『クラブ』の経験を『代表』へ還元 遠藤航「それが日本人選手の戦術理解度の高さ」
サッカーキング2023年10月17日(火)23時44分
キリンチャレンジカップ2023が17日に行われ、日本代表はチュニジア代表を2-0で下した。試合後、キャプテンの遠藤航(リヴァプール/イングランド)がメディアからの取材に応じた。
これまで4試合連続で失点が続いていた日本代表だが、この日は5試合ぶりに無失点で勝利。遠藤は試合を振り返り、「全体的に悪くはなかったと思う。守備でプレッシャーがハマっていたかと言われると、そこまでではないと思うが、相手は攻撃でボールを持ったとき、自分たちを間延びさせるようなポジションを取ってきた。それでも、相手のセンターバックにボールが入ったときには、うまく追い込んで、長いボールを誘い出すことができていたし、攻撃時のリスクマネジメントだったり、攻守の切り替えも良かった。後半はよりチームもハマっていたし、切り替えの部分もさらに相手を上回ることができた」と、まずは守備面での手応えを語り、「理想を言えば、3点目、4点目を取ることができればよかった」としながらも、「評価に値する内容だったと思う」と、チーム全体のパフォーマンスに満足感を示した。
そして、チームとして2点を奪い、自身も効果的な縦パスで貢献した攻撃面に関して、「カウンターをビビりながらボールを動かしても、得点にはならない。とにかく縦パスに入れられるタイミングがあれば、どんどん入れていくことを意識していた」と明かし、「センターバックのところで、かなりボールを持てていたので、そこに相手がプレッシャーに来たタイミングで、自分たちも動いて、相手を剝がすという部分は、かなりうまくやれていたと思う。相手を見ながらしっかり自分たちの立ち位置を変えて、うまく崩せた場面は何回もあったと思うので、そこは良かったと思う」と、収穫を語った。
5バックで守備を固めたチュニジア代表に対し、数多くのチャンスをつくって、2ゴールを奪取した日本代表。この経験は来月から始まるFIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選にも活きてくるはずだ。
遠藤も「(守備を固めたチームを崩すためには)相手が来るのを待つことが大事。守備ブロックを敷いた相手に無理やり縦パスを入れると、奪われてカウンターという形になってくる。今日は、自分たちから焦れずに、ボールを持つところは持ちながら、相手がプレッシャーをかけてきたタイミングをうかがうことができた。後半は、相手がもう少し前から来る感じがしたけど、逆に前と中盤の選手が間延びしていたので、自分たちは縦パスを入れられる回数が増えたと思うし、チャンスも多くつくれた」と、予選本番を前に大きな手応えを掴めた様子だった。
なお、こうした駆け引きをチームとして機能させることが出来たのは、各選手の「クラブでの経験」があったからだと語る。自身が所属するリヴァプールと、冨安健洋が所属するアーセナル(イングランド)を例に挙げて、次のように話した。
「いろいろな戦術を監督が言っていくなかで、それを選手がやらないといけない。アーセナルの話を聞いたら、すごく細かいと聞いたし、常に考えながらプレーしているからだと思う。ただ、それはチームによって変わると思うし、リヴァプールはどちらかといえば、常に自分たち主導でサッカーを進めるので、それほど細かい決まり事があるわけではないけど、『自分のところで結局奪えればいいよね』みたいな、そういう個の能力の高さを出しつつ、戦術的な味方との関係性を常に意識しながらプレーしている。(日本代表は)みんな選手同士で話しているのが大きいと思う。それぞれ、相手がどう来ているとか、システムがどうなのか、自分たちはどういうポジションを取ったらいいのか、みたいな部分は意識している。それが日本人選手の戦術理解度の高さだと思う」
10月シリーズで2連勝し、自信をさらに深めた日本代表。来月はFIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選が予定されており、16日にミャンマー代表、21日にシリア代表と対戦する。
これまで4試合連続で失点が続いていた日本代表だが、この日は5試合ぶりに無失点で勝利。遠藤は試合を振り返り、「全体的に悪くはなかったと思う。守備でプレッシャーがハマっていたかと言われると、そこまでではないと思うが、相手は攻撃でボールを持ったとき、自分たちを間延びさせるようなポジションを取ってきた。それでも、相手のセンターバックにボールが入ったときには、うまく追い込んで、長いボールを誘い出すことができていたし、攻撃時のリスクマネジメントだったり、攻守の切り替えも良かった。後半はよりチームもハマっていたし、切り替えの部分もさらに相手を上回ることができた」と、まずは守備面での手応えを語り、「理想を言えば、3点目、4点目を取ることができればよかった」としながらも、「評価に値する内容だったと思う」と、チーム全体のパフォーマンスに満足感を示した。
そして、チームとして2点を奪い、自身も効果的な縦パスで貢献した攻撃面に関して、「カウンターをビビりながらボールを動かしても、得点にはならない。とにかく縦パスに入れられるタイミングがあれば、どんどん入れていくことを意識していた」と明かし、「センターバックのところで、かなりボールを持てていたので、そこに相手がプレッシャーに来たタイミングで、自分たちも動いて、相手を剝がすという部分は、かなりうまくやれていたと思う。相手を見ながらしっかり自分たちの立ち位置を変えて、うまく崩せた場面は何回もあったと思うので、そこは良かったと思う」と、収穫を語った。
5バックで守備を固めたチュニジア代表に対し、数多くのチャンスをつくって、2ゴールを奪取した日本代表。この経験は来月から始まるFIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選にも活きてくるはずだ。
遠藤も「(守備を固めたチームを崩すためには)相手が来るのを待つことが大事。守備ブロックを敷いた相手に無理やり縦パスを入れると、奪われてカウンターという形になってくる。今日は、自分たちから焦れずに、ボールを持つところは持ちながら、相手がプレッシャーをかけてきたタイミングをうかがうことができた。後半は、相手がもう少し前から来る感じがしたけど、逆に前と中盤の選手が間延びしていたので、自分たちは縦パスを入れられる回数が増えたと思うし、チャンスも多くつくれた」と、予選本番を前に大きな手応えを掴めた様子だった。
なお、こうした駆け引きをチームとして機能させることが出来たのは、各選手の「クラブでの経験」があったからだと語る。自身が所属するリヴァプールと、冨安健洋が所属するアーセナル(イングランド)を例に挙げて、次のように話した。
「いろいろな戦術を監督が言っていくなかで、それを選手がやらないといけない。アーセナルの話を聞いたら、すごく細かいと聞いたし、常に考えながらプレーしているからだと思う。ただ、それはチームによって変わると思うし、リヴァプールはどちらかといえば、常に自分たち主導でサッカーを進めるので、それほど細かい決まり事があるわけではないけど、『自分のところで結局奪えればいいよね』みたいな、そういう個の能力の高さを出しつつ、戦術的な味方との関係性を常に意識しながらプレーしている。(日本代表は)みんな選手同士で話しているのが大きいと思う。それぞれ、相手がどう来ているとか、システムがどうなのか、自分たちはどういうポジションを取ったらいいのか、みたいな部分は意識している。それが日本人選手の戦術理解度の高さだと思う」
10月シリーズで2連勝し、自信をさらに深めた日本代表。来月はFIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選が予定されており、16日にミャンマー代表、21日にシリア代表と対戦する。
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