アルトゥール4発!フットサル日本代表、初のW杯白星発進「重要な勝利」
サッカーキング2021年9月15日(水)19時22分
オリベイラ アルトゥール(左)の活躍などでW杯初戦に勝利 [写真]=Getty Images
9月12日にFIFAフットサルワールドカップ リトアニア2021が開幕した。
2012年のタイ大会以来、2大会ぶりの出場を果たしたフットサル日本代表は14日、グループステージ初戦のアンゴラ戦に臨んだ。
日本は序盤から積極的にゴールを狙い、今大会が自身2度目のワールドカップ出場となるFP逸見勝利ラファエルがファーストシュートを放つと、強烈なシュートを武器に持つFP清水和也、FPオリベイラ アルトゥールがこれに続く。多くのシュートを放ちながら得点を奪えずにいた日本だったが、13分にFPアルトゥールのミドルシュートが決まり先制に成功すると、そのわずか38秒後にはFP吉川智貴のシュートがクロスバーに当たりこぼれたところにFP室田祐希が詰め追加点。一気に2点をリードした。第1ピリオド終盤には自ゴール前でボールを持つ日本に対し、アンゴラのFPマノセレが体を寄せ、こぼれたボールをFPグガに押し込まれ1点を返されるが、残り1秒で得たフリーキックをFPアルトゥールが直接叩き込み、3-1で第1ピリオドを終えた。
第2ピリオドでは開始わずか21秒で、左サイドのFPジョーの折り返しにファーで詰めたFPグガのゴールで1点差に迫られるが、23分にはFP吉川のコーナーキックに合わせたFPアルトゥールのダイレクトボレーがゴールネットを揺らし、再度アンゴラを突き放す。24分にはFPマノセレの折り返しからFPグガが打ち損ねたシュートが、カバーに入ったFP星龍太の足に当たり、不運にもオウンゴールとなってしまう。またも1点差に迫られた日本だったが、わずか1分足らずでそのFP星龍太がゴールを奪う。兄のFP星翔太のアシストからのゴールに、ベンチや客席からも大きな歓声が沸いた。
予想を上回る乱打戦は、アフリカ大陸特有の身体能力の高さや独特のリズムにペースを乱される時間帯も見えたが、その後もFP西谷良介、FPアルトゥールが得点を重ね、アンゴラのパワープレーにも堅牢な守備を見せた。試合終了間際にはFP星翔太がペナルティエリア内でロングボールを収めて反転シュート。これがゴールネットを揺らし、日本が8-4でアンゴラを下した。ワールドカップ初戦での勝利は日本フットサル史上初。これまでの最高成績であるベスト16を上回ることが期待される日本代表にとって、幸先のいいスタートとなった。
4ゴールの活躍を見せたFPアルトゥールは、「7年間日本に住んでいて、今回は日本に恩返しをしたいと思っていたのでめちゃくちゃうれしいです」と笑顔を見せた。「どのゴールが印象的だったか」と聞かれると「(3点目の)ボレーが一番きれいだった」とセットプレーからのゴールを自身のベストゴールに挙げた。
チームを率いて5年目のブルーノ・ガルシア監督は、試合後のミックスゾーンでインタビューに応じた。
―――試合を振り返って
大事な勝点3を取れ、日本のワールドカップの歴史においても開幕戦での勝利は初めてでした。今日のベンチ入りメンバー14選手のうち、12選手が初めてのワールドカップであり、スタッフも7名が初めてだったのでそういった背景を考えても非常に重要な勝利だったと思います。大会の進め方で言えば、(同じグループのスペインがパラグアイを下した)4-0の得失点差よりも、8-4の得失点差のほうが総得点の分だけ上に立てるので、そういった意味でもよかったと思います。
―――他国に比べ、事前情報の少なかったアンゴラと実際に対戦した感想は?
スカウティングは2020年のアフリカ選手権と彼らがリトアニアに入ってからの数試合しかありませんでしたが、完全に同じスタイルではないものの(親善試合で対戦した)モロッコを似たようなスタイルと見立ててプランニングをしてきました。実際に対戦し、1対1の局面やスピードなど我々が普段味わうことのないタイプとの対戦を味わうこととなりました。大事なことはそういったことを知り、知るだけでなくしっかりそのなかで勝つということが大切だと思っています。
―――8ゴールというポジティブな側面もあるが、失点も4点あった。次節のスペイン戦に向けて守備面の課題は?
ワールドカップの初戦でり、チーム全体としての経験が浅いなどの背景があるなかで起きたという認識と、今日起こった4失点のすべてが我々が「ゾーン1」と呼んでいる自ゴールエリアでの実際に起きてはいけないエラーだったと思います。ただ、そういったものをすべて抽出して次のゲームに向けて改善をしていくことが大事だと捉えています。
―――これまで日本の交代は4人1組のセットごとの交代がベースだったが、今回の選手を1人1人を交代させる方法の意図は?
