欠場続きの大谷翔平に米記者が訴えた“理想郷” 「エンゼルスが口が裂けて言えないことが言える」移籍先とは?
身体を張ったプレーが影響し、欠場を余儀なくされている大谷。その現状を米敏腕記者嘆いた。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)の状態に注目が集まり続けている。現地9月13日に行われたマリナーズ戦もメンバー外となった二刀流スターは、10試合連続の欠場となった。
指揮官のフィル・ネビンは地元局『Bally Sports West』の取材などで「今日は彼にとって復帰にいい日ではなかった」と語ってはいるものの、9月3日の打撃練習中に右脇腹を痛めて以来、プレーできずにいる大谷の回復具合は不透明なまま……。ポストシーズン進出が絶望的なチーム状況を考えても、レギュラーシーズンを早めに切り上げるという可能性もゼロではない。
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無論、彼の状態が悪化しているとなれば、本人の去就にも小さくない影響は及ぶ。今オフにFA(フリーエージェント)となる大谷の動向については、すでにさまざまに論じられているが、現地メディアなどでもコンディションの懸念が示されている。
そうしたなかで、「彼にとって最良の選択はドジャースだ」と断言するのは、地元紙『LA Times』のディラン・ヘルナンデス記者だ。
かねてから大谷を「驚くべき怪物」と評する敏腕記者は、右肘側副靭帯の損傷によって投手としての再起が不透明ともなっている偉才の去就について、「ドジャースこそが理にかなっている」と指摘。その理由を次のようにまとめている。
「ドジャースはポストシーズン進出のために、ショウヘイ・オオタニを必要とはしなかったし、来シーズンも彼を必要としないだろう。それこそオオタニの新天地として理にかなっている理由だ。
ドジャースはエンゼルスのように彼に過度の負担をかけることはない。それでいて、オオタニが投手として復活するために必要な専門知識と、復帰後も出場を続けるために必要な環境を提供できる」
さらに以前から「ヒリヒリする9月を送りたい」とする大谷の願望もドジャースなら「叶えられる」としたヘルナンデス記者は、「私の考えはオオタニとドジャースの契約を決定づけるものではない」と前置きしたうえで、こうも続けている。
「今シーズンに何かが証明されたとすれば、それはオオタニにも限界があるということだ。彼の欠場は身体を痛めるまでの2試合だけだ。そして今の欠場は彼自身による申し出によるもので、エンゼルスは彼を説得できる立場にもない。
オオタニは右肘を負傷するまで、毎日打つことに加えて、ほとんど中5日で先発登板をしていた。その仕事量は間違いなく彼に影響を与えた。他のチームの選手たちが、『何かがおかしい』と感じたぐらいだ。無理をしたのは彼自身だが、ポストシーズン逃す危険がほとんどないチームであれば、定期的な休憩を取るよう説得できた。エンゼルスの首脳陣が口が裂けても言えなかった『10月の戦いに向けた準備に集中すべきだ』と言える」
ちなみにドジャースは、現地9月13日時点で「31」もの貯金を作り、ナショナル・リーグ西地区首位を独走。2年連続の地区優勝、ひいてはワールドシリーズ制覇に突き進んでいる。
そんな常勝軍団は、他でもないチームとしての勝利に飢える大谷にとって、理想的な環境と言えるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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