C・ロナウド退団の影響は? ロペテギ就任から100日、現地紙が“新生レアル”を分析!
サッカーキング2018年9月21日(金)20時30分
今シーズンからレアル・マドリードを率いるフレン・ロペテギ監督は、6月14日の就任会見から数えて今日で100日目を迎えた。
新生レアルは、ここまで公式戦6試合を戦って4勝1分け1敗。初陣となったUEFAスーパーカップでアトレティコ・マドリードに敗れてタイトルを逃したものの、その後は5戦無敗と順調なスタートを切ったように見える。では、ジネディーヌ・ジダン前体制と比較して、チームに変化は生まれたのか。スペイン紙『アス』が6つの観点から現状を分析した。
■中心メンバーは?
レアル・マドリード・カスティージャ(Bチーム)の選手として登録されたブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールを含めて、ロペテギ監督には24名の選手が与えられたが、ここまで特に出番を与えられているのは15名になる。全試合でフル出場を果たしているのは、主将のスペイン代表DFセルヒオ・ラモスと同代表DFダニエル・カルバハルの2人だけ。彼らに続くメンバーは、ドイツ代表MFトニ・クロース、フランス人FWカリム・ベンゼマ、ブラジル代表DFマルセロとなる。前体制下で重宝されたスペイン代表FWルーカス・バスケスや新加入のドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアスは、それほど多くのプレー時間を与えられていない。ただ今後15日間で5試合を戦うため、彼らの出番はすぐにやってくるはずだ。
■新戦力の活用度は?
今シーズン、チームには6人の新戦力が加わった。ヴィニシウス、マリアーノ、ベルギー代表GKティボー・クルトワ、スペイン代表DFアルバロ・オドリオソラ、スペイン人DFセルヒオ・レギロン、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデである。しかし、彼らのうちデビューを飾ったのはクルトワ(2試合出場)とマリアーノ(1試合出場)だけだ。3000万ユーロ(約40億円)の移籍金を支払って獲得したオドリオソラは“その時”を待ち続けており、4500万ユーロ(約60億円)を投じたヴィニシウスに至っては招集メンバーに2度名を連ねただけ。現在のところ、彼の居場所はカスティージャとなっている。
■C・ロナウド退団の影響は?
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの退団による一番の懸念材料が、攻撃力の低下だった。彼が毎シーズン保証してきた50近いゴールをロペテギ監督はどう補うのか――。その答えが「全員で点を取る」だった。ここまで6試合で6名がゴールスコアラーに名を連ねている。内訳はベンゼマ(5得点)、ウェールズ代表FWギャレス・ベイル(4得点)、S・ラモス(3得点)、スペイン代表MFイスコ(2得点)、カルバハル(1得点)、マリアーノ(1得点)。興味深いのは、C・ロナウドという世界屈指の点取り屋を失ったにも関わらず、昨シーズンの同時期(13得点)よりも多くのゴールを奪っていることだ(今シーズンは16得点)。ただし、失点数は1年前の「5」から「7」へと微増している。
■プレースタイルは?
ロペテギ監督はチーム全体の守備を改善する方法として、ハイプレスを導入している。ただ大きな変化は生じていない。1試合平均のボール奪取数は61回で、昨シーズンと比べても1回上回っているだけだ。GKのセーブ数も、昨シーズンは「2.8回」に対して、今シーズンは「2.5回」とほとんど差はない。一方、攻撃面では“ロペテギ流”が存分に発揮されている。1試合平均のパス数は「600回」から「737回」に増加。それに伴い、ボール支配率も「60%」から「66.7%」まで伸びている。1試合平均のシュート数も、「13.8本」から「14.6本」へ上昇した。
■勝負強さは?
序盤戦は“最高のスタート”というわけではなかった。初陣のUEFAスーパーカップで敗れ、いくつかの疑念を生じさせると、15日に行われたリーガ・エスパニョーラ第4節のアスレティック・ビルバオ戦で引き分けに終わったことにより不安は増した。ただローマとのチャンピオンズリーグ初戦では、3-0と快勝。ひとまず落ち着きを取り戻した。次なる“試験”は、26日に敵地で行われる第6節セビージャ戦だ。
■ベストメンバー&布陣は?
現時点で、両サイドバックを務めるのはカルバハルとマルセロ。センターバックはS・ラモスとフランス代表DFラファエル・ヴァランがコンビを形成し、最終ラインは不動の4人が定位置をキープしている。また最前線ではベイル、ベンゼマ、そしてスペイン代表MFマルコ・アセンシオの“BBAトリオ”が最も多く起用されている。実験の余地が残されているのは中盤のみ。4-3-3と中盤をひし形にした4-4-2の2通りのシステムが存在し、ブラジル代表MFカゼミーロ、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、スペイン代表MFダニ・セバージョス、クロース、イスコが状況に応じて出番を与えられている。“ロペテギ色”と言えそうなのは、第2節のジローナ戦で守備の修正を図るためにマルセロを途中でベンチに下げたこと。新体制下で最も変貌を遂げたのはベンゼマで、最初の4試合で5ゴールを挙げる活躍を見せた。
(記事/Footmedia)
新生レアルは、ここまで公式戦6試合を戦って4勝1分け1敗。初陣となったUEFAスーパーカップでアトレティコ・マドリードに敗れてタイトルを逃したものの、その後は5戦無敗と順調なスタートを切ったように見える。では、ジネディーヌ・ジダン前体制と比較して、チームに変化は生まれたのか。スペイン紙『アス』が6つの観点から現状を分析した。
■中心メンバーは?
