オジエ「優勝を目指すが、ミークがかなり先を行っている」/WRC第11戦スペイン デイ2コメント

AUTOSPORT web2017年10月8日(日)15時22分

 WRC世界ラリー選手権第11戦スペインは10月7日、デイ2のSS7〜13が行われ、前日総合3番手につけていたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が総合首位に立った。トヨタはユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手につけている。


■Mスポーツ


●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合2番手


「今の時点では僕たちにとって全体的にポジティブな状況だ。明日の終わりに表彰台獲得を確実なものにできたら、チャンピオンシップへの素晴らしいステップをまた一歩刻むことになる」


「もちろん僕はいつだって優勝を目指して戦いたいけど、現実的にはクリス(・ミーク)がかなり先を行っていると思う」


「午前中はマシンの感触にあまり自信が持てず、クリスに大きな差をつけられてしまった。完全に力を出し切っていないと、いろいろな場所でコンマ数秒を失うことになり、ステージの終わりには簡単に10秒のロスになるんだ」


「1日を通してセットアップに懸命に取り組んだ。午後にはマシンの感触がはるかに良くなった。明日の朝も同じ感触でスタートできることを期待しているよ。さらにプッシュしていかなければならないからね」


●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合3番手


「表彰台はつねに目標だ。今の時点でポディウムに立てる良い順位につけているから、いい1日だったと言えるね。(午前中は)マシンの感触があまり良くなかったけど、すぐに適切なバランスを見つけることができ、そのあとはタイムを改善できた」


「目標はできるだけ多くのポイントを確実にとっていくことだ。だけど皆がとてもハードにプッシュしているのを目にしてきた。差をつけるのは簡単ではないだろう。完璧にステージをこなしたとしても、コンマ数秒の差で最速タイムを逃すことだってあるんだ」


「クリス(・ミーク)はとても速く、彼と競うのは大変なことだ。でも僕たちも競争力のある順位につけている。最後のゴールまで到達し、チームと自分たちのためにポイントを確実に取ることが重要になってくる。僕たちはこれからもプレッシャーをかけ続けていくよ」


●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合9番手


「今日も僕たちにとって、とても厳しい日になってしまった。ペースが掴めずに、グリップ不足に苦労していたんだ。そんな感じだけど、僕たちはステージのすべてについて経験を積み、将来のためにできるだけの情報を集める必要がある」


■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ


●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合24番手


「今日は学ぶのが難しい日だったけれど、このように1日を終わらせたくはなかったね。午前中の走行はタフだった。いいリズムを掴もうと期待していたけれど、ほんの最初からアンダーステアにてこずった」


「ターマックではとても細かいアプローチが要求されるけど、僕はi20クーペWRCの性能のすべてを引き出せるほどにはまだ慣れていないんだ。僕たちの初めてのターマックステージで、上位のドライバーたちからたった数秒差だったことには勇気付けられたよ」


「午前中にはさらに改善を企てようとしたけれど、SS12でダニ(・ソルド)と同じ岩に当たり、マシンにダメージを受けたので、そこで終わりにせざるを得なかった。明日も有益な学びの日にするよ」

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)


●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合5番手


「正直なところ、今日はこれよりはるかに良い成績が出せるはずだった。SS8の終盤で油圧のトラブルがあり、先に進めるようにステージの終わりで作業をした。ところが突然マシンがスタートできなくなり、やっと動くようになったときには、次のステージに早急に進まなければならなかった」


「ブレーキの油圧がない状態でマシンがスピンしてしまい、リヤを損傷させてしまった。30分遅れでSS9にチェックインしたので、タイムペナルティを受けることになってしまったんだ」


「チームは2回目の走行に間に合うようにサービスでマシンを修理し、素晴らしい仕事をしてくれた。そこからまた良いペースを出せるようになったよ。ラリーは終わっていないけど、今日は不満の残る日だったし、僕たちが本当なら達成できることができていない」


