Juju、初の市街地レースへ「ブレーキが得意なので、レイアウトに苦手意識はない」角田裕毅とも対談/Wシリーズ通信第6戦
7月下旬に行われたハンガリー戦後、Wシリーズはシンガポール戦まで長い夏休みに入っていた。しかし、この間もJuju(野田樹潤)はレースを戦っていた。9月10日と11日にはチェコのブルノで開催されたドレクスラーカップ第7戦に参戦。2回行われたレースで共にクラス優勝を果たし、表彰台の真ん中で久しぶりに君が代を聞いた。
その翌週の9月17日と18日はイタリアのバレルンガでトップジェットF2000フォーミュラ・トロフィに参戦。Wシリーズで使用しているフォーミュラ・リージョナルのマシンで参戦したJujuは、200kgも軽いダラーラ勢を相手に苦戦を強いられ、レース1は4位、レース2は5位に終わった。
「ダラーラ勢に混じってのレースでしたが、リザルトも悪くなかったし、久しぶりに自分に合わせたセットアップを確認できたり、いい夏休みだったと思います」と語ったJujuは、8月には日本へ帰国。その際、NHKのサンデースポーツにも出演していた。
「出ることを知らせていなかった人たちからも大勢、連絡が来て、『テレビを見ていたら、突然(Jujuが)出てきて、びっくりした』と言われました。全国放送ってすごいなと思いました」
約2カ月ぶりのWシリーズ。「シンガポールを訪れるのは初めてで、とてもきれいな街だなあというのが第一印象です」と語るJujuにとって、市街地コースもまた初めてとなった。
「初めての本格的な市街地コースですが、レイアウト的には苦手意識はありません。ブレーキングが得意なので、直角コーナーが多いシンガポールは嫌いじゃありません。ただ、路面のミューが想像していたよりも低そうですね。いままで走ってきた中で一番ミューが低いと思うので、金曜日のフリー走行は少し苦労するかもしれませんね。路面のミューが低いとタイヤをロックさせやすいんですが、Wシリーズは予選でタイヤを1セットしか使用できないので、タイヤをこわさないように気をつけたい。それから壁の近さに慣れていかないといけないと思っています」
本来、日本で開催される予定だったWシリーズは、7月にロジスティックの関係でシンガポールで開催されることになった。そのシンガポールで、アルファタウリから日本人としてただひとりF1に参戦している角田裕毅と対談する企画に出演。日本GPを翌週に控えて明るい表情の角田を、Jujuは少し羨ましそうな眼差しで見ていた。
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