レアル・マドリード・カスティージャ(Bチーム)の選手として登録されたブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールを含めて、ロペテギ監督には24名の選手が与えられたが、ここまで特に出番を与えられているのは15名になる。全試合でフル出場を果たしているのは、主将のスペイン代表DFセルヒオ・ラモスと同代表DFダニエル・カルバハルの2人だけ。彼らに続くメンバーは、ドイツ代表MFトニ・クロース、フランス人FWカリム・ベンゼマ、ブラジル代表DFマルセロとなる。前体制下で重宝されたスペイン代表FWルーカス・バスケスや新加入のドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアスは、それほど多くのプレー時間を与えられていない。ただ今後15日間で5試合を戦うため、彼らの出番はすぐにやってくるはずだ。
■新戦力の活用度は?
今シーズン、チームには6人の新戦力が加わった。ヴィニシウス、マリアーノ、ベルギー代表GKティボー・クルトワ、スペイン代表DFアルバロ・オドリオソラ、スペイン人DFセルヒオ・レギロン、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデである。しかし、彼らのうちデビューを飾ったのはクルトワ(2試合出場)とマリアーノ(1試合出場)だけだ。3000万ユーロ(約40億円)の移籍金を支払って獲得したオドリオソラは“その時”を待ち続けており、4500万ユーロ(約60億円)を投じたヴィニシウスに至っては招集メンバーに2度名を連ねただけ。現在のところ、彼の居場所はカスティージャとなっている。
■C・ロナウド退団の影響は?
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの退団による一番の懸念材料が、攻撃力の低下だった。彼が毎シーズン保証してきた50近いゴールをロペテギ監督はどう補うのか――。その答えが「全員で点を取る」だった。ここまで6試合で6名がゴールスコアラーに名を連ねている。内訳はベンゼマ(5得点)、ウェールズ代表FWギャレス・ベイル(4得点)、S・ラモス(3得点)、スペイン代表MFイスコ(2得点)、カルバハル(1得点)、マリアーノ(1得点)。興味深いのは、C・ロナウドという世界屈指の点取り屋を失ったにも関わらず、昨シーズンの同時期(13得点)よりも多くのゴールを奪っていることだ(今シーズンは16得点)。ただし、失点数は1年前の「5」から「7」へと微増している。
■プレースタイルは?
ロペテギ監督はチーム全体の守備を改善する方法として、ハイプレスを導入している。ただ大きな変化は生じていない。1試合平均のボール奪取数は61回で、昨シーズンと比べても1回上回っているだけだ。GKのセーブ数も、昨シーズンは「2.8回」に対して、今シーズンは「2.5回」とほとんど差はない。一方、攻撃面では“ロペテギ流”が存分に発揮されている。1試合平均のパス数は「600回」から「737回」に増加。それに伴い、ボール支配率も「60%」から「66.7%」まで伸びている。1試合平均のシュート数も、「13.8本」から「14.6本」へ上昇した。
■勝負強さは?
序盤戦は“最高のスタート”というわけではなかった。初陣のUEFAスーパーカップで敗れ、いくつかの疑念を生じさせると、15日に行われたリーガ・エスパニョーラ第4節のアスレティック・ビルバオ戦で引き分けに終わったことにより不安は増した。ただローマとのチャンピオンズリーグ初戦では、3-0と快勝。ひとまず落ち着きを取り戻した。次なる“試験”は、26日に敵地で行われる第6節セビージャ戦だ。
■ベストメンバー&布陣は?
現時点で、両サイドバックを務めるのはカルバハルとマルセロ。センターバックはS・ラモスとフランス代表DFラファエル・ヴァランがコンビを形成し、最終ラインは不動の4人が定位置をキープしている。また最前線ではベイル、ベンゼマ、そしてスペイン代表MFマルコ・アセンシオの“BBAトリオ”が最も多く起用されている。実験の余地が残されているのは中盤のみ。4-3-3と中盤をひし形にした4-4-2の2通りのシステムが存在し、ブラジル代表MFカゼミーロ、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、スペイン代表MFダニ・セバージョス、クロース、イスコが状況に応じて出番を与えられている。“ロペテギ色”と言えそうなのは、第2節のジローナ戦で守備の修正を図るためにマルセロを途中でベンチに下げたこと。新体制下で最も変貌を遂げたのはベンゼマで、最初の4試合で5ゴールを挙げる活躍を見せた。
(記事/Footmedia)
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