グアルディオラ以外には誰がいる?…神戸、リージョ新監督の教え子たち
サッカーキング2018年9月21日(金)18時50分
グアルディオラが“師”と慕うリージョ新監督(神戸)にはどのような指導歴が? [写真]=Getty Images
ヴィッセル神戸は17日、スペイン人のフアン・マヌエル・リージョ氏が新監督に就任することを発表した。
現在52歳のリージョ氏は、これまでレアル・ソシエダやアルメリア、アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)などを指揮。ビッグクラブを率いた経験はないが、当時のリーガ・エスパニョーラ最年少記録となる29歳でUDサラマンカの監督を務めた過去を持つ。また現代のサッカー界で広く使われている4-2-3-1のシステムを“発明した”とされ、欧州では「トータル・フットボール」の代名詞、故ヨハン・クライフ氏と並ぶ戦術理論家として名高い。
とはいえ、リージョ氏の名前を初めて耳にした人も多く、その凄さを実感しづらい人も多いのではないだろうか。そこで今回は同氏の実像に迫るべく、主な教え子たちを紹介する。
最も著名な教え子として名前が挙がるのは、現在マンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督だろう。同監督はリージョ氏を“師”と慕っており、選手時代の最後のクラブとして、同氏が指揮官を務めていたドラドス・シナロア(メキシコ)を選んだほどだった。またセビージャでは、アシスタントコーチとしてMF清武弘嗣を指導したこともあるなど、日本とも少なからぬ縁がある。
ただ、彼ら以外にも第一線で活躍するサッカー関係者に様々な影響を与えてきた。今回は、リージョ氏が“監督”として指導した(元)選手たちを挙げてみた。
アルメリア(2009年12月~2010年11月)
■ジエゴ・アウヴェス(元ブラジル代表GK/現フラメンゴ)
■パブロ・ピアッティ(アルゼンチン人MF/現エスパニョール)
リージョ氏がスペインで最後に監督を務めたクラブがアルメリア(現スペイン2部リーグ)だ。2009年12月から2010年11月までの在任期間中に指導を受けた選手には、リーガ・エスパニョーラ屈指の「PKストッパー」として活躍したジエゴ・アウヴェスや、「Nextメッシ」と称されたこともあるパブロ・ピアッティがいる。ピアッティはその昔、リージョ氏についてこんなコメントを残している。
「リージョは数学の先生みたいだ。僕らが帰宅してもサッカーについて学べるよう、いくつものコンセプトを提供してくれる。僕らのモチベーションを高めるために努力を惜しまない人だし、それはサッカーの世界ではとても大事なことだ」
レアル・ソシエダ(2008年4月~2009年6月)
■クラウディオ・ブラボ(チリ代表GK/現マンチェスター・C)
■アシエル・イジャラメンディ(スペイン代表MF/現レアル・ソシエダ)
リージョ氏は、2008年4月から1年強にわたってレアル・ソシエダの監督を務めた。そこで不動の守護神として君臨したのが、マンチェスター・Cに所属するクラウディオ・ブラボだった。ブラボはリージョ氏とグアルディオラ氏の2人から指導を受けた数少ない選手である。また現在、チームの大黒柱であるアシエル・イジャラメンディも、リージョ氏に才能を見出された一人だ。Bチームに在籍していた同選手を「スビエタ(注:レアル・ソシエダの練習場)のベルント・シュスター」と評して、トップチームの練習に参加させたのである。イジャラメンディがトップチームデビューを果たすのはリージョ氏がクラブを去った後だったが、恩師の一人と言っても過言ではない。
テネリフェ(1998年2月~12月)
■フアン・カルロス・ウンスエ(元スペイン代表GK/現フリー)
■ロイ・マカーイ(元オランダ代表FW/現フェイエノールト・コーチ)
■スラヴィシャ・ヨカノヴィッチ(元ユーゴスラビア代表MF/現フルアム監督)
リージョ氏は、現在ヘタフェに所属する日本代表MF柴崎岳の古巣テネリフェ(現スペイン2部リーグ)でも監督を務めた。そこで薫陶を受けたのが、フアン・カルロス・ウンスエ氏、ロイ・マカーイ氏、スラヴィシャ・ヨカノヴィッチ氏の3人。ウンスエ氏は昨シーズン限りでセルタの監督を辞したが、マカーイ氏はフェイエノールトのコーチとして日々研鑽を積み、ヨカノヴィッチ氏に至ってはイングランドサッカー最高峰のプレミアリーグで監督として手腕を振るっている。指導方針や志向するスタイルは三者三様だが、リージョ氏から学んだことは少なくないはずだ。
レアル・オビエド(1996年5月~1997年4月)
■パウロ・ベント(元ポルトガル代表MF/現韓国代表監督)
今年8月に韓国代表監督に就任したパウロ・ベント氏も、“リージョ・チルドレン”の一人。1996年夏、リーガ・エスパニョーラに在籍していたレアル・オビエド(現スペイン2部リーグ)に移籍すると、当時30歳だったリージョ氏が率いるチームで主軸を担った。なお、リーグ開幕戦ではバルセロナと対戦。レアル・オビエドは2-4で敗れたが、ピッチ上で展開されるサッカーに感銘を受けて、試合後にリージョ氏のもとを訪ねたのが、バルセロナの選手として同じピッチに立っていたグアルディオラだった。このときから始まった2人の“師弟関係”は、いまも健在である。
