レッドブルF1、メルセデスの直線スピードに危機感強める「常にDRSを使っているような速さ。差は広がるばかり」
レッドブル・レーシングは、メルセデスF1チームが徐々にパフォーマンスを改善し、自分たちとの差を広げつつあると、危機感を示した。
ロシアGP、トルコGPとメルセデスが勝利を収め、トルコではバルテリ・ボッタスがポールポジションから完勝し、2位のマックス・フェルスタッペンは、レース中、ボッタスに挑むことは全くできなかった。
トルコではルイス・ハミルトンがエンジン交換のペナルティの影響で5位に終わったため、フェルスタッペンがドライバーズ選手権の首位を取り戻した。一方で、コンストラクターズ選手権においては、メルセデスが433.5点、レッドブルが397.5点と、メルセデスが少しずつ差を広げつつある。
レッドブルは、特にメルセデスの直線での優位性に懸念を抱いている。モータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコは、メルセデスはトルコGPで常にDRSを使って走っているように速かったと述べた。
「メルセデスはストレートで非常に速いので、何かを考えなければならない」とマルコはオーストリアの放送局ORFに対してコメントした。
「彼らはトルコではほぼ15km/h速かった。まるでDRSを使って走っているようにだ。シルバーストン以来、そういう傾向にあり、ギャップは広がるばかりだ」
「このエンジンの優位性については、どういうことなのか、我々に何ができるのか、私には分からない。我々としてはシャシーをさらに最適化し、多少バランスをとる必要がある」
レッドブルはメルセデスのパワーユニット(PU)がイギリスGP以降、低速コーナーからの立ち上がりが著しく向上していると考え、違法行為が行われていることを疑い、8月にFIAに問い合わせを行った。しかしFIAは調査の結果、その疑いを完全に否定した。
「どのチームも行うことだが、我々は疑問を投げかけた」とレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは『Sky F1』に対してコメントした。
「別にレッドブルだけがそういうことをしたわけではない。他のマニュファクチャラーも疑問を持っていた」
「彼らを監視するのはFIAの役目だ。だが、DRSを開いて走っているときより、彼らの直線スピードが速いというのは、非常に印象的だ。FIAがこういったことを監視していくだろう」
「我々の方も、直線スピードを多少向上させなければならない。メルセデスは異なるダウンフォースレベルで走っていたのかもしれない。だが我々がスピードを見つける必要があるのは間違いない」
「今後走るサーキットのなかで我々との相性が良いところがいくつかある。だがオースティンはハミルトンのテリトリーだ。最高の状態で挑む必要があるだろう」
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