「午後の走行では何度か最速タイムを出し、マシンの感触も良くて自信を持つことができた。タイムをあまりにも失うと戦い続けるのが難しくなるけれど、他のドライバーもトラブルに見舞われることがある。特にいつもの日曜日よりも長い6ステージの日曜日にはね。僕たちは諦めないよ」


●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合23番手


「今日は残念な1日だったと言ったら、すごく控えめな表現になる。順調にドライブしていたし、今週末の表彰台を目指す心構えをしっかりしていたんだ」


「2番目のステージに移動して、僕たちのマシンは速かったし自信も持てていた。そしてSS12のコーナーのひとつで岩に当たり、そこで僕たちの1日は終わってしまった。まったく予期していなかったことだ」


「影響は大きくてホイールとサスペンションに損傷があった。明日はリズムに戻れるように努力するよ。自分たちには今週末ここで良い成績を出せることが分かっているからね」


■シトロエン/シトロエン・レーシング


●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合首位


「正直に言って今日は最高の日だ。フランスとドイツラウンド以来、ターマックでのC3 WRCの可能性は分かってはいるけど、このサーフェスではイベント前のテストを行わなかったから、少し不安があったんだ」


「最初のステージは雨でトリッキーになるかと思ったけど、すべてがうまくいった。1日の残りも同じ感じだったけど、他のドライバーとの差はほんの少しだ」


「首位につけて本当にうれしいよ。この首位の座を明日は優勝に変えられるようにしたいね。優勝にたどり着くにはあと6つのステージがある。そのうち最初のステージはまったく新しいものだ。だから先走らないようにするよ。一歩ずつ慎重にね!」

クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)


●ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合8番手


「初日と2日目にグラベルからターマックに切り替えるのは簡単なことではない。特に僕はこの状況は初めて経験するからね。1日を通して、ミスをひとつも犯さなかったし、自分が進歩したと感じている」


「C3 WRCを操作することで自信が湧いてきたんだ。たとえばSS10ではプッシュしていった。僕のタイムはステージ優勝をしたドライバーと1kmあたり100分の2秒の差があっただけなんだ。明日はさらに経験を積み重ね、前向きな気持ちでフィニッシュできるようにするよ」


●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合18番手


「今回は僕にとって初めてC3 WRCで出るターマックのラリーなんだ。それにこの路面をドライブするのは1年ぶりだ! マシンの感触が良かったし、満足できる1日だったよ」


「でも2回目の走行のときには道路がとても荒れていたので、慎重に行くことにした。ラインから外れないように進んだんだ」


■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing WRT


●ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合4番手


「今日はとても良い1日だった。昨日の結果にはやや失望したけれど、ターマックのほうが速く走れると分かっていたんだ。それでも、午前中のSSであれほど良いタイムが出たことには驚いたよ」


「クルマには心から満足していて、サービスで何も変える必要がなかったほどだ。そして、午後のSSでも午前中と同じようにドライブし、引き続き良いフィーリングで走ることができた」


「総合順位はあまり気にしていなかったのだけど、自分より上の順位の選手を明日捕らえることは難しいかもしれない。しかし、もちろん諦めることなく最後まで攻め続けるよ」

ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)


●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合6番手


「今朝最初のSSでは十分な自信を持って走ることができなかった。なぜなら、事前のテストはウエットでの走行だったから、その時よりも路面のグリップ力がはるかに高かったからだ」


「しかし、走るうちに少しずつ自信が高まっていったよ。午前中はセットアップに満足できない部分もあったけど、昼のサービスでセッティング変更を施したところ、午後はとても走りやすくなった。特に、最後から2番目のSSでは良い走りができたと思う」


「ターマックでは、これまででもっとも良いクルマの仕上がりだと思う。だから明日のデイ3が本当に楽しみなんだ。今日の良い状態を維持して、パワーステージでのポイント獲得を目指すよ」


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