第1ピリオドに関しては全選手をピッチに立たせるという意図があり、ポジションごとに選手を入れ替えながらも大枠のセットは崩さないという手法を取りました。第2ピリオドでは前半のプレーや試合の流れを踏まえ、1人ずつ変えていきました。ただ、これは固定的な自分のやり方というわけではなく、事前に立てたゲームプランとゲームが始まってから起きている事象の読み取りの中から柔軟性を持って対応していくことが大事だと思っています。
日本が属するグループEには過去に2度ワールドカップ王者に輝いた強豪のスペイン、2020年2月の国際親善試合で対戦し、終了間際の失点で敗戦したパラグアイが属している。グループステージ突破には、初戦のアンゴラ戦での勝利が重要視されていたが、見事に勝利をつかみ取った日本は、勝点、得失点差でスペインと並び、総得点で首位に位置している。グループステージ2戦目は17日(日本時間18日0時)に行われ、日本はスペイン代表と対戦する。
2012年のタイ大会以来、2大会ぶりの出場を果たしたフットサル日本代表は14日、グループステージ初戦のアンゴラ戦に臨んだ。
日本は序盤から積極的にゴールを狙い、今大会が自身2度目のワールドカップ出場となるFP逸見勝利ラファエルがファーストシュートを放つと、強烈なシュートを武器に持つFP清水和也、FPオリベイラ アルトゥールがこれに続く。多くのシュートを放ちながら得点を奪えずにいた日本だったが、13分にFPアルトゥールのミドルシュートが決まり先制に成功すると、そのわずか38秒後にはFP吉川智貴のシュートがクロスバーに当たりこぼれたところにFP室田祐希が詰め追加点。一気に2点をリードした。第1ピリオド終盤には自ゴール前でボールを持つ日本に対し、アンゴラのFPマノセレが体を寄せ、こぼれたボールをFPグガに押し込まれ1点を返されるが、残り1秒で得たフリーキックをFPアルトゥールが直接叩き込み、3-1で第1ピリオドを終えた。
第2ピリオドでは開始わずか21秒で、左サイドのFPジョーの折り返しにファーで詰めたFPグガのゴールで1点差に迫られるが、23分にはFP吉川のコーナーキックに合わせたFPアルトゥールのダイレクトボレーがゴールネットを揺らし、再度アンゴラを突き放す。24分にはFPマノセレの折り返しからFPグガが打ち損ねたシュートが、カバーに入ったFP星龍太の足に当たり、不運にもオウンゴールとなってしまう。またも1点差に迫られた日本だったが、わずか1分足らずでそのFP星龍太がゴールを奪う。兄のFP星翔太のアシストからのゴールに、ベンチや客席からも大きな歓声が沸いた。
予想を上回る乱打戦は、アフリカ大陸特有の身体能力の高さや独特のリズムにペースを乱される時間帯も見えたが、その後もFP西谷良介、FPアルトゥールが得点を重ね、アンゴラのパワープレーにも堅牢な守備を見せた。試合終了間際にはFP星翔太がペナルティエリア内でロングボールを収めて反転シュート。これがゴールネットを揺らし、日本が8-4でアンゴラを下した。ワールドカップ初戦での勝利は日本フットサル史上初。これまでの最高成績であるベスト16を上回ることが期待される日本代表にとって、幸先のいいスタートとなった。
4ゴールの活躍を見せたFPアルトゥールは、「7年間日本に住んでいて、今回は日本に恩返しをしたいと思っていたのでめちゃくちゃうれしいです」と笑顔を見せた。「どのゴールが印象的だったか」と聞かれると「(3点目の)ボレーが一番きれいだった」とセットプレーからのゴールを自身のベストゴールに挙げた。
チームを率いて5年目のブルーノ・ガルシア監督は、試合後のミックスゾーンでインタビューに応じた。
―――試合を振り返って
大事な勝点3を取れ、日本のワールドカップの歴史においても開幕戦での勝利は初めてでした。今日のベンチ入りメンバー14選手のうち、12選手が初めてのワールドカップであり、スタッフも7名が初めてだったのでそういった背景を考えても非常に重要な勝利だったと思います。大会の進め方で言えば、(同じグループのスペインがパラグアイを下した)4-0の得失点差よりも、8-4の得失点差のほうが総得点の分だけ上に立てるので、そういった意味でもよかったと思います。
―――他国に比べ、事前情報の少なかったアンゴラと実際に対戦した感想は?
スカウティングは2020年のアフリカ選手権と彼らがリトアニアに入ってからの数試合しかありませんでしたが、完全に同じスタイルではないものの(親善試合で対戦した)モロッコを似たようなスタイルと見立ててプランニングをしてきました。実際に対戦し、1対1の局面やスピードなど我々が普段味わうことのないタイプとの対戦を味わうこととなりました。大事なことはそういったことを知り、知るだけでなくしっかりそのなかで勝つということが大切だと思っています。
―――8ゴールというポジティブな側面もあるが、失点も4点あった。次節のスペイン戦に向けて守備面の課題は?
ワールドカップの初戦でり、チーム全体としての経験が浅いなどの背景があるなかで起きたという認識と、今日起こった4失点のすべてが我々が「ゾーン1」と呼んでいる自ゴールエリアでの実際に起きてはいけないエラーだったと思います。ただ、そういったものをすべて抽出して次のゲームに向けて改善をしていくことが大事だと捉えています。
―――これまで日本の交代は4人1組のセットごとの交代がベースだったが、今回の選手を1人1人を交代させる方法の意図は?
第1ピリオドに関しては全選手をピッチに立たせるという意図があり、ポジションごとに選手を入れ替えながらも大枠のセットは崩さないという手法を取りました。第2ピリオドでは前半のプレーや試合の流れを踏まえ、1人ずつ変えていきました。ただ、これは固定的な自分のやり方というわけではなく、事前に立てたゲームプランとゲームが始まってから起きている事象の読み取りの中から柔軟性を持って対応していくことが大事だと思っています。
日本が属するグループEには過去に2度ワールドカップ王者に輝いた強豪のスペイン、2020年2月の国際親善試合で対戦し、終了間際の失点で敗戦したパラグアイが属している。グループステージ突破には、初戦のアンゴラ戦での勝利が重要視されていたが、見事に勝利をつかみ取った日本は、勝点、得失点差でスペインと並び、総得点で首位に位置している。グループステージ2戦目は17日(日本時間18日0時)に行われ、日本はスペイン代表と対戦する。
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