渡辺一馬、レコードブレイクの嵐の中で今季3度目のポール獲得/2023全日本ロード第8戦鈴鹿 ST1000予選
10月14日、2023年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦 第55回 MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿でST1000クラス 予選が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、渡辺一馬(Astemo HondaDream SI Racing)がポールポジションを獲得した。
予選日は朝から曇天が広がる天候となった。昼前に少し日差しが射す時間があったものの、昼休み後に行われたST1000予選に向けて天候は下りぎみとなってしまう。観客席では、雨合羽を用意して観戦を開始する人の姿も多かった。
30分間のタイムアタックで、2周目に2分07秒970とコースレコードを更新したのは荒川晃大(MOTOBUM HONDA)だった。しかし次の瞬間、榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)が2分07秒609をマークして逆転。
セッション開始早々に熱いアタック合戦となったが、開始から10分も経たないうちに佐野優人(KRP SANYOUKOUGYO RSITOH)の転倒で赤旗が出され、一時中断。タイヤ本数制限もあり、赤旗後のタイム更新は難しい状況となってしまう。
それでも國峰啄磨(TOHO Racing)が2分07秒988と自身のタイムを更新して2分08秒を切る。荒川も2分7秒843と自身のタイムを更新するも、3番手のまま変わらず。さらに渡辺が2分7秒536を叩き出してトップ浮上。
チェッカーと同時にラストアタックをしていた高橋巧(JAPAN POST HondaDream TP)が2分07秒988をマークし、4番手に浮上した。結局、渡辺、榎戸、荒川、高橋、國峰と5人もが2分07秒台をマーク。岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)は2分08秒069とわずかに2分08秒の壁を越えられなかったものの、従来のコースレコードを更新するタイムを叩き出した。以上、上位6名がコースレコード更新というハイレベルな予選となった。
■ポールポジション:渡辺一馬(Astemo HondaDream SI Racing)
「今日のタイムとポールポジションという結果はすごくうれしいです。久しぶりに気持ちよくアタックすることができました。個人的には赤旗が出たタイミングはすごく悪かったのですが、仕切り直してアタックしました。最近のST1000の予選は位置取りが難しくなっているのですが、今日もなかなかクリアラップを取れずに難しかったです」
「その中で、自分が思っている以上のタイムを出すことができました。今週は木曜日からいいフィーリングで走ることができています。決勝はタイトル争いを意識して走ることになりますが、これまでやってきたことに自信を持って、自分たちを信じて臨みたいです」
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