ブザービートの決勝ゴールで東京Vが初優勝! 最後の1秒まで感動を生み続けた第12回ビーチサッカー大会
サッカーキング2017年9月12日(火)10時34分
第12回全国ビーチサッカー大会の決勝戦は、東京ヴェルディBSとアヴェルダージ熊本BSの顔合わせとなった
文・写真=Noriko NAGANO
9月10日、兵庫県明石市で、3日間にわたって繰り広げられた日本一を決める第12回全国ビーチサッカー大会の決勝戦が行われた。ファイナリストは、同日午前に行われた準決勝を含め6試合目となり、気力、体力が必要な決戦となった。
決勝に残ったのは、今年2月にJリーグクラブ初のビーチサッカーチームとして誕生した東京ヴェルディBS(東京V)と創設2年目2回目の出場となるアヴェルダージ熊本BS(熊本BS)。東京Vは初出場とはいえ、そのメンバーは、監督兼選手の茂怜羅オズを筆頭に7人の日本代表経験者を擁し、さらにこの全国大会のためにブラジルからベルナルド・ボテーリョを呼び寄せ、メンバーに加えた。
午後1時、気温31度、砂上の体感温度はさらに高く、真夏のような暑さの中で決勝戦がキックオフ。原口翔太郎のゴールで東京Vが先制し、1-0のロースコアで第1ピリオドを終える。第2ピリオドでは、東京Vがベルナルドの2得点で、今大会1試合で2失点以上したことがなかった熊本BSから3点のリードを奪った。
3点のビハインドを背負い、厳しい状況に立たされた熊本BSだったが、その直後のキックオフで、監督兼選手の坂口健人が1点を返し、反撃の狼煙を上げた。ハイプレッシャーをかけ、自分たちのボールにした熊本BSは、キーパーの山本哲也が前線へスロー。これを坂口がつなぎ、木船祐樹が決めて1点差に詰め寄った。
3-2、東京Vリードで迎えた最終ピリオド。熊本BSの松尾のキックオフシュートがゴールネットを揺らすが、やり直しとなる。ゴールを守るのは、今年W杯の舞台にも立った河合雄介。再びトライした松尾のキックオフシュートは1度目とは違う軌道で、ジャンプしたGK河合に触れることなくゴールに入り、熊本BSが同点に追いついた。
熊本BSの喜びも束の間、選手層の厚い東京Vは、ピッチに中原勇貴を送り出すと、中原が古巣相手にしっかりと勝ち越し弾を決め再びリードを奪ったが、熊本BSはすぐさま西口佳佑が鮮やかなFKを決め、さらに、松尾のFKで勝ち越して5-4にした。
だが、東京Vはこのピンチにもベルナルドが役割を果たし、FKを決めて5-5の同点とし、ドラマのクライマックスは延長戦へ。
3分間の延長戦のラストワンプレーで、キャプテンとして大会に臨んだ後藤崇介がゴールを決め、東京Vが全国優勝を果たした。決勝ゴールを決めた後藤は、「最後は俺が決めると信じ、ワンチャンスを狙っていた。ブザービートでゴールするのは最高に気持ちよかった」と至福の表情を見せた。
東京ヴェルディの名を背負い、「最低でも優勝」と声を掛け合ってきた東京V。一方、震災から多くの声援を受けてここまでやってきた熊本BS。優勝を手にしたい両チームの負けられない戦いは、1試合の中で多くの見せ場を生み、観客を魅了した。どちらが勝つかわからない展開の中で、その感動と興奮は、最後の1秒まで続き、大会は幕を閉じた。
9月10日、兵庫県明石市で、3日間にわたって繰り広げられた日本一を決める第12回全国ビーチサッカー大会の決勝戦が行われた。ファイナリストは、同日午前に行われた準決勝を含め6試合目となり、気力、体力が必要な決戦となった。
決勝に残ったのは、今年2月にJリーグクラブ初のビーチサッカーチームとして誕生した東京ヴェルディBS(東京V)と創設2年目2回目の出場となるアヴェルダージ熊本BS(熊本BS)。東京Vは初出場とはいえ、そのメンバーは、監督兼選手の茂怜羅オズを筆頭に7人の日本代表経験者を擁し、さらにこの全国大会のためにブラジルからベルナルド・ボテーリョを呼び寄せ、メンバーに加えた。
午後1時、気温31度、砂上の体感温度はさらに高く、真夏のような暑さの中で決勝戦がキックオフ。原口翔太郎のゴールで東京Vが先制し、1-0のロースコアで第1ピリオドを終える。第2ピリオドでは、東京Vがベルナルドの2得点で、今大会1試合で2失点以上したことがなかった熊本BSから3点のリードを奪った。
