巨人3年連続V逸の裏にある 改善できなかった「2つのポイント」
原監督の舵取りも引き続き、注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は9月12日の阪神戦(甲子園)に0ー1と敗れ、連勝は3でストップ。3年連続のV逸が決まった。
あと一本が出なかった。相手右腕、巨人キラーで知られる西勇輝のキレのある制球力抜群の投球に2安打完封勝利を献上。2回、3回はともに先頭の走者を出しながら、2つの併殺打でチャンスをつぶした。
【動画】12日の試合、巨人打線は西勇の完璧な投球の前に2安打完封に封じ込められた
一方の阪神も山崎伊織攻略に手を焼いたが、2回の木浪聖也の犠飛で得た虎の子の1点を守り抜くなど、手堅い野球ができていることが両チームの差として浮き彫りになったゲームでもあった。
試合時間2時間6分は両リーグ最速試合となった。息詰まる投手戦ともいえるが、巨人は意地を示せず、この敗戦で3年連続V逸が決定、監督通算17年目の原辰徳監督にとっても初の屈辱となった。
目指すV奪回に手が届かない背景にはいくつもの要因が重なっていそうだが、一つにはこの日の試合でも犠打失敗が響いた。
3回、先頭の岡田悠希が左前打で出塁するも、続く8番の吉川尚輝が送りバントを決められず。最後はヒッティングで外角のシュートを打たされ、遊ゴロで併殺打と好機を生かすことはできなかった。
巨人のチーム打撃成績、打率(・255)本塁打・(150本)は阪神の打率(・247)、本塁打(69本)をはるかに上回りながら勝利に結び付けられていない。そこにはリーグワーストの犠打数(77)や、犠飛(28)の少なさも影響しているようだ。
一方の阪神はこの試合で木浪が犠飛でV打としたように、両リーグトップの犠飛数「43」を誇る。またチーム指針として四球を選ぶことを推奨していることもあり、今季はここまで「450」四球を記録。一方の巨人は「312」。たとえ安打が出なくとも、四球を選び、しっかり送りバントを決め、足もからめながら1点を奪う。そんな野球が実現できているから、今季の阪神は強かったともいわれている。
一方の巨人は、リーグトップの本塁打数を誇り、はまれば破壊力抜群の打線ではあるが、効率的に点を奪えていない側面がありそうだ。
また昨年も勝負の夏場以降に失速、「僕が打てなくて負けた」と悔しい思いをあらわにしたこともあった主砲、岡本和真も今季はリーグトップの38本塁打をマーク。ただ直近4試合はノーヒットとなっている。これまで何度もチームの危機を救ってきたとあって、主砲、岡本和頼みではない打線構築も引き続き、チーム課題として残りそうだ。
残りは16試合。4・5ゲーム差で追う2位広島、1・5ゲーム差で追う3位DeNAとのCS争いになる。V逸は決まったが下剋上日本一の道は残されているとあって、ナインの今一度の奮起も期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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