抹消されたが、チームはそこから大きく負け越している。ロッテは2位の座を死守はしているものの、オリックスとは12ゲーム差をつけられ、3位ソフトバンクとは1.5差。4位楽天とも3差(10日現在)で、Bクラス転落の恐れもでてきた。
美馬学、西野勇士、小島和哉など先発陣は健闘しているものの、「朗希ロス」がチームの戦績に影響を及ぼしているのは明らか。裏を返せば、先を見据えて温存させても良かった切り札でもある佐々木朗を投入せざるを得ない情勢になったといえよう。
10日のオリックス戦は公私で仲が良い宮城大弥と投げ合ったが、故障明けだけに球数は45球で降板した。今後は、ある程度の登板間隔を空けて次回登板に備える登板計画を選択することになるだろう。10月中旬からのクライマックスシリーズまでに完全復調させれば御の字と球団側は考えているようだ。
投手タイトルも、規定投球回到達が要件となっている最優秀防御率のほか、最多勝、最高勝率の獲得はほぼ無理ながら、唯一、チャンスがあるのは最多奪三振。現在はリーグ4位の132個で、今後の登板数次第だが、奇跡の大逆転の可能性もある。シーズン前半戦の段階では投手タイトル総なめの勢いがあり、特に奪三振については獲得間違いなしの声は強かった。
ただ、SNSでも「今年いっぱいはファームで調整とかでいいのでは?」「本当に大丈夫なんだろうか?」と相変わらず心配する声は後を絶たない。吉井理人監督ら球団首脳陣も状態を慎重に見極めて今後の方針を探っていくことになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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