3点のビハインドを背負い、厳しい状況に立たされた熊本BSだったが、その直後のキックオフで、監督兼選手の坂口健人が1点を返し、反撃の狼煙を上げた。ハイプレッシャーをかけ、自分たちのボールにした熊本BSは、キーパーの山本哲也が前線へスロー。これを坂口がつなぎ、木船祐樹が決めて1点差に詰め寄った。
3-2、東京Vリードで迎えた最終ピリオド。熊本BSの松尾のキックオフシュートがゴールネットを揺らすが、やり直しとなる。ゴールを守るのは、今年W杯の舞台にも立った河合雄介。再びトライした松尾のキックオフシュートは1度目とは違う軌道で、ジャンプしたGK河合に触れることなくゴールに入り、熊本BSが同点に追いついた。
熊本BSの喜びも束の間、選手層の厚い東京Vは、ピッチに中原勇貴を送り出すと、中原が古巣相手にしっかりと勝ち越し弾を決め再びリードを奪ったが、熊本BSはすぐさま西口佳佑が鮮やかなFKを決め、さらに、松尾のFKで勝ち越して5-4にした。
だが、東京Vはこのピンチにもベルナルドが役割を果たし、FKを決めて5-5の同点とし、ドラマのクライマックスは延長戦へ。
3分間の延長戦のラストワンプレーで、キャプテンとして大会に臨んだ後藤崇介がゴールを決め、東京Vが全国優勝を果たした。決勝ゴールを決めた後藤は、「最後は俺が決めると信じ、ワンチャンスを狙っていた。ブザービートでゴールするのは最高に気持ちよかった」と至福の表情を見せた。
東京ヴェルディの名を背負い、「最低でも優勝」と声を掛け合ってきた東京V。一方、震災から多くの声援を受けてここまでやってきた熊本BS。優勝を手にしたい両チームの負けられない戦いは、1試合の中で多くの見せ場を生み、観客を魅了した。どちらが勝つかわからない展開の中で、その感動と興奮は、最後の1秒まで続き、大会は幕を閉じた。
(C) SOCCERKING All rights reserved.
「東京」をもっと詳しく
「東京」のニュース
-
巨人・吉川尚輝 連続試合安打が15でストップ 自己最長更新ならず5月22日22時51分
-
巨人・岡本和真 犠飛で7試合ぶり打点も...26試合106打席適時打なし 最後の適時打は4月20日5月22日22時42分
-
巨人・坂本勇人 通算450二塁打に「チームに貢献できたのかな」 1位まで37「追いつけるように」5月22日22時33分
-
東京V、ルヴァン杯は3回戦で敗退…MF見木友哉が2得点も広島に2—3で惜敗5月22日22時20分
-
巨人・阿部監督 35歳・坂本への賛辞止まらず「さすがだなと思って」「凄いよね」5月22日22時13分
-
東京円、18銭安の1ドル=156円40〜41銭5月22日22時10分
-
巨人・岸田行倫 プロ7年目で初のクリーンアップ、5番抜擢も4の0 前夜のプロ初猛打賞から暗転5月22日21時36分
-
巨人、痛恨の逆転負けで今季初の4連敗 貯金51に 堀田、東京ドーム初勝利目前で打たれる5月22日21時18分
-
女子7人制日本代表、東京の雪辱誓うパリへ…「これまでのサクラセブンズの中で、一番メダルに近い」5月22日21時16分
-
真っ白なキャンバス解散 2024年11月4日にラストライブを開催5月22日20時30分
スポーツニュースランキング
-
1批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES
-
2大谷翔平、ロサンゼルスの高級住宅地に12億円超の豪邸購入…地元紙報道 本拠地から約20分 スポーツ報知
-
3パドレス 松井がレッズ戦に登板して1回を無安打無失点 22試合登板はチーム最多タイ 防御率3・54 スポーツニッポン
-
4ロコ・ソラーレ 20年から所属・石崎琴美の離脱を発表 チームは再び藤沢ら4人に スポーツニッポン
-
5マジかよ!ニゴロ打ってくれよ… 大谷翔平が投手の心を打ち砕いた瞬間 わかっちゃいるけど直球「投げられない」古田敦也氏が解説“絶望タイムリー”に反響 ABEMA TIMES