(記事/Footmedia)
現在52歳のリージョ氏は、これまでレアル・ソシエダやアルメリア、アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)などを指揮。ビッグクラブを率いた経験はないが、当時のリーガ・エスパニョーラ最年少記録となる29歳でUDサラマンカの監督を務めた過去を持つ。また現代のサッカー界で広く使われている4-2-3-1のシステムを“発明した”とされ、欧州では「トータル・フットボール」の代名詞、故ヨハン・クライフ氏と並ぶ戦術理論家として名高い。
とはいえ、リージョ氏の名前を初めて耳にした人も多く、その凄さを実感しづらい人も多いのではないだろうか。そこで今回は同氏の実像に迫るべく、主な教え子たちを紹介する。
最も著名な教え子として名前が挙がるのは、現在マンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督だろう。同監督はリージョ氏を“師”と慕っており、選手時代の最後のクラブとして、同氏が指揮官を務めていたドラドス・シナロア(メキシコ)を選んだほどだった。またセビージャでは、アシスタントコーチとしてMF清武弘嗣を指導したこともあるなど、日本とも少なからぬ縁がある。
ただ、彼ら以外にも第一線で活躍するサッカー関係者に様々な影響を与えてきた。今回は、リージョ氏が“監督”として指導した(元)選手たちを挙げてみた。
アルメリア(2009年12月~2010年11月)
■ジエゴ・アウヴェス(元ブラジル代表GK/現フラメンゴ)
■パブロ・ピアッティ(アルゼンチン人MF/現エスパニョール)
リージョ氏がスペインで最後に監督を務めたクラブがアルメリア(現スペイン2部リーグ)だ。2009年12月から2010年11月までの在任期間中に指導を受けた選手には、リーガ・エスパニョーラ屈指の「PKストッパー」として活躍したジエゴ・アウヴェスや、「Nextメッシ」と称されたこともあるパブロ・ピアッティがいる。ピアッティはその昔、リージョ氏についてこんなコメントを残している。
「リージョは数学の先生みたいだ。僕らが帰宅してもサッカーについて学べるよう、いくつものコンセプトを提供してくれる。僕らのモチベーションを高めるために努力を惜しまない人だし、それはサッカーの世界ではとても大事なことだ」
レアル・ソシエダ(2008年4月~2009年6月)
■クラウディオ・ブラボ(チリ代表GK/現マンチェスター・C)
■アシエル・イジャラメンディ(スペイン代表MF/現レアル・ソシエダ)
リージョ氏は、2008年4月から1年強にわたってレアル・ソシエダの監督を務めた。そこで不動の守護神として君臨したのが、マンチェスター・Cに所属するクラウディオ・ブラボだった。ブラボはリージョ氏とグアルディオラ氏の2人から指導を受けた数少ない選手である。また現在、チームの大黒柱であるアシエル・イジャラメンディも、リージョ氏に才能を見出された一人だ。Bチームに在籍していた同選手を「スビエタ(注:レアル・ソシエダの練習場)のベルント・シュスター」と評して、トップチームの練習に参加させたのである。イジャラメンディがトップチームデビューを果たすのはリージョ氏がクラブを去った後だったが、恩師の一人と言っても過言ではない。
テネリフェ(1998年2月~12月)
■フアン・カルロス・ウンスエ(元スペイン代表GK/現フリー)
■ロイ・マカーイ(元オランダ代表FW/現フェイエノールト・コーチ)
■スラヴィシャ・ヨカノヴィッチ(元ユーゴスラビア代表MF/現フルアム監督)
リージョ氏は、現在ヘタフェに所属する日本代表MF柴崎岳の古巣テネリフェ(現スペイン2部リーグ)でも監督を務めた。そこで薫陶を受けたのが、フアン・カルロス・ウンスエ氏、ロイ・マカーイ氏、スラヴィシャ・ヨカノヴィッチ氏の3人。ウンスエ氏は昨シーズン限りでセルタの監督を辞したが、マカーイ氏はフェイエノールトのコーチとして日々研鑽を積み、ヨカノヴィッチ氏に至ってはイングランドサッカー最高峰のプレミアリーグで監督として手腕を振るっている。指導方針や志向するスタイルは三者三様だが、リージョ氏から学んだことは少なくないはずだ。
レアル・オビエド(1996年5月~1997年4月)
■パウロ・ベント(元ポルトガル代表MF/現韓国代表監督)
今年8月に韓国代表監督に就任したパウロ・ベント氏も、“リージョ・チルドレン”の一人。1996年夏、リーガ・エスパニョーラに在籍していたレアル・オビエド(現スペイン2部リーグ)に移籍すると、当時30歳だったリージョ氏が率いるチームで主軸を担った。なお、リーグ開幕戦ではバルセロナと対戦。レアル・オビエドは2-4で敗れたが、ピッチ上で展開されるサッカーに感銘を受けて、試合後にリージョ氏のもとを訪ねたのが、バルセロナの選手として同じピッチに立っていたグアルディオラだった。このときから始まった2人の“師弟関係”は、いまも健在である。
(記事/Footmedia)
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