Honda R&D Challenge、S耐第7戦での新型シビック・タイプR登場を正式発表。武藤英紀を起用へ
10月13日、本田技術研究所/本田技研工業の自己啓発チームとして、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by HankookのST-2クラスに参戦しているHonda R&D Challengeは、11月26〜27日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される第7戦『SUZUKA S耐』に、すでに予告されていたとおり新型のFL5型ホンダ・シビック・タイプRを投入すると発表した。さらに、アドバイザーとして武藤英紀をゲストドライバーに起用する。
Honda R&D Challengeは、モータースポーツに関心をもつ本田技術研究所/本田技研工業の従業員有志で立ち上げたプライベートチーム。2019年からFK8型シビック・タイプRで参戦してきたが、2022年9月にシビック・タイプRがFL5型にフルモデルチェンジしたことにともない、スーパー耐久にも新型がデビューすることになった。
このFL5型のデビューについては、すでに第5戦もてぎで行われたトークショーのなかで、Honda R&D Challengeのドライバーでもある柿沼秀樹シビック・タイプR開発責任者からサプライズで参戦に向けた発言が飛び出していたが、今回正式にアナウンスされることになった。そして新型のデビューとともに、性能向上へのアドバイザーとして、豊富な経験をもつ武藤英紀がゲストドライバーとして迎えられることになった。
「2019年から先代シビック・タイプRでスーパー耐久シリーズへの参戦をスタートし、そこで得られた知見は先日発売された新型シビック・タイプRの量産モデルにもしっかりと活かして開発を行いました。その開発責任者として新型モデルでもレースにチャレンジできることにとても胸を高鳴らせています」というのは柿沼だ。
「第7戦の舞台である鈴鹿サーキットは量産モデルを鍛え上げたトラックであり、ホンダのモータースポーツの聖地でもあるので、良い結果が得られるようにしっかり準備して参ります」
また、Honda R&D Challengeの木立純一チーム代表は「1992年11月27日に、初代タイプRであるNSX-Rが発売されました。それからちょうど30年目を迎える2022年11月27日に決勝が行われる第7戦で新型シビック・タイプRをレースデビューさせることになり、本当に嬉しく思います」とコメントした。
「このレースに参画していただくことになった武藤選手の知見をお借りして、ニューマシンの戦闘力をしっかり上げていこうと思います。次戦から新型シビック・タイプRで参戦するHRDCの応援をよろしくお願いします」
そして、スーパー耐久でFL5型シビック・タイプRのデビュー戦のステアリングを握ることになった武藤は「量産車の新型シビック・タイプRの開発に携わってきましたので、その車両でスーパー耐久に参戦できることになりとてもワクワクしています。ニューマシンのデビュー戦となりますが、勝利に向けて貢献できるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」と意気込みを語っている。
木立代表が語るとおり、初代タイプRのデビューから30年という節目にスーパー耐久に挑むことになったFL5型シビック・タイプR。市販車でも話題騒然の一台だけに、どんな走りをみせてくれるか楽しみなところだ。
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