スズキの新型『カタナ』の詳細があきらかに。エンジンは2005年型GSX-R1000のものを大幅改良
ドイツ・ケルンで開催中のインターモト2018で発表されたスズキの『KATANA(カタナ)』。この車両の詳細とスタジオショットが公開された。
新型の大型二輪車『カタナ』は、1980年のケルンモーターショーに登場したGSX1100S KATANAを原型としている。GSX1100Sカタナは2000年に生産終了となったが、2017年のミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)にGSX1100Sカタナの後継機と思われる『Katana3.0コンセプト』が登場し、大きな話題を呼んだ。そして2018のインターモトで『カタナ』の詳細が明らかになった。
『カタナ』に搭載されている排気量999ccの水冷並列4気筒エンジンは、2005年型のGSX-R1000(K5)のエンジンがベースとなっているが、ストリート用のパフォーマンスを重視して大幅な改良が加えられている。ボア・ストローク比は73.4×59.0mmのロングストローク設計、最大出力は約149馬力(110kW/10,000rpm)、最大トルクは108N・m/9,500rpmを発揮し、幅広いパワー特性を実現しているようだ。
フレームはGSX-R1000シリーズと同じくアルミ製ツインスパフレームを採用。フロントフォークはKYB製のフルアジャスタブル倒立フォークが装備された。リヤサスペンションもKYB製で、プリロードとリバウンド調整が可能となっている。フロントブレーキキャリパーは、現行のGSX-R1000と同じブレンボ製モノブロックキャリパーを装備している。
フロント部分は『カタナ』とひと目でわかる長方形縦型2灯LEDヘッドライトが採用。また、新たに刀の切先をモチーフにしたLEDポジションランプが装備されている。
3段階から選択可能なトラクションコントロールは、前後の車輪速度、スロットルポジション、クランク角、ギアポジションを各センサーが常に監視。ホイールスピンを検出するエンジン出力を抑える仕組みとなっている。ちなみに、トラクションコントロールはオフにすることも可能だ。
新型『カタナ』は、2019年春ごろにイギリスの販売店に到着する予定とのことだ。国内での発売はあるのか、気になるところだ。
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