「阪神の西純矢を大きくしたような感じ」アマ野球取材のプロが語る今ドラフト注目投手
いよいよ20日に迫った今年のプロ野球ドラフト会議。
例年様々なドラマが起こっているが、今年はまた一味違ったものになりそうだ。
その理由は、「本命不在」ということ。これまでの清宮幸太郎(日本ハム)、佐々木朗希(ロッテ)、根尾昂(中日)といった、いわゆる「目玉」となる選手がいないことも注目を集めている。
そんなドラフト会議を前に、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」では、高校・大学・社会人野球を中心に年間300試合以上現地での取材を行うスポーツライター・西尾典文氏と、大学野球を中心に、中学・高校野球などのアマチュアを主に取材する高木遊氏を交え、注目投手について語った。
【動画】迫りくるドラフト会議に向けて注目選手を紹介します!
本命不在のため、12球団の選択が分かれるのではないかという西尾氏。一方の高木氏も、予想外の選手を上位で指名するなど、サプライズ指名も起こりうると予想。
そんな中、まず最初に注目したいのが、春・夏の甲子園通じて11勝を挙げている、近江高校の山田陽翔投手だ。今夏の甲子園では同じく注目選手である高松商の浅野との名勝負も話題を集めた。
今年のドラフト候補の中では最も知名度がある選手にも思えるが、意外にも西尾氏はこのように評価をしているという。
「正直、1位指名はないのではないかと思います。高校生には完成度よりスケールを求めるのが大きい。山田選手は身長もそれほど大きくなく、投手としては小柄な方です。完成はされているものの、今後の伸びしろなどを考えると1位指名ではちょっと…と、スカウトの方も話していましたね」
その西尾氏だが、自身が注目している候補に、こんな選手を挙げている。
「苫小牧中央高校の斉藤優汰選手です。甲子園は出ていませんが、現日本ハムの根本投手の2学年下にあたります。身長が190cm近くある大型投手で、速い時は150キロを超えます。わかりやすくスケールのあるピッチャーで、1ー2年の間、ファームでしっかりと鍛えたらエースになれるのではと思っています。タイプ的には阪神の西純矢投手をさらにもう少し大きくしたような感じです」
一方、高木氏は、甲子園でも活躍したあの投手を挙げた。
「京都国際の森下瑠大選手です。癖というか、てっぺんみたいなものがないので、ここからどんどん伸びてくると思います。
今年は春先に肘を少し痛めたり、夏にはぎっくり腰もありましたが、場数を踏んで精神的にも成長したと思います。
投げられない期間も、周りを気遣ったり、ベンチから率先して声を出したりなど、人間的にもすごく成長を感じられた選手かなと思います」
さらに動画内では、両氏が共に注目する大学・社会人NO.1投手についても言及。1位競合もあり得るとされるその選手とは一体ー。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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